【転職ガイド】職務経歴書とは?留学経験を活かした職務経歴書の書き方を例文付きで解説!
公開 : 2024.01.10

職務経歴書がどのような書類であるか知っていますか?
履歴書との違いがわかりますか?
自信を持って職務経歴書を書くことができますか?
職務経歴書は、転職活動では履歴書と併せて提出することが求められるケースがほとんどです。一方で、履歴書との書き方の違いが分からず、悩んでしまう人も少なくありません。
この記事では、職務経歴書の書き方、採用担当者が職務経歴書でチェックしているポイント、留学経験を職務経歴書に効果的に盛り込むための方法を紹介します。留学経験を活かした職務経歴書の書き方を知りたい人は必読です!
職務経歴書とは?履歴書と何が違うの?
職務経歴書とは、これまでの仕事に関する経験や仕事内容、身につけたスキルなどをまとめた書類です。自分のこれまでのキャリアに合わせてフォーマットを選んだり、自由に表現したりすることができます。
職務経験書はA4サイズの用紙1〜2枚にまとめることが一般的です。企業から指定がなければ、作成は手書きでもパソコンで作成しても問題ありませんが、作成後の修正や情報の更新を考慮するとパソコンでの作成をお勧めします。
一方履歴書は、職歴だけでなく、学歴や、志望理由、個人情報など応募者のプロフィールについてまとめた書類であることから、職務経歴書とは目的が異なります。また、履歴書はある程度フォーマットが決まっている点でも違いがあります。
職務経歴書で採用担当者がチェックしているポイントとは?
職務経歴書は、企業が求める基準を応募者が満たしているかどうかを判断するための書類であることから、採用担当者は主に下記の3つの点をチェックします。
- 実務経験(募集ポジションの業務遂行能力があるか)
- これまでの実績(入社後の活躍を期待できるか)
- 強み(自社、チーム、業務にプラスの影響があるか)
採用担当者に「この応募者は自社が求める実務能力がある」と評価されるように、これらの点を意識して作成しましょう。
職務経歴書を書き始める前にやっておくべきこと
職務経歴書を書き始める前に、「自分自身の経歴を振り返って整理する」ことをやっておきましょう。
職務経歴書では、あなたが経験した仕事について知らない採用担当者に、何ができるのかを伝える必要があります。
わかりやすく相手に伝えることができるように、5W2Hを意識してまとめてください。具体的には、いつ、どこで、誰と、どんな仕事を、誰を相手に、何の目的で、どのようにやっていたかを箇条書きで書き出しましょう。さらに、苦労した点や工夫した点、成果、実績も書き出してみてください。この準備により次の項目で説明する職務経歴欄の作成がスムーズとなります。
なお、就業経験が浅い方や、既卒の方は、留学などの経験やスキル、特技、長所を整理しましょう。長所をまとめる際には、課題発見力や分析力、提案力や調整力、チームで成果を上げる力、チャレンジ精神、サポート力、コミュニケーション力など、仕事で活かせそうな長所をあなたの強みとして書き出すと良いでしょう。
職務経歴書の書き方
職務経歴書の書き方のポイントを項目ごとに解説します。
タイトル・年月日
タイトルは「職務経歴書」です。
日付は提出日の日付を記入します。年については元号を使用することが一般的ですが、書類の中で統一されていれば西暦を用いても問題はありません。
職務要約
これまでのあなたの職務経歴を3~5行(100〜250字)程度にまとめてください。また、募集要件に合ったスキルや経験がある場合は、必ずアピールしましょう。
職務経歴
20代、30代の方は基本的に、これまでの職務経歴を古い順にまとめましょう。下記の点についてまとめると良いでしょう。
- 会社概要(事業内容、設立年月日、従業員数、売り上げなど)
- 職務経歴(担当部署、担当してきた業務の内容、業務で心がけてきたことなど)
- 実績(数値などを用いて具体的に書くこと。また、応募企業が求めるスキルや経験に基づいて書くことが望ましい)
- 役割・役職
活かせる経験やスキル
箇条書きで構わないので、下記のような内容を記載します。応募先企業が求めるスキルを持っている場合はしっかりアピールしましょう。
PCスキルを記載する場合の例
PCスキル:
Word :ビジネス文書作成(報告書、見積書、提案書など)
Excel:ピボットテーブル、VLOOKUP、IF関数、複合グラフ作成など
PowerPoint:社内外のプレゼンテーション、提案資料作成
英語力を記載する場合の例
英語力:メールや電話でのコミュニケーション、英語資料作成など
実務経験がある場合は次のように具体的な内容と年数も記載するとよいでしょう。
英語力:ビジネスレベル(海外取引先とのメールや電話、会議、資料作成等での実務経験3年)
資格・免許
応募する企業の仕事、または求めるスキルに活かせる資格や免許を記載します。
取得時期と、資格の名称を正確に記載するようにしましょう。
【例】TOEIC 公開テスト730点 2023年6月取得
自己PR
自己PRは職務経歴書の中で重要な項目の1つです。書き始める前に、まずは次の準備をしましょう。
- 応募企業のホームページや採用サイトを読み込み、求める人物像やスキルを把握する
- 企業が求める人物像やスキルと、自分がアピールできるスキルや経験の共通点を見つける
- アピールできるスキルや経験を裏付けるために最も効果的なエピソードを振り返る
準備ができたら、下記のような流れで書くと良いでしょう。
- ①結論ファーストで、自分の強みやアピールポイントを書く。(企業が求める人物像やスキルに合わせて書くこと)
- ②その強みやアピールポイントを裏付けるためのエピソードを具体的に書く
- ③そのスキルやアピールポイントが応募企業でどのように活かせるのか展望を述べる
自己PRの書き方について、さらに詳しく知りたい人はこちらの記事も併せて読んでください。
職務経歴書の記入例
実際の職務経歴書の記入例はこちらです。RJ_resume_sample.pdf

職務経歴書作成の参考にしてください。
職務経歴書が書き終わったら見直すべきポイント4つ
職務経歴書を書き終えたら、下記の4点について見直しをしましょう。
分かりやすく読みやすい職務経歴書になっているか
採用担当者は限られた時間で、大量の応募書類に目を通す必要があります。そのため、下記の点を参考にして採用担当者にとって読みやすく、分かりやすい職務経歴書を書くように心がけましょう。
- 見やすくて統一感のあるレイアウトにする
- 見出しや箇条簡潔で読みやすい文章にする
- 簡潔で読みやすい文章にする
- A4サイズ1〜2枚にまとめる
- 余白や改行を効果的に活用する
具体性があるエピソードや経験、成果が書かれているか
できるだけ具体的に書きます。例えば、成果を書く際には「TOEICのスコアを上げました。」ではなく、「半年でTOEICのスコアを520点から780点まで上げました。」といった具合です。「数字」を用いることで説得力が増します。
誤字脱字などのミスがないか
職務経歴書が完成したら、最後に下記の点をチェックしましょう。
- 日付は提出日になっている
- 職務経歴書の中で年は元号か西暦で統一されている
- 「です・ます」調と「だ・である」調が混在していない
- 文字のフォントやサイズが統一されている
- 誤字脱字はない
- 専門用語や社内用語が使われていない
職務経歴書の中に書き間違いやミスがあると、ネガティブな印象を採用担当者に与えてしまうため、細心の注意を払ってください。
企業が求める人物像に合致した職務経歴書になっているか
職務経歴書は、企業が募集ポジションに求める基準を、応募者が満たしているかどうかを判断するための書類です。そのため、企業が求める募集要件をおさえて書いていないと面接試験に進めないどころか、目も通してもらえないでしょう。必ず、企業が求める要件を満たすことがわかる職務経歴書になっているか確認してください。そのため、複数社に応募する場合は、応募企業にあわせて1社、1社作成するのがポイントです。
留学をしていた場合の職務経歴書の書き方
留学の経験があり、留学先でのエピソードや、留学先で身につけた知識やスキルについて職務経歴書で触れたい場合は、下記の3つの方法で書くことができます。
留学先で学んだことや得たことを自己PRや志望動機に結びつける
まずは、自分の留学経験を振り返ってみましょう。留学中のエピソードの例としては下記のものが挙げられます。
- 留学の目標・目的達成に向けて努力したこと、その過程での困難、どう乗り越えたか、結果から学んだこと、身についた力
- 学校の授業で大変だったこと、どのように乗り越えたか、身についた力
- 異文化体験を通して大変だったこと、どのように乗り越えたか、そこから学んだこと、身についた力
これらの経験を、応募企業への志望動機や自己PRに結びつけて、留学中のエピソードとして盛り込むことができます。志望動機や自己PRの書き方についてはこちらの記事も併せて読んでください。
【転職ガイド】留学経験者向け!履歴書での受かる<志望動機の書き方>を伝授!
【転職ガイド】留学経験を転職活動に活かす魅力的な<自己PRの書き方>を解説!
留学で身についた力や、現地での就業経験を書く
応募する企業が求める人物像や仕事内容に合わせて、留学で身についた力を書きましょう。
また、留学中に現地でのアルバイトやインターンシップなどの就労経験がある場合は、仕事内容、仕事をする上で工夫したこと、仕事を通じて得た力や学んだことなどについて書き添えるのもおすすめです。
自己PR書を作成して、その中に留学経験を盛り込む
大学を卒業後すぐに海外留学をした場合など、職歴がない場合は自己PR書を作成するのも手です。自己PR書に留学先で身につけた知識やスキルをエピソードと共に書きましょう。
「留学先で学んだことや得たことを自己PRや志望動機に結びつける」の項目で挙げた留学中のエピソードの例を参考にしながら、自分の留学経験を振り返ってみてください。
留学経験を通じて身につくスキルや経験は「語学力」だけにとどまらず数多くありますが、下記の5つがその代表例です。アピールするためのスキルや能力が見つからないという人はぜひ参考にしてみてください。
- 積極性・行動力
- 忍耐力
- 環境適応力
- コミュニケーション能力
- 課題解決能力
それぞれのスキルについてさらに詳しく知りたい方は、こちらの留学経験に基づく自己分析と自己PRの作成方法の記事を参考にしてください。
職務経歴書の送付方法
最後に職務経歴書の提出方法です。メール、郵送、直接持参の3つの方法がありますが、いずれもこちらの留学経験者向け!<履歴書の書き方>を例文付きで解説!の記事の中で、提出方法を詳しく説明していますのでチェックしてみてください。
まとめ:職務経歴書も履歴書と同様に重要な書類!しっかりと書こう!
この記事では職務経歴書の書き方について紹介しました。
職務経歴書は、履歴書とは異なり、これまでの仕事に関する経験や仕事内容、身につけたスキルなどをまとめた書類です。採用担当者の目に止まる職務経歴書を書くためには、企業が求める人物像やスキルをふまえて職務経歴書を書く必要があります。しっかりと企業研究をしたうえで作成をしましょう。
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