留学成功の秘訣

専門留学体験者のケース

今月の成功者

-- Photo -- 金沢玲美さん(26) Webデザイナー(有限会社PANS)

大学卒業後、和菓子メーカーに就職したものの学生時代から興味のあったデザインの勉強をするために留学。語学学校から専門用語などを身に付けるプレコースを経て名門 Vancouver Film School へ。実務経験の無さをカバーするため、留学中にコンテストなどで受賞した作品を成果物としてまとめ、レジュメとともに就職活動の際に活用。すぐに有名なデザイン事務所に就職が決まるも時間的な拘束が厳しく再度転職活動することに。改めて、「自分は何をしたいのか」を見つめ直す。現在は小さな会社ながら、海外出張も任せられ、学んで来た事を活かしつつ実務経験を積めるやりがいのある職場で活躍している様子がその笑顔から伺える。
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成功のポイント 1.目標(課題)設定スキル 2.留学の成果を形に残して活用 3.前向きな姿勢とバイタリティ
 
金沢さんのステップアップ

2001年 4月
学習院大学 文学部哲学科 東洋美術史専攻。
卒業後、和菓子メーカーへ就職。
在学中、オーストラリアへ2ヵ月半のゴルフ留学を経験。
2002年 8月
カナダ バンクーバーにある語学学校 Shane Global Village(現Global Village English Centres)で4ヵ月間一般英語のクラスとビジネス英語のクラスを受講。
2003年 3月
専門用語を学ぶための準備コースを経て Vancouver Film School のインタラクティブメディアコース(旧称 ニューメディアコース)で6学期、1年間デジタルデザインを学ぶ。
2004年 5月
3月に帰国後、5月にデザイン事務所にWebデザイナーとして就職するが1ヵ月で退社。
2004年 7月
(有)PANSにWebデザイナーとして就職。
未経験でも熱意と目標を持って積極的にアクションを起こすことが大切です
カナダの専門学校で手に入れたものは、頑張りを証明できる数々の賞と作品

この時代、留学経験は、決して特別なことではなく、「留学した」という事実だけで、就職が有利になることはない。大切なのは、何を学び、何を得てきたか。金沢さんは、最初からそれを肝に銘じていた。「せっかく行くんだし、時間も限られている。だったら目標を決めて貪欲に勉強し、ちゃんと結果を残してこようって」。彼女の目標は2つ。自由に英語を話せるようになること。そしてデザインを勉強することだった。

大学時代から英語とデザイン関係に興味を持っていた金沢さん。
大学卒業後、和菓子メーカーに就職したものの、1年間で仕事に疑問を感じるように。その頃に出合ったのが『留学ジャーナル』で、あるカウンセラーの体験談に刺激され、留学を決意する。

2002年8月。カナダのバンクーバーで、まずは4ヵ月間、語学学校に通った。「とにかく自由に話せるよう、英語力を磨こうと思いました。でも、TOEICなんか興味なかった。 そういう机に向かう勉強は日本でもできるでしょ? 友だちをたくさん作ってコミュニケーション力を磨くのが私の方法。友達を作るために10キロマラソンや、カラオケ大会、ハロウィンの仮装コンテストと、色々なイベントに積極的に参加しました。お陰で『学校内で、その月に一番頑張った人』に贈られる賞をもらえたんです」。

 

語学学校の次は専門学校へ進学する。彼女が選んだのは、幅広く映像やグラフィックデザインが学べる Vancouver Film School。国内では屈指の名門校で、留学生には敷居の高い学校だ。「やるからには最高のところで学びたいじゃないですか。ただ、私は英語力が足らなかったので準備コースに2ヵ月通ったんですが、私、そのリーディングのテストの成績が足りなくて。そこで学校のエラいさんに直談判(笑)。『これだけ話せるんだから、学校に入れて下さい!』ってお願いしたんです」。

無事プレスクール(準備コース)に入り、2ヵ月後、念願の Vancouver Film School に入学。デザインは全くの初心者。彼女にとっては未知の世界で、「最初は同級生が話していることがチンプンカンプンだった」金沢さんも、3ヵ月を過ぎると、語学力もデザインの技術もみるみる上達。「日本の進物様式を紹介するウェブサイトや、『ラブ クエスト』っていうゲーム感覚のウェブサイトを作りました。この頃は私、学校に住んでましたよ。寝袋持って、床で寝て、あとは作品作り。力不足を気合で乗り切っていたという感じかも(笑)」。お陰で、これらの作品は、2つの賞を受賞。これが、帰国後の就職活動に役立つことになる。



大切なのはまず働くこと。自分を売り込むためにも、就職の現実を知るためにもアクションを起こさないと

帰国後は、デザインができる仕事に就きたいと、まずは『ウェブ年鑑』で片っ端からウェブサイトを研究。気になるところにレジュメを送った。「未経験者という不安はありました。でも、一方で1年間、みっちり勉強して結果を出してきたという自信もあったんです。だから、私のアピールポイントは『留学経験』ではなく『何をしてきたか』。そのために作品の小冊子も作ったんです」。行動は必ず結果を生み出す。未経験の彼女にもオファーがあり、無事、有名なデザイン会社に就職を決めた。ただ、ここは時間的な拘束が厳しく、「ここでは人生が楽しめない」と退社。再び就職活動をすることに。

「私は何をしたいんだろう……真剣に考えましたね」。金沢さんは、「デザインの仕事はしたい。でも自分の時間も欲しい」という2つの気持ちで揺れながら、働き方が明確な人材派遣の登録をしたり、知り合いに「仕事を探している」とアピール。その前向きな姿勢が買われ、いくつかの就職先が見えてきた矢先に、現在の会社からスカウトメールが来たのだ。

 

『Find Job!』というクリエイター専門の登録サイトがあって、そこに自分のプロフィールとポートフォリオを登録していたんです。スカウトがあったのは小さな会社だけれど、ここなら学んできたことを活かしながら、実務経験を積むことができる。しかも残業は少ない(笑)。ここなら頑張れるって思えました」。

金沢さんは言う。「大切なのはまず動くこと。日本には派遣会社もいっぱいあるし、様々な就職サイトに登録するのはタダ。ともかく、自分を売り込むために、そして就職の現実を知るためにもアクションを起こさないと。留学経験があると、『自分はスゴい』って思い込みがちだけど、日本の就職シーンでは、『なんだかんだ言っても遊んできたんでしょ』って見られてしまう。そういう現実を知ることってすごく大切。そして『遊んで来ただけじゃない!』って胸を張って言えるためにも、留学中は、いっぱい目標を作って、何にでも挑戦して、とことん楽しんできてほしいですね」。



キャリアカウンセラーが分析

  金沢さんとお話をしていて、とにかく精一杯頑張って来られたんだな、というのが伝わってきます。その結果、周りのクラスメートがほとんどWeb制作の経験者という中、全くの未経験者であったにも関わらず、コンテストで入賞したり、学業だけでなく、仮装パーティーでもベストオリジナルコスチューム賞を受賞したり(笑)。きっと人気者だったのでしょう。

こうしたパーソナリティは、面接の上でとても重要ですが、金沢さんと話をしていて感じたのは明るくてポジティブというだけではなく『目的意識が高い=自分で目標(課題)設定ができる』ことです。

インタビューの間、おそらく無意識にだと思うのですが、何度も「限られた期間で結果を出したかった」「学校中の人と友達になろうと思った」「(専門学校入学の際に2つの学校で迷ったけれど)どうせやるなら、地元で一番の学校で学びたかった」などとおっしゃっていたのが印象的です。その気持ちの奥には「『どうせ遊んで来たんでしょ?』って言われるのが嫌だったんです」という強い思いがあったのだと思います。その強い意志が、自ら、たくさんの小さな目標を設定して確実にクリアし、「頑張った事を証明しやすい成果物」を数多く残す原動力になったのだと思います。

このように自ら課題設定できる人は、職場においてどんな環境でも自発的に動いていける人と評価されます。また、技術職で就職(転職)活動する場合は、スキルを伝えやすいポートフォリオ(WebであればサイトのURLなど)を用意しておく事は必須です。それが受賞作品など、第三者の評価が得られているものであればなお良いでしょう。バイタリティと、客観的なスキルの提示、この2つのバランスがポイントです。

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