時代の先を見通す「直観力」を鍛えた海外留学

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キャリアカウンセラー対談 第61回(2016年12月)

時代の先を見通す「直観力」を鍛えた海外留学

リン化合物を利用したファインケミカル製品を中心にグローバルなビジネスを展開する城北化学工業株式会社。代表取締役を務める大田友昭さんは、先代の急逝により36歳という若さで事業を継承しました。リーマン・ショックや東日本大震災など幾多の危機を乗り越え、6年連続売上記録更新、その間に過去最高益を叩き出すその手腕には、MBAを取得したアメリカでの留学経験が活きているといいます。そんな大田さんに、豊富な海外経験で培った「直観力」の大切さ、そして今後求められるグローバル人材像についてお話を伺いました。

海外に出たからこそ気付けた日本の企業文化の素晴らしさ

田仲大田さんが社長を務める城北化学工業は、「添加剤」など一般にはあまり聞き馴染みのない製品を主に扱っているそうですね。まずは御社が扱う製品や事業内容について教えていただけますか?

大田当社のファインケミカル製品は、プラスチックや繊維、ゴムといった素材の耐熱性や強度を高めたりする添加剤をはじめ、電子材料、医農薬の中間体など多岐に渡っています。私たちの製品は消費者の目には直接見えませんが、車や衣料品、スマートフォンなど日常に欠かせないアイテムに活用されています。海外との取引も多く、具体名は伏せますが、ある電子部品で当社はかなり高い世界シェアを占めているんです。1957年の創業以来、あらゆる分野で『コレがなければ製品が作れない』と言われるような唯一無二のものづくりを心がけています。

田仲城北化学工業は、大田さんのお父様が興した会社だそうですね。

大田はい。しかし、その父が2001年の元旦、心不全で急逝してしまったんです。まさに青天の霹靂でした。当時の私はアメリカでMBA取得後、外資系企業を経て、父の会社に入社したばかりの新米社員。経営の実績もなく、父から経営について何一つ教わっていない状態で、急きょ会社を継がなければいけなくなったのです。36歳のときでした。

田仲しかも、大田さんが社長に就任した後は、世界同時多発テロを皮切りにリーマン・ショックや東日本大震災など日本経済に大きな打撃を与える出来事が相次いで起こりましたね。

大田はい。経営の経験がない以上、試行錯誤しながら、自分の正しいと思った道を信じて進むしかありません。経営の現場は、常に予測できない事態の連続です。例えばリーマン・ショックの後は、いきなり売上げが半分になってしまった。そんな状況をどう打破するかなんて、MBAの教科書にも書いていないわけです(笑)。

田仲そのような深刻な経営危機をどのように乗り切ったのでしょうか?

大田実はリーマン・ショックの直前、出張先のシンガポールで世界の景気動向が「何だかおかしい」と感じていたんです。帰国後、すぐにキャッシュを増やすなどの対策は講じていましたが、売上げはすごい勢いで落ちていく。そこでマクロ経済の動向などを慎重に判断した結果、しばらく工場を止めることにしたんです。

田仲それはずいぶんと思い切った決断でしたね。

大田その通りです(笑)。ただ、私にはまもなく経済が回復するという目算があり、実際その通りになりました。経営では、流れを読みつつ、スピード感を持って一気に乗り切ることが非常に重要。この時の経験は、いつ何が起きても動じない体制づくりの良い教訓になりました。

田仲リーマン・ショック後は6年連続で売上記録更新、その間に過去最高益を達成しているそうですね。そんな風に世界の動向を先読みし、正しい判断を導き出す力は、いつどのように養われたのでしょうか?

大田これまでに蓄積した膨大な知識や経験、分析や考察を総動員して全体を把握し、次の一手を冷静に見通すこと。私はそれを「直観力」と呼んでいるのですが、やはりアメリカでの留学経験がベースにあると思います。海外では自分だけが頼りです。言葉や人種、文化の壁に阻まれながら、情報を収集して、さまざまなことを自分で判断しなければならない。情報の有無が、生死を分ける判断にもつながり得る。だから日々、五感を研ぎ澄ます必要がある。でも、日本は何となくみんなが似たような背景を持っていて、同じ言葉を話している環境だから、そういう機会が圧倒的に少ない。もし私がずっと日本に暮らしていたら、おそらく「直観力」は身につかなかっただろうと思います。

田仲なるほど。海外での経験が今に活きているのですね。大田さんは10代後半と20代後半に二度、留学を経験されていますが、昔から海外志向が強かったのでしょうか?

大田実は、明確に「海外に行きたい」という強い動機があったわけではないんです。ただ、高校を出たら何となく「いい大学に行って、いい企業に入る」というような時代の雰囲気に流されるのがイヤで、10代後半でアメリカに留学しました。アトランタの大学へ、いわゆる休学留学というのでしたね。

田仲留学時、英語力はどのぐらいありましたか?

大田当時、英語はまったくと言っていいほど話せませんでした。だから語学学校でゼロからのスタートです(笑)。韓国人や中国人、そして南米やヨーロッパ出身の生徒もいる多国籍なクラスでしたが、みんなとにかく下手な英語でもしゃべりまくるし、しっかり意見を主張するんです。日本の文化とのあまりの違いに、強い衝撃を受けました。

田仲アメリカでの留学後、帰国して日本の企業に就職されたそうですね。

大田はい。大手化学メーカーで、大阪や和歌山を中心に繊維関連の仕事に従事しました。グローバルな環境から一転、日本式の企業文化にどっぷりの職場環境に置かれ、最初はそのギャップに苦しみましたね。やはり多感な思春期をアメリカで過ごすと、どうしても「アメリカではこうだった」という感覚が強くなり、行動が無意識に「アメリカ式」になってしまう。その態度が「生意気だ」と捉えられ、上司や周囲と衝突することもありました。

田仲無意識に出てしまう「アメリカ式」の行動とは、具体的に言うと?

大田例えば、相手の話を遮って自分の意見を主張するといったことですね。アメリカでは会議などで会話がオーバーラップすることはよくありますが、日本でそれをやると「失礼な態度」と捉えられてしまうんです。当時はよく上司に「人の話を聴け」と言われていましたね。

田仲真逆の環境で、かなり苦労されたのではないですか?

大田確かにストレスはありましたが、自分を見つめ直す「学びの日々」としての意義は大きかったと思います。その後、大学院留学を経て、ヨーロッパ企業の東京本社、アメリカ企業の東京支社での仕事を経験しましたが、結局わかったことは「不本意なこと、理不尽なことはどこの国でもどんな会社にもある」ということでした。

田仲具体的にはどんなことでしょう?

大田例えば、欧米の企業は少しでも景気が悪くなって業績が落ちると、平気でレイオフする。海外の友人たちの話を聞くと、めちゃくちゃですよ。オフィスに行ったら「クビだからもう来なくていいよ」と平気で言われますからね。一方、継続雇用を前提とした日本式の雇用スタイルは、労働者にとって非常に良いシステムです。つまり、欧米式がすべて正しいわけではない。日本企業に勤めた経験は、後々、日本独自の優れた企業文化や風土に気付くための重要なステップだったと思っています。

Tomoaki Ota
PROFILE

おおた ともあき/城北化学工業株式会社代表取締役社長。
1964年、東京都生まれ。アメリカに留学後、大手化学メーカー勤務を経て、アメリカのサザン・メソジスト大学にて経営学修士(MBA)取得。大手外資系企業勤務後、創業者であった父の急死によって36歳で社長就任。同時多発テロ、リーマン・ショック、震災を乗り越えながら、哲学と歴史を注視した独自経営を実践。リーマン・ショック後、五期連続増収を記録。2016年には初の著書『直観力経営』(幻冬舎刊)を上梓。ジャパンタイムズ紙「次世代を担う100人のCEOアジア2014」選出。サザン・メソジスト大学MBA卒業生同窓代表役員。

ビジネス書であると同時に2人の息子さんたちに向けた願いを込めたという著書。英語版も刊行されている。 Southern Methodist大学のビジネススクールはForbs等の主要経済誌からビジネス教育のリーダーと評価されている。

田仲 愛
株式会社留学ジャーナル
キャリアカウンセラー
商社勤務後、アメリカの大学院で教育管理学を学ぶ。UNESCOや国際協力NGO職員としての海外勤務経験や日本企業での勤務経験を活かし、これまでに3000人以上の留学希望者や留学経験者に対し就職セミナーやキャリアアドバイスを行う。JCDA認定CDA(キャリアデベロップメント・アドバイザー)

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