【中高生】マレーシア・サマーキャンプ研修事例
東京の私立中高一貫校の生徒たちが、夏休みに11日間の海外グループ研修に参加しました。マレーシアのインターナショナルスクールが開催するサマーキャンプに参加し、同世代の学生達と交流します。また現地での探究活動を行い、企業や大学も訪問しました。研修先でのさまざまな体験と成長をご紹介します。
Contents
国際都市クアラルンプールで英国系私立学校のサマーキャンプを体験
大学訪問、探究活動、現地企業訪問で日本とは異なる視点を知る
白熱したディベート・生徒たちの成長
国際都市クアラルンプールで英国系私立学校のサマーキャンプを体験
研修先となったのは、マレーシアの首都・クアラルンプールです。マレーシアはマレー系、中華系、インド系の3つの民族を中心とした多民族多文化国家で、宗教も言語もそれぞれ異なります。公用語はマレー語ですが、共通言語として英語が話されます。その英国系名門私立学校の姉妹校Kinghenry VIII College(キングヘンリー8世カレッジ)が開講するインターナショナル・サマーキャンプに参加しました。
初日に寮に到着すると、スマートフォンやヘッドフォンなどすべてのデバイスを預けます。デジタルデトックスをし、授業に集中しやすい環境を整えるためです。デバイスを使用できるのは、土日や夜の数十分程度。その代わり、スタッフが常に注意深く子供たちを見守ります。
日本の保護者様にも事前にご理解いただく必要がある点ですが、留学の成果を高めるために前向きにとらえていただきたい方針です。
2日目からはサマーキャンプに参加。海外の学生たちとの共同生活が始まります。午前は英語、午後は日によって工夫されたさまざまなプログラムが組まれています。ゲームやスポーツなどを通じ、ほかの国籍の生徒たちとも交流しながら全寮制の生活を体験します。
大学訪問、探究活動、現地企業訪問で日本とは異なる視点を知る
Kinghenry VIII Collegeにおけるサマーキャンプだけでも充実している内容ですが、そのほかにも多彩なプログラムが組まれています。
そのひとつがウーロンゴン大学マレーシア校の訪問。PCルームを使用しグラフ作りに関する特別授業を英語で受講しました。日本人留学生も手伝ってくれたため進行はスムーズで、中にはグラフ作りの才能を発揮する生徒もいました。キャンパスツアーでは、人体模型や介護のシミュレーション施設、広々したシアタールームなど、充実した設備を見学しました。
探究活動としては、そのひとつとしてマレー系、インド系、中華系民族に関する観光地を訪れます。ヒンドゥー教の聖地バトゥ洞窟では、神への敬意のため裸足で歩いている人達を見て驚く生徒もいました。「汚い」という感想もありましたが、これぞ異文化体験といえるでしょう。
イスラム教のモスクではコーランを抱えた年配のグループに英語でインタビューを行いました。
チャイナタウンも訪れ、マレーシアが主要な3民族から成り立ち、それぞれの文化を内包していることを体感しました。
さらに歴史を学ぶため、ムルデカ(独立)広場でマレーシア独立の経緯の説明を受けました。その後の発展の象徴とも言うべき高層ビル・ツインタワーに行き、現地の大学生と完成までの経緯を学んだほか、2023年にできた高級ショッピングモールを訪問するフィールドワークも行います。占領・植民地統治時代、国の独立という近代史と、発展する現在のマレーシアの姿を知ることができました。
にぎやかな屋台街ジャランアローでは自身で英語で注文し料理をいただく体験をしました。
企業訪問としては、日系大手小売店で店長の話を聞き、運営方針や日本との違いを聞いたあと、店舗ツアーのような形で全フロアを見学させていただきました。

白熱したディベート・生徒たちの成長
最後にお伝えしたいのはディベートの様子です。テーマは「日本が多民族国家になることに賛成か反対か」。難しいトピックですが、生徒にも身近かつ自身が将来暮らす社会に繋がる話題です。賛成派・反対派を決めてグループに分かれ、現地の生徒も参加し(通訳あり)、日本語で討論を行いました。
討論は次第に盛り上がり、現地の生徒も白熱し、グループ同士での軽い衝突が見られたり、著しくテーマから逸れたりもしながら、いったん終了します。最後はどちらのグループに属するかを自身で決定しました。
積極的にたくさん発言できる生徒がいる一方、なかなか発言できない生徒もいましたが、白熱するほどのディベートは、日本ではなかなか得られない体験です。海外のリアルを見、同年代とともに意見を言い合うことはとても良い体験となったでしょう。
<<添乗した留学ジャーナルスタッフの感想>>
研修最初の頃、生徒たちは各自自由に過ごしている様子で、まとまりはやや薄い感じでした。しかし最後の3日間ではディベートで自分たちらしい意見が言えて別グループとの意見交換ができたり、引率者の代わりに人数を数え、いない子の報告をしてくれたり、困ったときにはちゃんと自分から連絡してくれたり、現地生との交流で自ら頑張って英語を話しながら交流をはかるなど、行動が明らかに変化してきました。帰国時は「マレーシア楽しかった!」「日本がやっぱり最高!」と様々に感想を言ってくれ、一体感が生まれていました。そして全員で拍手しながら解散できました。生徒様の成長をリアルに感じられ、自分自身も多くを学ばせてもらえたツアーでした。これからも引き続き、生徒様自身が成長を感じられるツアーのお手伝いをしていきたいと思います。
今回のコラム担当
M.M.
【Profile】
イギリス留学、ワーキングホリデーでオーストラリア留学を体験。留学ジャーナルの留学カウンセラーとして子供からシニアまで多くの方をカウンセリングした経験を活かし、法人部にて海外研修の企画提案、遂行、添乗までを担当している。
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