日本でプディングと言えば、一般的にプリンと呼ばれるカスタードプディングが思い浮かぶのでは?
けれど、海外でプディングといえば、小麦粉やラード、肉、卵、牛乳、バターなどの材料を混ぜて砂糖や塩などの調味料や香辛料で味付けして固めた料理すべてのことを指します。代表的なのが、発祥の地イギリスで生まれたヨークシャー・プディング(Yorkshire Pudding)。見ためはシュークリームの皮だけのような食べ物ですが、ローストビーフなど肉料理の付け合わせとしてグレイビーソースをかけていただきます。

お料理だけではなく、もちろんデザートタイプのプディングもあります。ライスプディング(Rice Pudding)は名前の通り、お米を牛乳で煮て砂糖で甘く味付けしたもの。お米が主食の日本人からすると「食事の後のデザートにご飯?!」と、なんとも不思議な感覚ですが、子供も大人も大好きな病みつきになる味です。
また、お隣の国アイルランドで異彩を放つのが、ブラックプディング(Black Pudding)。こちらは豚の脂身や血、オートミールなどが入った独特の風味のソーセージで、血が入っておらず見ためが白いものはホワイトプディング(White Pudding)と呼ばれます。どちらもアイルランドの伝統的な朝食アイリッシュ・ブレクファストには欠かせないアイテムです。
材料も味付けもいろいろの「プディング」は各国の文化が映し出された食べ物でもあります。ぜひ海外で、いろんなプディングを試してみませんか?