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キャリアの達人に聞く

キャリアカウンセラー対談 第64回(2017年4月)

自分の意見を持ち、主体的に取り組むことが大事

海外で働くという夢を抱きながらも、現地での就職事情がわからずに二の足を踏んでいる、という人は意外と多いはず。アメリカの大学院を卒業した後、そのまま現地に残り働くという道を選んだ野添彩さんは、法律事務所で移民法に関する実務をこなす一方で日本の学生や社会人を対象にしたプログラムをコーディネートするなど、アメリカを舞台に活躍されています。しかしここまでくる過程では、一筋縄ではいかないことも数多く経験されたのだとか。日本人がアメリカで働くときに直面する実情について、ビザの取得事情も含めてお話を伺いました。

採用してもらうには、パッションを上手に伝えることが大切

田仲「OPTの期間にインターンとして少し働いてから帰国したいけれど、なかなか雇用先が見つからない」という相談を留学中の方から受けることがあります。実際はどうなのでしょうか。

野添OPT資格を持っている人の受け皿は、かなりあると思いますよ。合法就労になるので、企業も安心ですからね。ただし、OPTでは12ヵ月(特定の理系専攻「STEM」の場合を除く)しか働けないので、その後は就労ビザを取得しなければなりません。ただ、留学生が主にOPTの後に申請する就労ビザの1つ、H-1Bビザ(専門職ビザ)はIT関連企業からのインドやアジア系のエンジニア職の申請者が多くてなかなか取れず、みなさん苦労されています。併せて、ここ数年は年間のビザ受付数に対してその何倍もの申請があり、審査に進む前に、正式受領されるかの無作為の抽選があるので、運に任せるしかないのです。

田仲抽選で漏れてしまった場合、別の雇用主を見つけて再度挑戦することはできますか?

野添可能ですが、申請数はここしばらく増え続けているのでうまくいくとは限りません。大手企業などが抽選で落ちる人数をあらかじめ考慮して何百という単位で申請してくるので、倍率は相当高くなっています。

田仲野添さん自身は、永住権を取得していますか?

野添最初に勤務した法律事務所に永住権取得のスポンサーになってもらい取得しました。

田仲やはり永住権を取るのは難しいですよね。

野添アメリカ人と結婚すれば簡単です(笑)。移民局のその時の審査状況にも左右されますが、特別な事情がない限り4ヵ月から半年くらいで取得できます。企業にスポンサーになってもらう場合は、企業の負担がかなり大きいでしょう。

田仲それは、費用面の負担でしょうか?

野添金銭的な支出に加えて、手続きの負担もあります。

田仲その状況だと、企業が本当に必要だと思う人しかサポートしてもらえないのでは?

野添そうですね。特に日系企業はそういう傾向にあります。一般的には、勤続期間が2、3年を過ぎた頃から永住権について考え始める企業が多いようです。中には、働き始めてすぐに申請手続きを始めてくれる企業もありますが、企業次第です。

田仲人事担当者から見て、採用されやすいのはどういう方ですか?

野添専門知識がなくても、そこで働きたいというパッションをうまく伝えられれば採用してくれる企業は多いと思います。私が働いていた法律事務所では、専門知識を深く問われることはありませんでした。大切なのは履歴書、特にカバーレターでしょう。ビザの取得だけを目的にして就職しようとしている人は、カバーレターからそれがなんとなく伝わってくるんです。そういう方は書類審査で終わってましたね。

田仲カバーレターのどこから読み取れてしまうのですか?

野添志望動機が曖昧なものや、いかにもテンプレートを見て作成したと思われる、ありきたりの文章のものは熱意を感じられません。履歴書に目を通す機会の多い人事採用担当者の目を留めるには、印象に残るカバーレターを作成することがとても大切です。

田仲仕事のスキル以前の問題ですね。

野添あとは、応用力があって機転が利く人も必要とされていると思います。人事採用担当者は熱意や人柄を重視しています。パーフェクトな人材を求めているわけではありません。

田仲現地企業よりも日系企業の方が採用してくれやすいという傾向はありますか?

野添ビザや永住権のスポンサーになってもらうという点では日系企業は経験値が高いので、採用もスムーズでしょう。現地企業でも外国人をあまり雇用したことがない企業はビザ手続きに不慣れなことが多く、人事担当者に一から勉強してもらわなくてはいけないこともあります。この場合はやはりハードルが上がりますね。

田仲海外という環境だからこそ学べることはありますか?

野添自分に対する責任ではないでしょうか。例えば、飲酒運転やドラッグといった犯罪に対する風当たりは、日本よりアメリカの方が格段に強いと思います。一度犯罪歴がついてしまうと、人生のあらゆる場面で行く手を阻まれます。小さな誘惑に負けて大きな代償を払うことになってしまった人を、仕事柄多く見てきました。海外では、日本にいるとき以上にそういうリスクを認識して生活する必要があります。

田仲アメリカで働くことに憧れを抱いている人は、その一方で突然の解雇などの心配もしているようです。

野添アメリカは日本とはまた違う"Employment-at-will"(随意雇用)という 「雇用主も雇用者もいつでも解雇したり、離職することが自由にできる(権利を認めた)雇用」の雇用形態をとっている国なので、日本と比べると、企業における解雇や離職に対して、きわめて自由な裁量のもとに柔軟性を持たせているのが一般的です。基本的に従業員は、理由のあるなしにかかわらず、いつでも会社を辞めることができるのに対して、雇用主も同じく理由のあるなしにかかわらず、いつでも従業員を解雇することができるのですが、連邦公民権法第七章(Civil Rights Act, Title Seven)をはじめとして、差別をしたり、不当解雇をしたりすることを明確に禁じている法律がいくつも存在します。上司との話し合いの結果、部下をやむを得ず解雇したこともありましたが、解雇の際はEmployment-at-willでも法的訴求性が強いのだという事実を理解し、十分わきまえておかねばならないので、人を解雇するのは、日本とは違った意味でやはり決して簡単なことではなかったです。

田仲アメリカで仕事をする上で気をつけることはありますか?

野添日本でも同じですが、わからないことがあったときに、ただわからないというのではなく、自分なりに考えた意見を持って聞きに行くべきだと思います。それが間違っていても文句は言われません。意見があるのとないのとでは、評価が大きく変わってきます。

田仲主体的に取り組んでいるかどうかということですね。

野添そうですね。

田仲アメリカで働き続けていて大変だったことは何ですか?

野添海外だからということではありませんが、仕事が不規則でストレスも多く、体調を維持するのが大変でした。あとはアジア人として人種差別的なものを受けたこともあります。

田仲差別を受けたのは仕事ででしょうか?それとも日常生活で?

野添どちらもありました。これは日本にいれば感じずに済むことですよね。

田仲悔しいですね。やるせないというか。

野添大学院にいた頃は先生も学生も外国人と接することに慣れていたので、あまり差別的な経験をせずに済んでいたんです。でも社会に出るといろいろな考えの人がいますから。言葉の問題という側面でも、わからなくても許してもらえる環境と、許されずに馬鹿にされてしまう環境があるということを痛感しました。

田仲アメリカで長くがんばってきて良かったことは何ですか?

野添仕事を通して、多くの方のキャリアステップや人生の節目となる事柄に関われたことです。非常に貴重な経験でした。今までたくさんの人に支えられてここまでやってきたので、自分もみなさんをサポートできればと思っています。また、観光であれば本当に多くの国にビザなしで行けてしまう日本のパスポートの威力を実感し、日本人であることの素晴らしさも再認識しました。

田仲日本のパスポートの力はつい当たり前のように思ってしまいがちですが、実はすごいのですよね。では最後に、これから海外で働きたいと考えている方にメッセージをお願いします。

野添海外で働きたいという強い気持ちがあるのなら、チャンスをしっかりと掴んで欲しいと思います。職種にこだわりすぎることはお勧めしません。床磨きから始めてもいいんです。そこでの仕事ぶりを見た人から、次の仕事をもらえるかもしれません。まずは一歩を踏み出して、それを次のステップに繋げてほしいですね。

Aya Nozoe
PROFILE

野添 彩 Aya Nozoe
のぞえ あや/マハロ法律事務所パラリーガル、ヴァルキアコンサルティングディレクター、留学コンサルタント。青山学院大学文学部教育学科卒業後、会社勤めを経て渡米。ペンシルバニア大学大学院で異文化間コミュニケーション、ニューヨーク大学大学院で第二言語教授を学ぶ。大学院修了後はニューヨークの移民法専門の法律事務所にてマネージャーとして7年間勤務。主に就労ビザや永住権といった移民法関連業務を担当した。現在はハワイにある法律事務所に勤務する一方、コンサルティング会社が新規に開設した教育事業部門にも籍を置き、日本人学生を対象にしたボランティアやインターンシッププログラムをコーディネート。日米間を往復する日々を送っている。

法律事務所で培った知識と経験にもとづく課題についてのセミナーを、全米の大学から集まる留学生担当者に向けて定期的に行っている。 日本の大学生に向けた海外インターンシップに適した環境かどうかを視察したメキシコ中央高原に発展する工場団地。ここにも多くの日系企業が進出している。

田仲 愛
株式会社留学ジャーナル
キャリアカウンセラー
商社勤務後、アメリカの大学院で教育管理学を学ぶ。UNESCOや国際協力NGO職員としての海外勤務経験や日本企業での勤務経験を活かし、これまでに3000人以上の留学希望者や留学経験者に対し就職セミナーやキャリアアドバイスを行う。JCDA認定CDA(キャリアデベロップメント・アドバイザー)

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