IFAD編 国際機関で活躍する日本人職員を紹介

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世界のために、できること 国際機関で働こう!

グローバルに社会貢献ができる国際機関で働くには、どのようなステップが必要なのだろう。
いま活躍する日本人職員に、その道のりを聞いた

Vol.10 自分の知らない世界で新しい発見をするのが面白い IFAD ローマ本部 パートナーシップ・オフィサー 山﨑 遥さん

貧しい農家を支援するために加盟国から資金を調達する

山﨑さんの1日
8:30オフィス到着、カフェテリアでコーヒーを調達してデスクへ
9:00メールチェック。担当国のニュースをチェックし情報収集
11:00チーム・ミーティング。各案件の進捗状況の確認。ローマにある担当国の大使館と新規案件に関するミーティング
12:30同僚とカフェテリアでランチ
14:00法務部・財務部とミーティング。ドナーからの拠出を受け取るための内部手続きと合意文書の作成
15:00幹部が出席するミーティングの資料作成
18:00メールの返信・書類整理。オフィスの近くで買い物を済ませ夫と合流、帰宅
20:00夕食

 幹線道路やダムの建設といった途上国の大型インフラ整備事業には、世界銀行などの規模の大きな国際金融機関が係ることが多い。それに対して、交通の不便な農村の貧しい農家を金融面で支援しているのがIFADだ。ローマ本部に勤務する山﨑遥さんはこう語る。
「貧しい農村地域では銀行口座を持っていない人が大多数です。気候変動で雨が降らなくなった地域で干ばつに強い作物を栽培しようとしても、新しい品種の種を買うお金がなかったり、ローンが組めなかったりします。そういう人たちを支援しています」

 まず、低金利か無償の資金を途上国の政府に提供し、一緒にプロジェクトを立ち上げる。そして基本的にIFADがサポートしつつ、途上国の政府がプロジェクトを実行する。その中で山﨑さんは、支援のための資金の調達を担当している。IFAD加盟国の政府に交渉して、より多くの資金を拠出してもらうのだ。
「どの国も国際協力の予算が厳しくなってきています。欧州の難民問題のように、他のことに予算を回す状況がある中で、実際の拠出につなげるのは大きなチャレンジです」

 では、どんなふうに交渉を進めるのだろうか。山﨑さんの答えは意外なものだった。
「担当部署の交渉相手との人間関係を築くのが第一歩です。上司からは、コーヒーに砂糖を入れるのか、ミルクを入れるのか、何も入れないのかを把握するぐらい、その人をよく知るようにとアドバイスされました」

 国連職員といえども企業の営業マンのような手腕が求められる。というのも、それぞれの加盟国には、女性の地位向上、気候変動など、国際貢献で重視する分野がある。それがIFADの活動と合致すれば、その国も資金を出しやすい。だから良好な人間関係をつくって相手の話をじっくり聞き、重点分野を調べて説得材料を探すわけだ。

 厳しい予算の中でより多くの拠出を検討してもらうためには、チームで作戦を練る。総裁レベルでアプローチするか、事務方レベルで入口を整えるか、その国と仲の良い国を通じて働きかけてもらうか、方法を考える。山﨑さんはアジア・太平洋を担当しているので、域内でこれまでの拠出額が最大である日本の外務省と拠出額の交渉や協議をすることが多い。出張もあるが、普段はメールと電話で頻繁に連絡をとる。
「国際機関にはいろいろな国の人が集まっているので、働き方にも差があります。日本人のひとつの強みはマメで締め切りを守ること。私も早いレスポンスを心掛け、要求されていなくても相手に必要と思われる情報があれば、こまめに送るようにしています」

 こうして苦労して集めた資金が実際に農村地域のプログラムに使われ、「すごく助かった」というフィードバックをもらったとき、やりがいを感じるという。

山﨑さんの着任までのStep

2004年2月エストニアのタルトゥ大学に短期留学(約4ヵ月)
2004年3月津田塾大学・国際関係学科卒業
2004年9月イギリスのブラッドフォード大学大学院・平和学部入学、「紛争解決」を専攻
2005年10月ベルギーの国連大学・地域統合比較研究所にて約3ヵ月のインターンシップ
2006年2月駐日英国大使館、
環境・エネルギー部にて
勤務開始
 
2008年11月在スーダン日本大使館・
経済協力調整員として
着任
 
2011年1月スーダンのAECOM International Sudanにコンサルタントとして勤務
2011年8月アメリカ・ニューヨークの国際連合日本政府代表部にて専門調査員として勤務。主に女性と児童の権利に関する業務に従事
2014年2月イタリア・ローマのIFAD(国際農業開発基金)本部にてパートナーシップ・オフィサーとして勤務開始

学部時代に日本でベースを固め
イギリスの大学院に留学

 山﨑さんが国際的な活動に興味を持ったのは中学生のときだった。雑誌で海外ボランティアの記事を読み、「こんな仕事もあるのか」と目を開かれた。高校の夏休みにアメリカでホームステイをして、海外で働きたい気持ちがふくらんだ。津田塾大学では国際関係学を専攻し、バルト三国を卒論のテーマにしたことから、エストニアの大学に短期留学。将来は国連で働きたいと、卒業後はイギリスの大学院に進学する。

「学部時代は日本でベースを固めて、そのあと留学しようと思っていました。アメリカの大学院も考えましたが、イギリスは植民地だったアフリカとのつながりが深く、歴史的にも面白いのでは、と思って決めました」

ニューヨークの国連代表部に勤務
グローバルな視点を養う

 大学院修了後はベルギーの研究所でインターンをしてから駐日英国大使館に就職。初めて外交の仕事を経験した。約3年後、外務省の経済協力調整員としてスーダンに赴任する。
「初めての途上国でした。ひとつの国をじっくり見た後、視野を広げるために、次は国連本部のあるニューヨークのポストに応募しました」

 外務省の専門調査員として国連代表部に2年間勤務した。国際的な枠組み作りを学び、グローバルな視点を養った。そしてIFADに入る。そもそも、なぜ国連を目指したのか?
「社会に貢献したい気持ちと同じくらい好奇心があるんです。自分の知らない世界で新しい発見をすること、感銘を受けること、学ぶことがたくさんあって、すごく面白い」

 プライベートでは、スーダン時代に国連職員のインド人と結婚した。山﨑さんがニューヨークにいたときは、彼が休職して一緒に来てくれた。今は2人でローマに暮らす。
「お互いの勤務地をうまく合わせつつ、それぞれのキャリアプランを考えています。私は今後、もう少しプログラムの現場に近づいて、将来的にはプログラムのマネージメントもできる人材になりたいと思っています」

国際機関で働くまでの道のり

イギリスの大学院で
鍛えられ、人脈ができる

将来の進路として国連を視野に入れていたので、マスターを取る意味もありイギリスの大学院に留学。「読む量も、書く量も膨大で、締め切り前は睡眠2、3時間。すごく詰まった1年間でした」。同級生には国連を目指す人、NGOや開発関連の仕事を経験した人も多く、刺激を受け、国境を超えた人脈ができた。

英国大使館に就職
外交官の仕事に触れる

ウェブサイトで募集していた、駐日英国大使館の環境エネルギー部のアシスタントに応募して採用され、社会人として第一歩を踏みだす。2年8ヵ月間、東京に勤務。「それまで、外交は教科書で勉強しただけの世界でした。実際にどう動いているのか、外交官の仕事を間近に見ることができて、すごく面白かったです」。

初めて途上国を経験
国連で視野が広がった

開発、途上国関係の仕事がしたくて外務省の経済協力調整員に応募。スーダンに派遣される。「暑いときは気温が50℃。初めての途上国でしたが、スーダン人はやさしく穏やかな人が多くて楽しかった」。2年半後、外務省の専門調査員としてニューヨークの国連代表部へ。2年勤務し、視野がグローバルに広がった。

UNDPって?

IFAD(国際農業開発基金)の活動

IFAD(国際農業開発基金)は農村地帯の貧しい人々が食糧不足や栄養状態を改善し、所得などの経済状況を強化する目的で、1977年に設立された。176の加盟国の協力により、低利子の貸し付けや無償資金を提供して農村開発を進める。活動は主に政府や他の国連機関、二国間・多数国間開発機関、国際的な農業研究センター、民間などとのパートナーシップにより行う。
これまでに農村の約4億6,500万人の人々に向けた1,037件のプロジェクトや、事業計画に約185億ドルの投資を行った。


世帯の中で男女
平等を創出する
プログラムに
参加した
ウガンダの家族©IFAD/Clare Bishop
アルメニア南部
のメグリにある、
女性が働く果物
加工工場。IFAD
の投資により生
産は5倍以上増加、
製品の80%
以上が現在輸出
されている©IFAD/
Joanne Levitan
グアテマラで、
農民が収穫した
タマネギを海外
へ輸出するため
に準備する©IFAD/Santiago
Albert Pons
バングラデシュ
のPach Bibiで
米を乾かす女性©IFAD/
GMB Akash
絶滅の危機に瀕
している原種を
再生し、より暑く
乾燥した条件
に適した品種を
紹介する研究セ
ンターで、
水やりをする
©IFAD/
Amadou Keita
山岳地帯の実験
的なプロットで
トウモロコシの
さまざまな品種
をテストする、
ルワンダのフィ
ールドスクール
の学生と
トレーナー
©IFAD/
Susan Beccio

国際公務員になるためのキーワード!

職務記述書

 国際機関の求人情報は各公式HPに空席情報として掲載される。正規職員の情報だけではなく、短期ポストやコンサルタント、更にはインターンシップの求人情報も同様に掲載される。この英語で記載された空席情報には、個々の職務内容などが詳細に記載されており、通常日本語では「職務記述書」と言い、英語ではTerms of Reference(TOR)やJob Description(JD)と言い慣わしている。「職務記述書」には、応募締切日、勤務地、職務に応募可能な学歴、職務経験年数、必要な言語、業務に必要とされる能力、給与条件などが細かく記載されている。国際機関へ応募書類を提出するには、この「職務記述書」の内容を十分理解した上で、準備する必要がある。日頃から関心ある国際機関・職種の「職務記述書」を具体的な英語学習の一環として読む訓練をしておこう!

外務省 国際機関人事センターhttp://www.mofa-irc.go.jp/

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