RJ こぼれ話
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留学ジャーナル2005年11月号

NY取材日記


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通り過ぎる地下鉄にカルチャーショック

取材の前の週にテレビでヤンキースの試合を見た時は、小雨がぱらつき、観客も長そでのジャケットを着込んでいた。解説者も「ニューヨークは今日も肌寒い一日でした」とコメントしていたので、しっかり荷物に上着を詰め込んで、万全の体制で渡米した。・・・なのに、なんという暑さ! 取材でニューヨークを訪れたのは7月中旬。毎朝のニュースでは「今日の気温は95゜F」「今日は最高気温100゜Fまで上がるかも!」・・・毎日これじゃ、さすがに怯む。だって、100゜F=37.7℃ですよ!

取材の足は地下鉄。車輌は近代的(東京メトロ並み)になり、車内は冷房が効いている。しかし、地下鉄の駅には冷房がない。どの駅にも、だ。電車を待つだけで汗ばんでくる。
取材3日目の朝、28丁目の駅で待つこと数分、ゴーッという音と共に電車がホームに滑り込んできた。電車に乗ろうと電車に近付くと・・・え?止まらない?なんで止まらないの??エキスプレスじゃないでしょ?

電車は虚しく通過。ホームにいた他の人の中にも、「あーあ」というポーズ(両方の手のひらを上に広げ、あきれたポーズ)を取る人がいたけれど、さほどの騒ぎにはならず・・・。
早速、現地のスタッフと合流するなり聞いてみた。「今日、来るときに28丁目の駅に地下鉄が止まらなかったんですよ。エキスプレスじゃないのに」。「ああ、ニューヨークではたまにあるんですよ。電車が混んでいたりすると、途中の駅を通過しちゃうの」。
ありえない・・・。日本じゃ絶対ありえない…。混んでいるから通過なんて、日本ならニュースになっちゃう。久々のカルチャーショックだ。
結局この日は集合時間に遅刻した。ニューヨークの地下鉄は、ちょっと手強い・・・。
 
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駅の構内にはパフォーマーがいることも。
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乗車時はメトロカードを購入。1回券($2)のほか、$10、$20券、1日乗り放題券などがある。
日本人向けフリーペーパーの戦国時代

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左から、NYジャピオン、フロントライン、
週刊NY生活。いずれも毎週金曜日発行
  ニューヨークに住む日本人、その数60,000人以上。これは旅行者の数じゃありません。駐在や留学などで長期間住んでいる人の数。そう、ニューヨーク=世界で一番多くの日本人が住む海外の都市、なのです!そんな事情も反映して、ニューヨークでは在住日本人向けビジネスが活況を呈している。日系フリーペーパーもそのひとつ。NYジャピオン、週刊NY生活、フロントライン、ニューヨークパスポート、日刊SUNなど、10種類以上は確実にありそうだ。現地在住者いわく、「増えてきたのはここ1~2年のこと。今はフリーペーパーの戦国時代」なのだそうだ。ニューヨークには長い歴史を持つ「OCS NEWS」という有料の日本語情報誌があったのだが、このあおりをうけて2005年3月に休刊してしまった。

しのぎを削っているだけに、どのフリーペーパーもクオリティが高い。記事も面白いが、ニューヨークでの生活に役立ちそうな情報がぎっしり載っている。不動産情報、日本人医師のいる病院、日本人弁護士、旅行情報、週末のイベント、評判のレストランなど。留学ジャーナル的にはこればかりを利用するのはおすすめできないけれど、必要な生活情報は十分手に入ってしまいそうだ。

ちなみに現在の一番人気はNYジャピオン。50ページほどのボリュームで、結構読み応えがある。これが毎週発行なのだから、なるほど人気が出るわけです。これら日系フリーペーパーは日本食レストランや日系書店などで手に入る。特にグランドセントラルターミナル近くの41丁目には日系のカフェや書店、旅行代理店などが並ぶ通りがあり、ここなら確実に入手できるはず。
生き方が濃い、ニューヨーカー

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ヤスコさんとDr.マイケル。
Dr.マイケルはホワイトハウス公認の
ピアニストでもある。
  ニューヨークの一番の魅力は「人間」だと思う。個性が尊重され、自分の意見を言うことが美徳とされ、やりたいことを追いかけることが「よし」とされる街だから、個性がはっきりした「濃い」人が多い。
今回の取材で出会った最も濃い人といえば、ボイストレーニングのプライベートレッスンの取材でお会いした、ヤスコさんだろう。おけいこ留学を紹介する新企画「Challenge the Lesson」(11月号P57に掲載!)で訪れたラミーミュージック。ここでヤスコさんはアシスタントとしてボーカルを教えている。

取材をひと通り終えて雑談していたとき、何気なくヤスコさんの経歴を聞いて驚いた。「内科医をしていたんですよ、熊本で。趣味でジャズボーカルやっていて、地元でアルバイト的に歌っていたんです。そんなときにNYから来たミュージシャンと知り合って、『NYに勉強にくれば?』と言われて」。ニューヨークにやって来た。音楽の専門大学でジャズボーカルを学び、卒業後もニューヨークに残った。そして今、当時の恩師であるDr. マイケルと共に、ボイストレーニングの教室を運営している。

そもそも、医師が医療関係以外の職業に転職するケースは珍しい。しかも、ジャズボーカリストへの転身。収入や安定より、夢を選んだということか。それにしても印象的だったのは、ヤスコさんがとても幸せそうだったこと。決して広くはないグリニッチビレッジのアパートで行う教室。「sincereな感じを大切にしたいから」もっと広い別の場所に移るつもりはないという。いろいろな意味で、幸せの価値について考えさせられた夜だった。
フェリーで表紙撮影、大作戦!

取材最終日は表紙撮影だ。ニューヨークらしさが伝わる背景を入れたいということで、まずはフェリーに乗り、マンハッタンのビル群を背景に入れたショットを狙う。フェリーに乗ってマンハッタンに通学する留学生、というシチュエーションだ。

マンハッタンの先端にあるバッテリーパークとスタッテンアイランドを約30分で結ぶフェリーからは、マンハッタン、そして自由の女神を見晴らすことができる。しかも無料。スタッテンアイランドの住民の足としてのみならず、観光客にも人気が高い。

金曜の午前中だというのにフェリー乗り場は大混雑。撮影によい場所を押さえようと、取材陣は一番前の列でスタンバイ。「ベストポジションを押さえられるかどうかにかかってますからね。船の2階のあのあたりがベストです。僕らは左側を押さえますから、澤さんは右側を押さえて下さい」。カメラマンの指示に一同うなずく。出航5分前、船が着岸し、乗船口の扉が開くと同時に取材陣はダッシュ。カメラマンもモデルもライターも私も、まわりの子供たちに負けじと2階の船尾めがけて走る!やった。一番乗りだ!ベストポジションget!

フェリーが出航し、遠ざかるビル群を背景に撮影開始。観光客がカメラに写り込まないように、モデルの左右をブロックする。しかし!観光客がどんどん船尾になだれ込んできた。はじめのうちは撮影を気にしていた人々も、ついにはお構いなし。モデルの脇には観光客がズラリと並ぶ。そりゃそうだ。観光目的で船にまで乗ったのに、マンハッタンの風景や、自由の女神が見られないんじゃ意味がないよね。
撮れるだけ撮ったものの、結局このカットはボツ。でも、女神を見たから?なのか、取材陣一同、不思議と穏やかな気持で船をあとにしたのでした。

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初めはいい構図だったが…   徐々に観光客がカメラに入り込みはじめて   ついには観光客だらけに。


留学ジャーナル編集部 澤玲子
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