こんなところに!
これはロンドンで無料で配られている新聞
(タブロイド、tbloid、と呼ばれます)METROです。
他にはThe Sunや、The Daily Mirrorなどというタブロイドがあり、
これらは地下鉄の駅、またはロンドンのあちらこちらで配られています。
全体的に娯楽、ゴシップ、スポーツ、芸能に力をいれている新聞ですね。
簡単な英語で書かれていることと、無料ということで、
英語の勉強にはもってこいの教材です。
時をさかのぼること3月20日、この日のMETROにこんな写真が!
私の地元、鹿児島の記事が載っていたのです。
まさかこんなところでお見かけするとは思いませんでした!
記事には、知覧特攻平和館のことや、明治維新の頃の鹿児島のことについて書いてあり、
旅行会社の広告の一環のような記事でした。
私が日本人なので、目聡いのは当たり前ですが、
それでなくとも日本関連の商品、広告、話題など、ロンドンで遭遇する機会は
少なくないのではと思います。
例えばRoyal Academy of Artsというギャラリーでは、
先週から歌川国芳の展覧会が開催されていて、地下鉄の駅には大きなポスターが貼られています。
またBBCのチャンネルは、最近日本の特集を行っていて、
日本に関するドキュメンタリー番組や、日本の映画などが大量に放映され(てい)るようです。
もちろん、日本の電化製品ロゴ、日本ブランドの車、
「sushi」と書かれた看板やsushiそのものを見かけない日はありません。
ロンドンで見かける日本の断片は、なぜか懐かしさや誇りなどという感覚をもたらすわけではなく、
「日本人の手を離れた日本文化」という違和感を覚えさせます。
「日本人のためだけの日本の文化ではなく、皆のための日本の文化」とでも言いましょうか。
こうやって世界中の人やもの、歴史、文化は行き来し、混ざり合って行くのでしょうね。