留学先で起こりうるトラブル事例を先輩の体験をもとに紹介します。海外に行くからこそ気をつけなければいけないことを事前に知っておいて、多少のトラブルに見舞われても冷静に判断、解決できるようにしておきましょう。
こんなときどうする? |
アドバイス |
日本にいるご家族が上記のような内容の電話を受けた時、冷静になって「詐欺かもしれない」と疑ってみてください。電話を切った後、必ずまずは留学中の本人に連絡を取り、事実かどうかを確認しましょう。事実かどうか確認できない段階でお金を支払うのは危険です。脅迫めいた言動を受けることもありますが、毅然とした態度で接し、すぐに警察に通報してください。 |
留学の予定がある方、留学中の方はご家族と必ずこのことを話題にして、情報を共有してください。 また、滞在先の住所・電話番号はもちろん、留学先の学校名・電話番号等、ご家族に必ず緊急時の連絡先を残し、定期的に日本にいるご家族と連絡をとりあってください。ご家族の方も、ご子弟の緊急連絡先は常に把握し、もし友人を名乗る人からの電話であっても容易に答えないでください。 |
こんなときどうする? |
アドバイス |
ホームステイに関するトラブルで最も多いのが食事についてです。他にも、「量が少ない(多い)」、「冷凍食品ばかり」、「夕食の時間に遅れたら用意されていなかった」などの意見が挙げられます。基本的に外国の家庭の食事は日本に比べて質素です。朝食はシリアルやパンにコーヒー、夕食もワンプレートでマッシュポテトにソーセージ、サラダといったものが一般的です。リクエストがある場合はまずホストファミリーに直接相談しましょう。 |
食べ物の好き嫌いや好みの量ははっきり伝えておきましょう。「これは嫌い」というと悪いという気持ちで曖昧な態度を続けていると、解決されません。しかしあくまでも常識の範囲内でのリクエストを心がけてください。好き嫌いが多すぎたり一般的に食されているものが食べられない等は、受け入れてくれるホストの幅をせばめることにもなります。また、各家庭には食事の時間帯というのがあります。食事の時間に遅れそうな時や夕食がいらない時は必ず前もってホストファミリーに伝えておくか、電話をするようにしてください。 |
こんなときどうする? |
アドバイス |
まずホストファミリーにも生活があり、常に留学生を優先できないことを理解しましょう。せっかく英語がたくさん話せる機会なので、存分に話したい気持ちがあるのはよくわかりますが、お互いを尊重しつつコミュニケーションをとることを心がけましょう。それでもひとりで留守番ばかり、という場合は学校のスタッフに相談してください。ひとりで悩まずに相談することも大切です。 |
皆さんは「ホストファミリー」と聞くと、広い庭付きの大きな家に、白人のファザーとマザーとこどもがいて…というのをイメージするかもしれません。しかし、家族構成は英語圏でもアジア系やラテン系の家族、子供はすでに独立した老夫婦、シングルマザーなど、その形はさまざまです。まずはこれを理解しましょう。またホストファミリーの母国語が自分が学びにいった言語ではない場合がありますが、この理由だけではステイ先の変更はむずかしいです。しかし、自分がいてもその母国語ばかりを話される場合は明らかに契約違反なので、学校の滞在手配担当者に相談しましょう。 |
こんなときどうする? |
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家庭によってはお湯を一定量しか使えない場合があります。日本と同じ感覚でバスタブになみなみとお湯を入れたり、勢いよくシャワーを使っているとすぐにお湯はなくなってしまいます。事前に「シャワーは5分以内で」と言われたり、毎日シャワーを使わせてもらえない家庭もあります。"日本と同じようには使えない"ということを十分に理解しておきましょう。 |
あらかじめステイ先の人にバスルームの使用法を聞いておきましょう。お湯を使い切ってしまったら、自分だけ使えないならまだしも、ほかの家族にも迷惑がかかります。また、深夜や早朝などシャワーの音をうるさく感じる時間帯の使用にも気をつけましょう。使用後は髪の毛が落ちていないか、床が水浸しになっていないかなどチェックをする心配りも忘れずに。 |
こんなときどうする? |
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初めて電話を借りる前に、ホストファミリーに電話についてのルールを聞いておくことが大切です。国際電話をかける場合は、コレクトコールかプリペイドカードを使いましょう。プリペイドカードは日本でも現地でも購入できます。電話を借りる際にこれらを使用する旨を伝えれば、お互い安心です。また、学校や友人宅へなど市内通話であっても、自分が使用した分の料金は必ず支払いましょう。 |
ホストファミリー宅の電話を使用する限りは、かける場合もかかってくる場合も、「深夜や早朝は避ける」「大声で話さない」「長電話はしない」といった基本的なマナーを守りましょう。海外で使える携帯電話を持って行くのも良いでしょう。現地で購入することもできます。また、ホームステイ先で自分のパソコンをインターネットに接続する時も、許可を得てから使用しましょう。勝手につないだりすると、トラブルの元になることも。 |
こんなときどうする? |
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英語を勉強しに留学するのですから、はじめから授業をすべて理解できなくても問題ありません。ただ、"私だけ理解できていない"とあせったり、"間違えるのが恥ずかしいから…"とわからないままに放っておくことはやめましょう。決して、理解できないことは恥ずかしいことではありません。聴き取れなかったらわかるまで繰り返してもらう、間違えても何度でも発言することが、上達への近道です。 |
日本人の留学生によくあるのが、文法ができるためにクラス分けテストで上のクラスに入ってしまい、会話中心の授業方式についていけずに思い悩む、というパターンです。ついていけるようにがむしゃらにがんばるのもひとつの方法ですが、つらいのであれば自分が自信を持って取り組めるクラスに下げる勇気も必要です。レベルが合わない、授業についていけない、などの悩みがあったら我慢せずに、学校のスタッフに相談してみましょう。 |
こんなときどうする? |
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「日本人が多い」とわかった時点でネガティブに考える必要はありません。どこの国を選んでも少なからず日本人はいるはず。日本人を多く受け入れている学校はそれだけ日本人に対する接し方やクセがわかっていて、教え方を熟知していたり、サポートが整っていたりと、メリットもあります。しかし、日本人を相手につい日本語を使ってしまうのも事実。自分なりにつきあい方を決めて、日本語ばかりを話さない環境作りを心がけましょう。 |
日本人が多いことと英語の上達に直接関連性はありません。本人の心がけ次第です。クラスでは積極的に外国人のクラスメートに話しかけたり、休日もホームステイ先やアパートで、できるだけ会話をすることが大切です。地域のイベントやボランティアに参加したり、習いごとをしたり、ネイティブスピーカーと交流をはかるチャンスはいくらでもあります。学校だけにとらわれず、広い視野で留学生活を楽しみながら英語を学びましょう。 |
こんなときどうする? |
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最近の不安定な国際情勢から、大きな国際空港では入国審査が厳しくなったために数時間並ぶこともめずらしくありません。そのため、航空会社では乗り継ぎ便がある利用客に対して、いつも以上に時間に余裕を持って次の便の予約をするよう、案内しています。ただ、それでも乗り継ぎ便に間に合わない場合は、入国審査場にいる係員にチケットを見せて、優先的に入国審査ができるようにまずはお願いしてみましょう。 |
乗り継ぎ便に間に合わなかった場合は、自分が乗るはずだった航空会社のカウンターへ行き、チケットを見せて次の飛行機の手配をお願いしましょう。その時に「入国審査が混みあっていた」という理由を強調しましょう。空港出迎えサービスを頼んでいる人は、新しい飛行機の便名と到着時刻が決定したら、すぐに緊急連絡先へ電話を入れておきましょう。早く連絡をしておけば、出迎え時間を変更してもらえます。あわてず落ち着いて対応すれば、万が一飛行機の乗り継ぎに間に合わなくても、必ず留学先まで到着できます。 |
こんなときどうする? |
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日本の空港で預けた荷物が行方不明になることをロストバッゲージといいます。経由地点で飛行機から飛行機へと荷物を積み替える際に起こります。こんな時はあせらずに、まずは自分が利用した航空会社のカウンターに行って、荷物が届いていない旨を伝え、手続きをしましょう。その際に、その後も捜索状況を問い合せるための連絡先も忘れずに聞いておきましょう。 |
ロストバッゲージの場合、荷物が発見されてから手元に届くまでどのくらいの期間がかかるのかわかりません。そのため、荷物がなくても数日間は過ごせるよう、身の回りの生活用品(ハブラシ、下着など)を少し手荷物に入れておくとよいでしょう。また、海外保険の「航空機寄託手荷物遅延」に契約をしていれば、身の回り品の購入費用が補償されます。自分で防ぐのは難しいですが、以前旅行をした時の荷物のタグははずしておくなど、用心をしておくことをおすすめします。また、チェックインの時に、荷物のタグが最終目的地になっているかどうかを必ず確認しておきましょう。 |
こんなときどうする? |
アドバイス |
入国審査で厳重なチェックをされるのは、不審人物ではないか、不法に住みついてしまわないかなどを見極めるためです。片道の航空券しかもっていないと、現地に残るのではないかという疑惑を持たれることがあります。帰りの航空券は現地で購入することをきちんと説明して、航空券代も含めた留学費用の証明として、英文の預金残高証明書を見せることが重要です。また、学校の入学許可証や滞在先の住所なども、すぐに見せられるように用意しておきましょう。 |
入国審査時に見せる書類に不備がなくても、質問に対する答え方や態度、身なりなどから怪しまれ、入国が拒否されることがあります。服装は常識の範囲内で、質問にはハキハキ答えるなど、審査官に好感を持たれることが大切です。また、許可される滞在期間が申請よりも短くされるなどの手違いがあっても、審査官に対して強い口調でまくしたてるような行為は絶対にやめましょう。かえって逆効果です。すみやかに必要書類を見せ、はっきりと質問に答えることが、入国審査をスムーズにすませる一番のポイントです。 |