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キャリアの達人に聞く

キャリアカウンセラー対談 第60回(2016年10月)

近隣国の論理を理解することが本当に大切な時代

ユネスコ(国際連合教育科学文化機関)で26年間勤務し、東アジア代表として多国籍のスタッフをまとめてきた経験を持つ青島泰之さん。日本、中国、韓国、北朝鮮、モンゴルという政治的・歴史的背景で複雑な関係を持つ東アジア5ヵ国の政府関係者とコミュニケーションをする際に役立った「バランス感覚」は、学生時代のスイス留学で培ったといいます。青島さんが海外での仕事を志したきっかけから現在のインドネシアでの仕事に至るエピソードとともに、これから海外へ飛び出す次世代へのメッセ―ジをいただきました。

留学のアドバンテージは、多面的な視点を獲得できること

田仲スイスでの留学生活はいかがでしたか?

青島生まれて初めてパスポートを取り、飛行機に乗りました。そんな学生がローザンヌに着いたときのカルチャーショックの話をしましょう。
私が知っている世界地図は日本が真ん中にあるものです。ローザンヌで見た世界地図では日本は右の端にありました。地球は丸いので地図を作るのにはいろいろな方法があると頭では理解していたものの、日本が真ん中にない世界地図を見たときはショックでした。もしかすると、自分が生まれてから22年間日本で学んできたことは世界のスタンダードから外れているのかもしれないと思い、しばらくは日本のことは横目で見ながらヨーロッパのことを学びました。そして、日本を振り返り、日本を評価するようになりました。留学のアドバンテージは、単純に海外の知識を得ることではなくて、こうした多面的な視点を獲得できることだと思います。

田仲当時、日本人の留学生も多かったのですか?

青島スイスにはほとんどいませんでしたね。ローザンヌはフランス語圏だったので、モロッコやアルジェリアなどフランス語が共通語のアフリカ諸国からの留学生が多かったです。

田仲留学から帰国された後はどうなさっていたのですか?

青島留学後は、大学に残って教員になることを期待されていたのですが、それより企業に入ってエンジニアとして働きたいという気持ちが強かったですね。そこで、今度は海岸工学を活かせる職種を探し、海洋工事の分野では、日本トップクラスだった日本鋼管(現・JFEスチール)に就職しました。

田仲会社員時代はどのような仕事を手がけていたのですか?

青島ニュージーランドの海洋ガス油田用の海底パイプラインを敷設する工事を担当しました。水深120メートルの海での難工事でした・・・。「開発途上国のクラーク先生になる!」という夢はすっかり忘れていましたね。ところが、難しくも楽しい仕事を5年くらい続けた頃、クラーク先生の夢を思い出させてくれた人(家内ですが)に背中を押されて、新聞の国連職員募集の広告を見て応募しました。その時は、専門に合うポストがなかった。1年後、外務省を通じてユネスコで空席ポストがあるのを知り応募。さらに1年くらい経って、パリのユネスコ本部からの電報で「採用」を知り、晴れてユネスコの職員になりました。

田仲その後、東アジア代表をお務めになるわけですね。ところで、現在はまた違うお仕事をなさっているとお伺いしましたが・・・。

青島ユネスコ退職後、一般社団法人日本技術者教育認定機構(JABEE)から声がかかり、専務理事という立場を任されています。JABEEは日本の大学の工学部、農学部、一部の理学部の学科の教育プログラムを認定する機関です。日本の大学の教育が世界水準であると第三者の目から証明するための団体です。

田仲つまりJABEEの認定をもらった学科を卒業すると、海外の大学の工学部に編入できたりするということですか?

青島教育の認定の目的は、ある水準以上の教育を受けた者だけが、将来、専門家として仕事ができるという考え方に基づいています。世界はそのような仕組みで動いています。JABEE認定を取っている学科の卒業生は、世界から「然るべき水準の教育を受けた者」として、将来、世界をまたにかけたエンジニアとして働ける道が開かれます。もうひとつの目的は、同じ水準の教育が確保されていると認定された学科間の編入、留学をしやすくすることです。学生が自由にいろいろな国で学び、技術者が自由に国境を越えて活躍できる世界を作るのが技術者教育認定の目的です。

田仲最終的に、日本の若き技術者に夢を与える仕事にたどり着いたのですね。

青島日本人だけにではありません。インドネシア政府から技術者教育認定機構を立ち上げたいので、支援してほしいと要請があり、2014年にはJICA(国際協力機構)の専門家として、1年間インドネシアに駐在。現在は、JICAプロジェクトのマネージャーとして、インドネシアと日本を行き来する生活を送っています。インドネシアの工学教育振興という仕事に巡り合い、少しはクラーク先生に近づいたかなと思っています。

田仲最後に、これから海外でスキルアップをしたいと考えている次世代にアドバイスを!

青島私がユネスコという国際機関で多様性のある国際社会と向き合って働くなかで学んだのは、常に相手の立場に立って考え、行動をすることの大切さです。日本のようなほぼ単一民族が同じ言葉と文化を持つ社会では、なかなか多様性のある社会を理解するのは難しいです。近年の近隣諸国とのギクシャクした関係を考えても、日本の論理だけでなく、相手国の論理を理解することが本当に大切だと思います。
「若者の内向き志向」が叫ばれる昨今ですが、それは全員に当てはまるとは思いません。昨年、静岡県にある私の母校で在校生に講演をしましたが、次々に質問が出て、みんな海外に高い関心を持っていると感じました。人口減少社会を迎えた日本において、海外とのビジネスが益々重要になります。みなさんも危機感を持って、どんどん世界に出て行って、世界で通用する人になってください。「やらない後悔」をするより、「やって失敗する後悔」を選ぶ人生にチャレンジしてほしいと思います。

Yasuyuki Aoshima
PROFILE

あおしま やすゆき/日本技術者教育認定機構(JABEE)専務理事、工学博士
1947年生まれ。1970年、東京大学工学部土木工学科卒業後、同大学院へ進学。在学中にスイス・ローザンヌ連邦工科大学に留学。帰国後、1976年に日本鋼管(現・JFEスチール)入社。1982年、ユネスコ・パリ本部に就職。1997年ユネスコ・ジャカルタ事務所、2001年ユネスコ・東アジア代表・北京事務所長。2008年にユネスコを退職し、2010年より現職。2014年より、JICA(国際協力機構)の専門家として、インドネシアにおけるJICA技術協力プロジェクトのプロジェクトマネージャーも兼任している。

インドネシア・ボゴール農科大学学長Herry氏(中央)とJICAプロジェクトの専門家チームとの会談(2014年12月) 「やらない後悔」をするより、「やって失敗する後悔」を選ぶ人生にチャレンジしてほしい

田仲 愛
株式会社留学ジャーナル
キャリアカウンセラー
商社勤務後、アメリカの大学院で教育管理学を学ぶ。UNESCOや国際協力NGO職員としての海外勤務経験や日本企業での勤務経験を活かし、これまでに3000人以上の留学希望者や留学経験者に対し就職セミナーやキャリアアドバイスを行う。JCDA認定CDA(キャリアデベロップメント・アドバイザー)

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