【欧州連合】10月12日より出入国管理システム(EES)の運用開始

欧州連合は新たな出入出国システム(EES)を2025年10月12日から段階的に運用すると発表しました。EESとは、欧州国境を越える際に、出入国に係る情報を電子的に記録するEUの制度です。対象はシェンゲン協定加盟国の欧州29ヵ国※を訪れる、日本を含む非EU加盟国からの短期滞在目的の渡航者です。
EESでは、氏名、生年月日、EESを使用した欧州各国への出入国日時・場所、顔画像、指紋による生体情報、入国拒否情報などの情報が登録されます。従来のパスポートへのスタンプに代わるものであり、今後出入国スタンプは廃止されます。
予定されている「欧州渡航情報認証制度(ETIAS)」は予定がやや遅れ、2026年10月~12月より運用が開始される見込みです。ETIASはESTAのように、入国の際に必要となる登録情報です。将来的にはEESとETIASが連動し、より効率的かつ安全なヨーロッパ渡航の実現が期待されています。
※シェンゲン協定加盟国
アイスランド、イタリア、エストニア、オーストリア、オランダ、ギリシャ、クロアチア、スイス、スウェーデン、スペイン、スロバキア、スロベニア、チェコ、デンマーク、ドイツ、ノルウェー、ハンガリー、フィンランド、フランス、ブルガリア、ベルギー、ポーランド、ポルトガル、マルタ、ラトビア、リトアニア、リヒテンシュタイン、ルクセンブルク、ルーマニア
詳細: 駐日欧州連合代表部