演劇のワークショップ
何か目新しくて、英語を使う機会となりそうなことならば、
何でも挑戦したいと思って生活しています。
この演劇のワークショップはひょっとしたことから見つけました。
ある演劇団体が毎週土曜日に企画している無料ワークショップで、
興味のある人ならだれでも参加できます。
私は、英語の訓練に良いかもしれないなという軽い気持ちで、
同じく新し物好きの友人を連れて参加しました。
ワークショップは7時に始まってたった1時間の短いクラスでした。
がしかし、内容がものすごく濃く、常に緊張状態、心臓ばくばくの、私にとってとても長い1時間となりました。
20人ほどの人が小さい部屋に集まりました。講師は一人です。
まずウォーミングアップをしました。
参加者で円を作ります。
ウォーミングアップは、5種類ほどあったのですが、はじめの2~3個は
ただ動作や声を出すだけの簡単なものでしたが、途中から、少し英語力が必要となりました。
その中の1つをご紹介します。
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講師がお題を出します。
一人が何か一語発したら、隣の人がその先の単語を繋げ、センテンスを作っていきます。
と同時にお話を作っていきます。
たとえばお題が「Mary's Birthday」だとしたら、「I」 「Bought」「Some」「Flowers」「For」....といった感じでひとりずつ単語を言っていきます。
どんな話が出来上がっていっているかを理解しつつ、自分の番がまわってきたら何か発さなくてはいけません。
しかもテンポが悪いと講師から喝がはいります。
とりあえず文法がちょっと間違っていても構わないので何か発せよという指示がでてたので、
思いつかないときは「The」とか「But」とか「About」とかの次の人に考えさせるような単語を使って逃げました。
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ウォーミングアップが終わったら、舞台となるスペースを作って少し実践的な練習に移りました。
3種類行ったのですがその中の2つをご紹介します。
舞台には6人ずつ立ちます。
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1つ目はウォーミングアップの応用のような感じですが、これも講師が簡単なお題を出します。
そして6人のうちの一人を指します。指された人はお題に沿って話を作っていきます。
そしてその人の話の展開が面白くなったところで、話を止めて違う人を指します。
指された人は前の人の話の続きから話を繋げて話し始めなくてはなりません。
講師は次々に「You」「You」「You」という感じでほいほい指していきます。
これは本当に緊張しました。参加者はネイティブでぺらぺらと面白ろおかしく話を作っていくので
どんな話になっているかを理解するだけで一苦労、理解が漠然としているため、
自分が指された時にはしどろもどろでした。
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2つ目は、まず6人のうち2人が向い合います。そして、講師が各自の腕や足の形を決めます。
そしてスタートします。二人の人は自分たちが作っている形から連想する話を作っていきます。
たとえば片方の人が相手を叩くような形から始まれば、喧嘩のシーンになるでしょうし、
一人の人がひざまずいている形から始まれば、教会のシーンか何かが始まるでしょうし、
まあそんな感じです。ただとにかく2人は常に手足を動かしている必要があります。
他の4人は2人が話を作っていくのを見ています。
そして、ある動作から何か新しい連想を思い浮かんだ場合、二人の動作を「フリーズ」といって止めます。二人は動作をピタッと止めます。フリーズさせた人は二人のうちの片方と入れ替わり、入れ替わった人の形を模擬してスタートします。そして、新たな話を作っていきます。
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このワークショップはネイティブにとっても簡単では無い内容のようでした。
私の友人は学校でのレベルも高く彼らのしゃべりは理解できたらしくひょうひょうとこなしていましたが、私にとってはものすごくハードな体験でした。1時間緊張しっぱなしだったので、1時間終了後には
気が抜けてへろへろになってしまいました。しかし英語の訓練には良い場であると思います。
ただ、再度参加するかは、神のみぞ知るですが・・・