8歳の頃から英会話を習い、テレビで見た通訳のインタビュアーに憧れていた中山さんは大学4年生を休学し、念願のバンクーバーへの語学留学(Pacific Gateway International College)を果たす。13ヵ月のカナダ滞在中4回の引っ越しを経験した中山さんは勉強面での大変さだけではなく、生活していく上での交渉力やコミュニケーション力などたくさんのことを学んだそうだ。特に初めてのホームステイ先では食事や習慣の違いに戸惑いやストレスを感じながらも思ったことを言えず、気持ちが爆発するまで溜めこんでホストファミリーと喧嘩してしまったそうだ。「日本で生活していた時は『何となく伝わる』とか、『気持ちを汲む』ということを当たり前にしていたと思うんです。ケンカしてしまったのはいいことではありませんが『自分の思ったことは口にしないと伝わらないし黙っていても誰も相手にしてくれない』ということに気付かされました」。この経験から得られた『意識』の変化は、その後のカナダでの生活や就職活動に大きな意味をもたらしたようだ。