【中高・研修事例】「国際サマーキャンプ+探究学習」in Malaysia
いまアジアの留学先として注目されるマレーシアで、中学校・高等学校の学生を対象に11日間の海外研修を行いました。生徒が体験する多文化とは?英語での探究活動は乗り切れるのでしょうか。添乗したスタッフが詳しくお伝えします。
●国際サマーキャンプで授業&スポーツ、スマホ デトックス
●英語で多文化フィールドワーク&探究学習
●マレーシア留学や探究学習の意義
国際サマーキャンプで授業&スポーツ、スマホデトックス
この国際キャンプは、クアラルンプール郊外にある英国系カレッジが毎年行っているプログラムです。今回参加者の最年少は10歳。年齢別にいくつかのグループに分かれ、多国籍の学生達や先生方と、授業を受けます。授業内容は英語そのものを学ぶのではなく、「英語で」学ぶ内容で、さまざまなレベル・年齢の学生が参加できるよう、工夫を凝らして構成されています。
スマートフォンは学校が預かり、使用できるのは1日2時間程度。自然とスマホデトックスとなり、その代わりに夕方までアクティビティやクラブ活動がびっちりと企画されており、コミュニケーションに多くの時間を費やせるのが特徴です。
スポーツの時間も多くあり、サッカーや水泳などを英語で体験し、「楽しい」という感想があちこちから聞こえました。

英語で多文化フィールドワーク&探究学習
約1週間のサマーキャンプのあとは、寮を出てクアラルンプールのホテルに向かいました。 ここからは街中や施設での探究学習がメインの活動になります。多文化都市であるクアラルンプールの異なる文化、宗教、歴史的背景をもつ場所を訪れ、現地の空気感を感じ、また現地の人々との対話を通じて、多文化共生について深く考察していきます。
宗教施設としては、最初にヒンドゥー教の聖地である洞窟やお寺、続けてイスラム教のモスクを訪問しました。それぞれの寺院には服装のルールがあり、建物の構造も根本的に異なります。ガイドの解説によって知識を得、必要な場合は肌を隠すなどをし、ミッションに沿ったインタビューを行います。
現地の方に声をかけ、それぞれクセのある発音を聞き取り、メモをとるのはややハードルが高いものの、生徒達は自然と幾人かのグループに分かれ、勇気を出して行動していました。コミュニケーションに苦心した点ももちろんありますが、ある程度の内容は聞き出せていて、全く声をかけられなかった、という生徒はいませんでした。 その他、現地大学生と共に革命のシンボルとなっているタワーを見学したり、企業訪問をしてその会社の特徴や社会的役割を社員の方々にお聞きしたりし、夕方にはその日見たことを日本語でプレゼンします。 そして夕食も自身で調達するなど、ローカルの生活も体験します。 最終日の大学訪問では、エンジニアリングの特別講義として小さなロボットを作り、動かす体験をしました。紙コップに簡易なモーターをつけ、実際に動かして、動く感動を体験します。キャンパスツアーやフィールドワークも行い、最後に英語でプレゼンテーションを行いました。毎日多くの体験やインタビューを行っていた結果、コミュニケ―ション能力やプレゼン力、語学力が上がった様子も自分達で実感できたようです。
マレーシア留学や探究学習の意義
マレーシアは、物価が安く、交通の便が良く、多民族・多文化を肌で感じられ、先進的部分と発展途上部分が入り交じっています。国が発展していく過程を間近に見ることができるという点でも、貴重な留学体験ができる国と言えるでしょう。 当ツアーは探究学習を豊富に取り入れ、移動する先々でインタビューやリサーチ、発表やプレゼンを行いました。生徒達は盛りだくさんの内容をしっかりとこなしており、得るものは多かったようです。トピックごとに多様な意見も出されました。 進出している日本企業も多いため、マレーシアに関する知識をもつ人材需要も今後増えていくと予想されます。多感な中高の学生時代に発展途上のマレーシアを知ることは、大きな意義があるでしょう。 マレーシアのグループツアーや、探究をテーマとした海外研修に少しでもご興味があれば、https://www.ryugaku.co.jp/corporate/contact/ よりお気軽にお問い合わせください。
今回のコラム担当
R.K.
【Profile】
アメリカで語学留学・大学留学。留学カウンセラーを経て現職へ。短期留学から進学留学まで幅広い選択肢から留学プランを提案・サポートを行う
【中高・研修事例】留学2ヵ月前の事前準備講座を開催

留学は行くだけでも大きな学びがありますが、準備をすればするほど、より高い学びの効果が得られます。留学ジャーナルが行った「事前準備講座」をご紹介します。
【大学・実施例】シンガポール 語学研修+現地企業訪問

コロナ禍が明け、海外研修も本格的に再開した2023年8月に、留学ジャーナルでは大学にて「シンガポール 語学研修+現地企業訪問」(15日間)の研修を実施しました。あえてアジアで研修を行った目的や様子をご紹介します。
年代を問わない万能アクティビティ(研修)を行ってみる

「高いタワーを作ってみましょう」このひと言であなたはどのような行動が出来るでしょうか。そしてこの行動がどのようなに今後の人財育成に関わってくるのかをお話しします。