高校生のとき、母親の勧めでアメリカの高校へ1年間交換留学を経験した神保諒さん。行き先はインディアナ州のSeymour High School。日本人の生徒はほとんどおらず、渡米してすぐに英語だけで暮らす日々が始まった。「最初はつらかったですね。小学生のころに英会話を習ったことがある程度で、授業が始まってすぐは、先生が何を言っているかさっぱりわかりませんでした。学校で陸上部に参加したり、地域のバスケットボールリーグに参加したりしているうちに、友達ができて、次第に英語にも慣れていったんです」。
El Camino Collegeは2年制のコミュニティカレッジで、神保さんはここを卒業した後、4年制大学の3年次に編入する計画を立てていた。コミュニティカレッジから4年制大学への編入のほうが1年からの入学より容易で、留学費用も抑えられるからだ。「El Caminoを選んだのは、希望していた4年制大学のビジネス学部への編入率が高かったからです。入ってすぐの授業では緊張していましたが、今思うと、4年制大学に比べれば学ぶことの内容はやさしかったように思います」。
編入時は3つの大学に願書を出し、結局、最もスムーズに編入することが可能だったCalifornia State University, Northridgeに決定。夏休みをはさんで、新しい学校での授業が始まった。コミュニティカレッジとはまた異なる雰囲気に、最初は少々驚いたそうだ。「講座の数はたくさんあるんですが、人気のある講座はすぐ定員に達してしまい、受けたくてもなかなか取れなかったりしたんです。また、3年生・4年生の授業はグループプロジェクトが中心、他の学生と協力し合って何かを進めたり、エッセイを書いたりといったことが、とても多かったですね」。