留学成功の秘訣

語学留学/インターンシップ体験者のケース

今月の成功者

-- Photo -- 平川真奈美さん(24歳)ホームページ制作会社勤務

東京工科大学メディア学部卒。在学中に留学を決意し、卒業後、ニューヨークにあるRennert, New Yorkに留学。半年後に同校のオフィスで1年3ヵ月のインターンシップを体験。書類作成や翻訳、留学生へのカウセリングなどを行った。帰国後は、留学ジャーナルのキャリアカウセリングを受けながら、雑誌やインターネット、大学時代の友人などの情報収集を通じて、積極的に就職活動を開始。現在はホームページ制作会社のディレクターとして活躍中。
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成功のポイント 1.留学中、積極的にボランティア活動やインターンシップに参加 2.インターンシップで、与えられた仕事に責任を持って行動し、はっきり発言することを学んだ 3.帰国後、多くの人に話を聞くなど、前向きに就職活動へ挑んだ
 
平川さんのステップアップ

2003年夏 21歳
在学中は、英会話の授業を取るなど、英語力を高める努力をする。就職活動はしたものの、子どもの頃からの憧れである留学を実現させようと決意する。
2004年5月 22歳
半年間と期間を決め、ニューヨークのRennert, New Yorkに留学。最初は寮暮らしだったが、1ヵ月後に一人暮らしを始める。ボランティア活動など、様々なコミュニティに積極的に参加。
2004年12月 22歳
語学学校を修了。帰国するはずだったが、Rennert, New Yorkのスタッフから「社内で色々な業務のアシスタントや翻訳をしてくれる人を探しているので、インターンシップをしてみないか?」と誘われる。インターンは無償だが、その分、授業は受けてもよいと提案される。一時帰国し両親を説得。経済面の不安などを解消する。
2005年1月 22歳
Rennert, New Yorkのオフィスで働き始める。最初はTranslasion Department(通訳・翻訳部門)に所属。
2005年3月 23歳
Student Department(学生部門)に所属。課外授業の企画や留学生のカウセリング、日本からの質問、来客などの業務に携わる。7月からは同業務に加え、ホームページの作成や新規プロジェクトのアシスタント業務なども担当。
2006年4月 24歳
インターンシップを終え、帰国。留学ジャーナルのキャリアカウセリングを受けながら、就職活動開始。人材コーディネート会社やイベント会社など4社を受ける。
2006年8月 24歳
ホームページ制作会社のディレクターとして、日本で社会人としての一歩を踏み出す。
自ら働きかける事で道は拓けると思うんです。
まずは与えられたことを責任持ってやる。そこから信頼関係が生まれるのだと思います。

中学生のころから「留学したい」という夢があった平川さん。大学卒業後の6月、念願のニューヨークに旅立った。「在学中に会話の勉強もしてましたし、飲食店でのアルバイトでお金も貯めていました。就職活動の時期には興味のある会社と出会って、一瞬心が揺らぎましたけれど、やはり今、行っておかないと、一生後悔すると思ったんです」

彼女が選んだのはRennert, New Yorkという語学学校。場所をニューヨークに決めたのは、ボランティア活動が進んでいたためだ。「この時点では、自分の将来のことはまったく白紙でした。ただ、せっかく留学するんだから、いろんな人が集う場所にどんどん行ってみよう、いろんな活動に参加してみよう、そして授業も一番上のクラスまで行こうと決めたんです。後で痛感しましたけれど、ニューヨークは日本人がすごく多くて、日本人のコミュニティを作りやすいんです。油断をすると、英語を使わなくてもいい日常になってしまう。私はなるべく日本語を使わないこと、異国の人と接することを心がけていました。ボランティア活動も意欲的に参加して、子どもに水泳を教えたり、ホームレスに食事を作ったりもしていました」

ヒアリングとスピーキングには自信があった平川さん。でも、本場の英語は、思った以上に難しかった。「クラスにいる人はみんな留学生ですから、いろんな英語が飛び交っててびっくり。でも、その分、イタリアにトルコ、韓国にブラジルなど、いろんな国の友だちができて、様々な価値観に触れられたのはとてもいい経験になりました。私は、本来恥ずかしがり屋で自分の意見をあまり言えないタイプなんですが、周りのみんなを見習って、一生懸命発言するようにしました。精神的にかなり強くなりましたね」

トラブルもあった。寮から出て一人暮らしをしたその初日に、不動産会社と連絡が取れなくなったのだ。「大家さんに交渉しても、『鍵がないから入れられない』の一点張り。大荷物を持ったまま、道の真ん中で立ちすくんでしまいました。その日は友だちの家に泊めてもらったのですが、不動産会社と連絡がつくまでに、なんと1週間もかかったんですよ!日本では考えられない。でも、泣いていたって誰も解決してくれない。自分で何とかするしかない。それがアメリカなんです」

費用なども含めて「留学期間は半年間」と決めていた。両親ともそういう約束だった。ところが、何かにつけ平川さんの相談に乗ってくれた学校のスタッフが「翻訳業務などをできるスタッフを探しているので、インターンシップをしてみないか」と誘ってくれたのだ。「帰りたくなかったから、すごくうれしかった。語学は十分に学んで念願の上のクラスまで行けたので、インターンシップで実務経験を積めるのは願ってもないチャンスでした。問題は経済面。それをクリアするために一度帰国し、両親ときちんと話しあって、インターンシップを受けることにしたんです」

平川さんが通ったのは同学校内にあるオフィス。翻訳や通訳のコーディネート、書類の作成、課外授業の企画、留学生へのカウセリング、そしてホームページの作成など、仕事はどんどん増えていった。「最初に『自分から発言しないと何も始まらないから、仕事に慣れてきたら、やりたいことを自分から申し出て』と言われたんです。はじめは電話をかけるのもドキドキで、『かけたくない、でもかけなきゃ』っていう感じで、目の前に原稿を置いて、何度もチェックしながら、やっとクライアントの方とお話しできる程度だったんです。でも、だんだん慣れてくると、やってみたいと思うことが増えてきて・・・」

 

印象的だったことがある。イタリア人の留学生(30代・女性)のカウセリングを受けたときのことだ。「ヨーロッパの人って、日本人と比べて、とにかく自己主張がとても強いという感じを受けました。こちらが『そういう授業の取り方はできない』と説明してもダメ。そんな文化の違いに戸惑いながらも、何度も話し合って、二人でいろんな方法を考えて、学校にも私が交渉し、彼女の望み通りに時間割を組むことができたんです。強気だった彼女が心から感謝してくれたとき、仕事のやりがいを感じましたね」

インターンシップの期間は1年3ヵ月。毎日、悪戦苦闘の日々だったが、平川さんは自分の将来についても常に考え続けていた。「結局、具体的にはわからなかったんです。でも、国も文化的背景も、物事の考え方も経済的な面も全く違う多くの方と出会うことで、私に必要なのは、社会に出ることだと思った。お金を稼げるスキルを身につけて、いつかまたNYに来るために、一度日本に帰って、きちんと仕事をしなきゃと痛感したんです」。帰国前に様々な転職サイトや企業のホームページを見て、その思いはさらに強まった。「日本にどんな仕事があるのかすら知らない自分に愕然としました。本気で就職活動をしないと、と肝に命じました」

帰国後すぐに留学ジャーナルを訪問。「キャリアカウンセリングでは、留学中の話だけでなく、留学のきっかけや学生時代のことまで遡って色々お話ししました。何から始めたらいいのか?どうやって探したらいいのか?焦りと不安だらけでしたが、具体的な行動目標が見え、その後も活動状況を報告したり、自己PR書を添削してもらったり、とても励みになりました」

平川さんはアドバイスに従って、すぐに雑誌やインターネットなどのツールや、大学の友人、先輩、両親などに「仕事とは何か?どんな仕事があるのか?どこを探せばいいのか?」と、見たり聞いたりした。「インターンシップで学生のカウセリングをしたり、翻訳者とクライアントのコーディネートをしていたので、人材コーディネートの仕事やイベントの会社も受けてみました。実際に応募したり、知り合いに話を聞くためにコンタクトを取ったりするうちに、大学時代の友人が、私の専攻のコンピュータスキルを活かせる会社を紹介してくれたんです。英語を使う機会は今のところありませんが、インターネットには国境が無いし、これからもますます成長していく分野。ここで確実なスキルを身につけることにしました」

平川さんは言う。留学をして本当に良かったと。「目を閉じると、家で作ったお弁当を持って毎日通っていたグランドセントラルステーションの駅を思い出すんです。多くの人が行き交う場所。私もここで、価値観の違う人々と一緒になって、時には笑ったり、時には何かを解決したりしたんだなあって。少なくとも、留学前より成長したと自負しています」

 



キャリアカウンセラーが分析

  平川さんとのキャリアカウンセリングでは、まず、これまでの経験の棚卸(自己分析)をするように勧め、作成された自己PRなどの書類を何度か添削しました。その中に、こんなことが書かれていました。

「様々な国籍の人々と仕事をするのは難しいこともありましたが、常に相手の立場を考えながら責任を持って行動することや、疑問点や知りたいことをはっきりと発言することの必要性を学びました」。

留学をしていれば、誰もが似たような経験をされると思います。
『相手の立場や気持ちを尊重しながら、自分の意見も表現すること』。これは、『アサーションスキル』『アサーティブネス』などといって、注目されているコミュニケーションスキルのひとつです。多くの企業で、顧客とのコミュニケーション、上司・部下とのコミュニケーションの研修に導入されています。また、ビジネスの場面だけでなく、家族のコミュニケーションや地域とのコミュニケーションにも応用がきくスキルとして、注目を集めています。

平川さんがインターンシップ中に経験した学生や翻訳者のコーディネート業務は、今後、実社会の様々な場面で役に立っていくと思います。しかし、まずはその機会を得られた日頃の行動姿勢を、今後も大切にしてください。ディレクター自ら、インターンのオファーをしてくれたのは、平川さんが日頃からアサーティブだったからではないでしょうか?

平川さんは帰国後も、現地でできた友人で日本に興味を持っている人達とコンタクトを取りつづけ、外国人の彼らが日本で働くための情報提供などのサポートをしたりしたそうです。きっと、平川さんは人との関わりを大切にする人なのでしょう。『恥ずかしがり屋で、自分の意見があまり言えないタイプ』だったそうですが、責任のある仕事を任され、その期待に応えようと頑張ったことで、アサーティブネスを自然に身につけることができたのだと思います。まさにそれこそが、平川さんにとって留学の大きな成果と言えるでしょう。

逆に、平川さんに足りなかったものは何か?新卒の就職活動で、いわゆる『業界研究・企業研究・仕事研究』と言われる知識です。留学は自分を見つめなおすには絶好の機会ですが、就職活動の面において日本の大学生とは多少距離があいてしまうことは否めません。帰国後に日本での就職を考えている方は、自己分析と並行して、世の中の仕事や身の回りの人の仕事に興味を持ち、常にアンテナを張って過ごされることをお勧めします。それだけでも、帰国後のアクションが随分違ってきます。ほかには、TOEICのスコアも大切です。TOEICがすべてではありませんが、平川さんは、「TOEICを受験しておけば、もっと自信を持って就職活動に臨めたのに」とおっしゃっていました。

就職・転職など、キャリアを考えた時、採用側は必ず年齢を考慮します。採用年齢によって期待される経験や実績は自ずと変わってきます。新卒の22歳、第二新卒と言われる25?6歳、30歳・・・。年齢に関係なく求められる『アサーティブネスなコミュニケーション』をベースに、平川さんも、更なる英語力(TOEICなどのわかりやすい指標)、インターネット、Webスキル、ビジネスの仕組みなど、どんどん武器を増やして、更に魅力的に輝いていかれることでしょう。武器にすべきスキルを見つけるきっかけも、すべて日頃のアサーティブなコミュニケーションが鍵となります。

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