飛行機の中で
こんにちは。コボリです。
出国しました。
成田から台湾へ向かい、飛行機を乗り換えてカナダへ行きます。
トロントへの便は夕方過ぎに出ました。この時のことを書かせてください。
出発して間もなく、私はCAの方が持ってきてくれた氷が一つ浮かんでいるだけのぬるいコーラを飲んでいました。
隣の、白髪まじりの中年太りの白人男性が
「Heineken」
と、CAに注文しました。アルコールに目がない私のテンションは一気に上がります。
ハイネケン!このエコノミークラスで、ビールが頼めるとは!いや、もしかしたら追加料金などあるのかもしれない。
そんなことを考えていると、CAがプラスティックのグラスと、ハイネケンの缶を手渡した。
一缶すべて!なんて気前のいい。私のコーラは大きなボトルから注がれただけだったのに。
ビールを飲む隣の男性を羨望の眼差しで眺めていると、食事が運ばれてきた。そしてあろうことか、彼はCAにハイネケンのお代わりを頼んだのだ。
なんて強欲なおっさんだ。
これは見過ごすことはできない。
「飛行機でビールを頼めるなんて知りませんでした。」
たどたどしい英語で聞いてみる。
「できるよ。無料さ。」
「無料ですか。それなら私も......」
「待て待て。ビールだけじゃないぞ。ワイン、ウイスキー、それとウォッカもある。」
「なんですって!?」
そんなこと知らなかった。私はこの21年間大損をしていたようだ。
現在、私は飛行機のせいで頭が痛いが、この大損を取り戻さなければならない。ハイボールだ。ウイスキーをソーダで割って頂こうじゃないか。
乾杯!
彼はトロントに住んでいて、家族との大旅行の帰りらしい。
ある日系企業に勤めており、それはバイクが趣味の私には、縁のある企業だった。
彼とその家族の五週間に及ぶアジア旅行の話や、お互いの持っているバイクの話など、大いに楽しんだ。
こうして長いフライトも退屈せずに過ごせた、とまで書ければ完璧だったが、13時間にも及ぶフライトには私の語学力は到底かなわなかった。会話が持ったのはせいぜい1時間ちょっとくらいだった。
皆さんはご存じでしたか、飛行機でビールが飲めるなんて。留学に行かれる際はそのことを忘れないでください。
まぁお酒の話はほどほどにして、彼との会話で気づいたことを書きます。
私は相槌とか、相手のお話に対するリアクションというものが致命的に弱い。
質問とかなら、頑張ればある程度はできるんです。下手ですが。特に私の隣に座っていた方は、深くうなづきながらたどたどしい私の英語を聞き取ろうとしてくださったので、意思疎通はできていました。たぶん。
ですが相手が面白い話をしたときとか、すぐに理解できないのでリアクションが遅れたり、
「Nice」
みたいなことしか言えないんですね。こういったところを流暢にしていきたいと思いました。