留学成功の秘訣

語学留学/ワーキングホリデー体験者のケース

今月の成功者

-- Photo -- 伊藤英之さん(31)貿易商社勤務

世界80ヵ国に取引先を持つ専門商社への転職が決まった伊藤さん。英語を駆使し、輸入業務を担当する予定だ。留学前は電気通信計測機器のレンタル会社で約5年営業として勤務していた。30歳で退職を決意しカナダへのワーキングホリデーを実現した伊藤さんに、“キャリアに効くワーホリ”についてうかがった。
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成功のポイント
 
伊藤英之さんのステップアップ

2002年3月
東京工科大学 工学部 機械制御科卒業
2002年4月?2007年1月
電気通信計測器のレンタル会社へ就職。在職中、英語に興味を持ち英会話スクールに通い始める
2006年1月
留学ジャーナルで無料カウンセリングを受ける
2007年1月
キャリアアップのため語学留学を決意し、退職
2007年4月
ワーキングホリデービザでカナダに渡り、最初の5ヵ月間、語学学校ILSC-Vancouverに通う。入学時は、中級クラスからスタート。TOEIC、コミュニケーション、ビジネスイングリッシュのクラス等様々なクラスを取る
2007年10月
インターンとして旅行会社へ勤務。電話応対、ホームページ、カタログの英語から日本語への翻訳業務を主に任される
2007年11月?2008年3月
コーヒーショップや日本食レストランでアルバイト
2008年4月?7月
スピーキング力を伸ばしたかったため、ビザを延長し滞在。スピーキング中心の少人数制の学校へ通学
2008年7月
帰国
2008年11月
貿易商社へ就職予定
TOEIC800点以上目標!「ワーホリで遊んできた」と思われないようにTOEICのスコアにはこだわりました
文法は出発前にできるだけ勉強し、カナダではインターンやアルバイト、サッカーチームに参加するなど“英語をアウトプットする機会”を積極的につくりました

11月から、念願の貿易商社で、輸入業務を担当する予定の伊藤さん。入社する企業は、プラントや建設機械、航空機関連部品の輸出入を行なっている企業で世界80ヵ国を取引先に持つ。留学前の会社では、英語を使う機会は全くなかったという伊藤さんが憧れていた「英語を強みにしたキャリアアップ」を果たすまでを伺った。

「外国人に道を聞かれたときに上手く対応できずに歯がゆい思いをしたんです」。そんなことがきっかけで、伊藤さんは英会話スクールに通い始めたそうだ。最初は趣味程度に考えていた英語だったが、上達するに連れ、英語でのコミュニケーションの楽しさを知ると、「もっと上達したい」「英語を強みにしてキャリアアップしたい」という気持ちが募り始めたという。留学ジャーナルで無料のカウンセリングを受け、費用や、留学の種類など具体的に相談するうちに漠然としていた希望が現実味を帯びてきた。予算を抑え、海外での就業経験もしたいと思いワーキングホリデーを利用することにした。カナダでは、ワーキングホリデービザでも最長6ヵ月語学学校に通うことができる(※2008年10月現在)。カウンセリングを進めていく中で、インターンシップのプログラムも充実しているバンクーバーのILSCに魅力を感じ留学を決意した。

いざ、留学を決めたものの、帰国後の再就職に不安もあった。そこで出発前に留学ジャーナルでキャリアカウンセリングを受けた。年齢や現状のTOEICのスコア、これまでの具体的な職務経験や帰国後に希望している仕事などを話し、労働市場や相場観などについてアドバイスを受けた。キャリアカウンセリングで留学中の目標を描くことができ、不安を払拭して留学に臨むことができた。

語学学校ではTOEIC、会話のクラスやビジネスイングリッシュのクラスを中心に選ぶ。「最初のクラス分けで中級レベル以上のクラスに入ることができたので、英語が上手い人達が周りにたくさんいました。その人たちが使っている知らない単語や表現を盗むことにより自分の英語を上達させることができたと思います」。このスタートアップに成功した伊藤さんは自らの経験として“出発前にできる限り基本文法を勉強しておく”ことを強く薦めている。このほかに、伊藤さんが一貫して意識していたのは、“アウトプットの場(学んだ英語を使う機会)”を積極的に作ること。「語学学校の最後の1ヵ月は旅行会社でインターンを経験しました。ここでは簡単な電話対応や、カタログ、ホームページの翻訳業務を行ないました。語学学校終了後は、ワーキングホリデーだったので、カフェでアルバイトをしました。バイトを選ぶ際にも、“接客で英語を使う機会のある仕事”を意識して探しました」。業種は違っても、友達同士の会話と、接客で使う英語の違いを体得するチャンスと考えたそうだ。


 

このほかにも、サッカーチームに参加して友達を作ったり、アクティビティや旅行を通じて、英語はもちろんのこと様々なことを学んだという。「サッカーは、友達ができただけでなく、実は、足首をひねって1ヵ月くらい松葉杖を使わなくてはいけなくなったという苦いエピソードもあります。奇跡的に骨に異常がなく、大事に至らずよかったですが、海外保険に加入しておいて本当に助かりました(笑)」。けがのアクシデントは大変だったが、サッカーチームに所属したことで多国籍の様々な友達ができ、先日も仲良くなった韓国人の友達が日本に来て案内をしたそうだ。多くの人と関わりや、帰国後も続く友情。それら全ての体験が視野を拡げ、自らの成長を実感できているという。

帰国後は、英会話スクールの教師やカウンセラー、翻訳関係の企業、商社など10社程度に応募し面接も6社ほど受ける。初めての転職活動だ。就職活動を始める前は、「なぜ留学したのか」「留学中何を学んだのか」をもっと聞かれると思っていたが、実際には「その会社への志望動機と、前職の内容」をメインで聞かれたそうだ。「最初は、英語力や英語に対しての熱意を強くアピールしていたのですがあまり上手くいかなかったので、就職活動の中盤以降は志望動機や前職の経験から“自分がその会社に入ってできること”、“やりたいこと”をアピールし、それが上手く表現できるようになるに従い、面接で好感触を得るようになりました」。こうして最終的に異なる業界の数社から内定を受けた中で、自分の経験を活かしながらも新たなチャレンジができ、成長のイメージを強くもてた会社への入社を決めた。

会社を退職しての留学を不安に感じる方は多いと思うが、伊藤さんは、キャリアカウンセリングを上手く活用した例と言える。「留学を決意してからは、出発前、留学中、帰国後と留学ジャーナルでキャリアカウンセリングを受けたり電話での相談をさせて頂いたのですが、留学前は“留学中にやっておくべきことのアドバイス”を頂き、また留学中は自分の将来の方向性が分からなくなっていたのですがその“悩みを打ち明けることにより自分の気持ちを整理する”ことができたと思います。帰国後のカウンセリングでは“他の留学生の就職サクセスストーリーを教えてもらったり、自分の前職のキャリアを踏まえて志望業界の具体的なアドバイス”を頂きました。実際に就職活動を開始してからも、自分の就職活動に大変役に立ちました」

新たなステージに立つ伊藤さんに、今後の抱負とこれから留学する人へのメッセージを頂いた。「貿易業界は未経験ですが、まずは貿易の知識を身につけ一日も早く円滑に仕事ができるようになることが目標です。また頑張り次第では将来海外勤務の可能性もあるので、それを目標にしています。留学は、英語力アップはもちろんですが、自分の視野を拡げ自信に繋げるチャンスです。失敗を恐れずに様々なことにチャレンジして欲しいと思います」。

キャリアカウンセラーが分析

  まず、成功のポイントの一つ目に挙げているTOEICですが、“企業からの評価”としての800点に価値があるのではなく、“伊藤さん自身の自信”が成功のポイントにつながったのであることを明記しておきたいと思います。

現地で働きながら交流や旅、生活を1年間楽しめるワーキングホリデー制度は大変人気があります。ビザ発給数が限られているカナダでは昨年も2ヵ月ほどで定員に達し、追加発給されたほどです。とても人気がある一方で、会社を辞めてワーホリを希望する方の中には、伊藤さんのように、「帰国後の就職の際に、企業から“遊んできた(=仕事のブランク)”と思われてしまうのではないか?」と心配される方もいらっしゃいます。

留学そのものが珍しくなくなった昨今では、ワーキングホリデーに限らず、「その経験から何を学んだか」を伝えていくことは不可欠です。また、伊藤さんの就職活動中のエピソードにあるように、転職・再就職の場合は、留学前の実務経験は重視する点ですし、年齢が上がれば上がるほどその比重も高くなります。そのためにも、社会経験のある方は特に目的意識をもって臨む必要があります。軌道修正も含めて、自分のキャリアを計画・実行していくプロセスは仕事でも同じだからです。不足しているものがわかれば、補うことが可能です。

今回ご紹介した伊藤さんの体験談では、ワーキングホリデーという制度を『モノになる留学』にするための具体的なヒントをたくさんご紹介いただいています。事前の学習の大切さや、コミュニケーションのツールとして、英語をアウトプットする場をどんな風に作ったのか。アルバイトに関しては、国ごとに法律やビザでの許容範囲が異なるので、ワーキングホリデー以外の留学に当てはまらない場合もありますが、工夫の仕方は他の留学スタイルにも参考になるはずです。

また、キャリアカウンセリングに関しては、帰国後はもちろんですが伊藤さんのように、ぜひご出発前から積極的に活用していただければと思います(※)。目標設定をするのが得意な方でも、「誰かに目標や夢を話す」ことで、自分自身が整理され、より明確な意識が持てるものです。私がサポートさせていただく場合には、状況によって『業種や職種の多様性』『労働市場と市場価値』などについてのアドバイスを付加しますが、もし、キャリアカウンセリングの都合が合わない方も、ぜひ、誰かに『話す』、『伝える』など言葉にして発してみることの効果を活用してみてください。『自己分析』や、誰かのアドバイスも役に立ちますが、実は、誰かに語ることで声に出された『自分の言葉を聞くこと(=オートクライン)』で、新たな発見があったり、自分の言葉がパワーアップしていくのを感じるはずです。

新しい業界で、スタートを切る伊藤さんですが、カナダ滞在中の体験談をうかがい、『学び方を知っている』方だと改めて感じました。学び方を知っている方は、新しいことを吸収する能力の高い方です。目標設定+達成意欲の高さを兼ね備えていらっしゃる伊藤さんは新たな環境でも楽しみながら成長していかれることと思います。「いつかネイティブ並みに英語を話せるようになりたい」。そんな目標を話してくださった伊藤さんは、実務を通じて英語のスキルも磨いていかれるのではないかと思います。

※留学ジャーナルでのキャリアカウンセリングは会員向けのサービスです。

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