かじりかけのりんご
私がまだ、こちらに来たての10月も初めの頃、
駅から家に向かう道に、
かじりかけのりんごが捨てられているのを見つけました。
誰だよぉ~こんなところでりんご食べ出して、
途中で飽きちゃった人はぁ~
そしてその残りをここに捨てることを選んだ人はぁ~
と、一人思いながら家路についた私です。
どこにだって心ない人はいるんだなと感じました。
そして次の日も、同じ場所に同じように
かじりかけのりんごが放置されていました。
よっぽどここでりんご食べるのが好きなんだなぁ~
そしてよっぽど飽きっぽい人なんだなぁ~
と、だんだんそのりんご放置魔に興味が湧くようになりました。
そして次の日、私はりんご放置魔をついに発見したのです。
こいつです。
今はもう枯れ果てていますが、
犯人はこのりんごの木だったのです。
りんごの木なら、そりゃありんごを実らせて、
りんごが熟したら、それを落とすわなぁ~笑
今は、りんごではなくて大量の葉を落としています。
これでもかと言うほどに落としています。
この木の下を歩くときに、足下に視線を落とすと、
大量の落ち葉とアスファルトのコントラストで
めまいを感じるほどです。
私がこちらロンドンで、季節の移り変わりを感じるのは、
考えてみたら、気温の変化ではなくて、
もしかしたら、このりんごの木かもしれません。