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キャリアの達人に聞く

キャリアカウンセラー対談 第62回(2017年1月)

MBA留学で得たグローバルなネットワークがビジネスにも活きている

リン化合物を利用したファインケミカル製品を中心にグローバルなビジネスを展開する城北化学工業株式会社。代表取締役を務める大田友昭さんは、先代の急逝により36歳という若さで事業を継承しました。リーマン・ショックや東日本大震災など幾多の危機を乗り越え、6年連続売上記録更新、その間に過去最高益を叩き出すその手腕には、MBAを取得したアメリカでの留学経験が活きているといいます。そんな大田さんに、豊富な海外経験で培った「直観力」の大切さ、そして今後求められるグローバル人材像についてお話を伺いました。

多様な人々と文化に触れながら、自分を外側から見つめることが大切

田仲大田さんは、ビジネス分野に定評のあるアメリカの名門校、サザン・メソジスト大学の大学院でMBAを取得されたそうですね。

大田日本で数年間、サラリーマン生活を経験した後、29歳でMBA留学しました。大学院では、アカウンティングの基礎から高等数学を使ったファイナンスまで、ビジネスを体系的に学びました。でもそれ以上に大きな成果は、多数のプロジェクトを通じて、国際的なネットワークを築けたこと。アメリカの著名ビジネススクールには、それこそ世界中からエリートが集まってきます。彼らはMBAを取得して自国に戻ったあと、起業したり、政府の要職に就いたりするケースが多いのです。彼らとは今でも定期的に情報交換したり、連絡を取り合っています。

田仲国籍や人種を超えた人々とのネットワークは、留学したからこそ得られる貴重なつながりですよね。

大田メディアの情報ではなく、グローバルなビジネスの最前線にいる友人たちから得たリアルな情報で、より立体的に世界情勢を知ることができる。彼らとのつながりは、日々の経営判断にも大いに役立っています。

大田MBAは、起業したり経営者になることが決まっているなら、ぜひ取得した方がいいです。ただ、今はあまりにも世界の変化のスピードが早い。通常、MBAコースは2年間ですが、その2年で世界の流れがガラッと変わってしまうこともありえる時代です。目指す職種や業務内容によっては、高額な授業料を払って2年間実務を離れるリスクの方が大きいケースもあるので、将来のキャリアと併せて、慎重に考えるべきだと思います。

田仲「MBAさえあれば何とかなる」という時代ではなくなった、と。

大田はい。同時に、MBAホルダーや海外留学経験者を受け入れる日本の企業にも、問題があると思っています。日本の企業には、海外で高い語学力や国際感覚を身につけた人材を適切に配置し、戦力としてフル活用できる風土がまだまだ足りません。

田仲確かに、せっかく採用されても、結果的に本来の力を発揮できず、本人も周囲もジレンマを抱えてしまう・・・というケースは少なくないでしょうね。

大田本当はデフレ不況脱却のために、新しい価値観を持った「イノベーション人材」が必要なのですが、彼らの意見はだいたい上司にはねられてしまう。

田仲前編で大田さんがおっしゃっていたように、「生意気だ」と言われてしまうわけですね。

大田日本人同士で会議をすると、誰も意見を言わず、曖昧な議論が続くだけで結論が出ないこともよくありますよね。誰かの意見に異を唱えると、日本ではその人自身を否定したと捉えられ、感情的な摩擦が生まれてしまうからです。でも欧米では、みな遠慮せずに反対の意見を言います。意見や主張は、その人の人格とは切り離された「別物」だと、みんなが理解しているからです。

田仲その「感情的な摩擦」を乗り越えて、日本の企業や働く人々の意識が変わっていくには、どうしたらいいのでしょうか?

大田組織や社会は、常に矛盾をはらんでいるものです。一つの意見があれば、必ず反対の意見が出てくる。特にビジネスにおいては、誰しもそういう矛盾を統合しながら、より良い判断をしていかなければなりません。そのためには、我を通さないこと。時間をかけて「対話」すること。これが何よりも重要です。反対意見を否定せずに取り入れれば、ベターではなくベストな結論を導き出すことができるのですから。

田仲なるほど。では、その点も踏まえてお聞きしたいのですが、大田さんの考える「グローバル社会に求められる人材像」とは、どのような資質を備えた人材でしょうか?

大田これは日本人に限らず、世界共通の条件だと思うのですが、やはり「高いコミュニケーション能力」だと思います。仕事というものは、一人ではできません。必ず誰かと協力する必要があります。他人と仕事するには、すべてコミュニケーションがベースとなります。いくら語学ができても、ずば抜けたスキルがあっても、他者と良好な関係を築くコミュニケーション能力がなければ、人材としての価値は半減してしまいます。情報化、グローバル化によって、ビジネスにおけるコミュニケーション能力の重要度は飛躍的に高まっています。この傾向は、今後ますます強まっていくでしょう。

田仲英語力についてはどのようにお考えですか?

大田もちろん語学ができなくても、そこを補って余りある熱意や製品の魅力があれば、海外とのビジネスはできます。ただ、可能性を広げるという意味では、英語が熟達しているに越したことはないでしょう。英語ができることで得られる情報の質や量、人的ネットワークは、英語ができない場合と比べて、想像以上に大きな開きがあります。

田仲直観力、コミュニケーション力、そして英語力。これからの時代に必要なのは、こうした資質なのですね。それでは最後に、大田さんから日本の若い世代にメッセージをいただけますか?

大田以前、どこかで「日本人はお題を与えられるとすごく上手く絵を描けるのに、白紙を与えて『自由に描きなさい』と言われると描けなくなる」というエピソードを聞きました。確かに、私たち日本人は与えられたテーマに工夫や改善を加えるのが非常に得意ですし、その資質がこれまでの日本の成長を牽引してきたのも事実です。でも今、世界は凄まじいスピードで変化しています。先を見通し、時代の流れを読むには、お題を与えられるのを待っているヒマはありません。解決策を自分で見つける、いや、自分で作り出すぐらいのタフネスが必要です。そのためには、さまざまな場所で、多様な文化に触れ、失敗や挫折を経験しながら、自分を外側から見つめることが大切です。人生は一度きり。妙なプライドや偏見、バイアスは捨てて、まずは思い切り自由にやりたいことに挑戦してください。海外留学は、きっとその最初の一歩になるはずです。

Tomoaki Ota
PROFILE

おおた ともあき/城北化学工業株式会社代表取締役社長。
1964年、東京都生まれ。アメリカに留学後、大手化学メーカー勤務を経て、アメリカのサザン・メソジスト大学にて経営学修士(MBA)取得。大手外資系企業勤務後、創業者であった父の急死によって36歳で社長就任。同時多発テロ、リーマン・ショック、震災を乗り越えながら、哲学と歴史を注視した独自経営を実践。リーマン・ショック後、五期連続増収を記録。2016年には初の著書『直観力経営』(幻冬舎刊)を上梓。ジャパンタイムズ紙「次世代を担う100人のCEOアジア2014」選出。サザン・メソジスト大学MBA卒業生同窓代表役員。

直観力と経営哲学を英語で説いた著書『The New-Era Entrepreneurial Leader』 著書がアメリカの経済紙IBD (Investor's Business Daily)Weeklyの「成功の秘密10冊」第5位にランキングされ、WEB版では内容の一部が紹介されている。

田仲 愛
株式会社留学ジャーナル
キャリアカウンセラー
商社勤務後、アメリカの大学院で教育管理学を学ぶ。UNESCOや国際協力NGO職員としての海外勤務経験や日本企業での勤務経験を活かし、これまでに3000人以上の留学希望者や留学経験者に対し就職セミナーやキャリアアドバイスを行う。JCDA認定CDA(キャリアデベロップメント・アドバイザー)

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