語学、大学、ワーホリ中の留学生を徹底取材!【海外生活&マネー事情を密着レポート】カナダ、アメリカ、オーストラリアへ飛び、3人の留学生を密着取材。彼らの現地での生活やお金事情をレポートしよう!
語学学校編【石川芹菜さん(20歳)】Global Village English Centres, Vancouver in Canada
11ヵ月の総費用
- 出発前の費用
- (航空運賃9万2,000円+保険料18万8,000円)
- 学費
- 住居費
- (ホームステイCA$920×11ヵ月、朝昼夜の3食付き)
- 光熱費
- (ホームステイ代に含まれる)
- 通信費
- (携帯電話代CA$40×11ヵ月+インターネット代は込み)
- 交通費
- (バスの定期代CA$110×11ヵ月)
- 小遣い
- (交際費や服代などCA$460×11ヵ月)
- 計
- ※CA$=\82で計算
留学しようと思ったきっかけは?
英語力に不安を感じていたからです。私は日本の大学では、外国語学部で英語を専攻していたのですが、大学2年になっても思っていた以上に上達しなくって・・・。あと2年間、日本で勉強していても大きくレベルアップするとは思えなかったし、このまま大学を卒業したら「私は大学で一体なにを勉強していたんだろう」って悔やむような気がしたんです。両親に相談したら、「いい機会だから留学してみたら?」って言ってくれたし、私も「今しかできない!」って思ったので、大学3年を休学して留学することにしました。
語学学校ではどんな勉強をしている?
カナダ、Global Village English Centres, Vancouverの一般英語コースに通い始めて、4ヵ月が過ぎました。最初のクラス分けテストは8段階中の下から2番目だったのですが、今はレベルが上がり、3つ上のクラスで勉強しています。授業は担当の先生の個性がとても出ていて、文法を徹底的にレクチャーするときもあれば、ディベートを重視するときもあったりでいろいろ。その中で、私がいちばん好きなのはゲームを取り入れた授業です。例えば、アルファベットのピースをいくつか合わせて単語を作ったり、サイコロを振って出た数字に合った文法を用いてその場で実際にしゃべってみたり、ホントに楽しくて!でも、うまくできないとバツゲームがあるんです。座っている椅子をぐるぐる回されたこともあるし、日本の歌やダンスをみんなの前で披露したこともありました。絶対に負けたくないので、すごく授業に夢中になれるんです(笑)。勉強のかいあって、英語力は特にスピーキングが伸びているのを感じています。これは授業のおかげでもあるんですけど、海外の友達の影響も大きいですね。コミュニケーションはもちろん英語になるんですが、やっぱり友達が相手だと安心して落ち着いてしゃべれるので、その繰り返しが英語力アップにつながっていると思います。
カナダでの普段の生活は?
今、ホームステイをしているのですが、学校が遠いのと、支度に時間がかかるのとで、毎朝5時40分に起きています。朝食はホストマザーが焼いておいてくれるワッフルにメイプルシロップをたっぷりかけていただくのが日課です。そして7時25分にバスに乗り、途中スターバックスコーヒーでキャラメルマキアートかグリーンラテをテイクアウトして学校に向かい、8時45分から授業がスタートします。昼食は12時20分から45分間で、ホストマザーが作ってくれたツナのサンドイッチなどを友達と一緒に食べています。15時30分に授業が終わり、放課後はほとんどダウンタウンへ。17~18時に家に帰り、夕食をとるのがいつもの平日のパターンですね。ホストマザーとはとても仲良しで、本当に信頼しています。私の話をいつも聞いてくれますし、落ち込んでいるときは「もっと自信をもって!」と励ましてくれたりもして。バンクーバーの第2の母みたいなものですね。
成長した、変わったなと感じていることは?
他国の人に対して、偏見がなくなりました。これは本当に失礼なことですが、自分の中で勝手にイメージしているものがあったんですが、今さまざまな国籍の人たちと一緒に授業を受けたり、会話したり、笑い合ったりしている中で、同じ人間なんだって心から思うようになりました。日本にいたら絶対に分からなかったことだし、人種の壁を取っ払えたことで今後の人生が豊かになると信じています。それともうひとつ、英語の先生になるという将来の夢ができたのも、大きな成長ですね。日本にいたときは特にやりたいこともなく、正直、この先が真っ暗でした(笑)。それを考えるようになったのは、日本の英語教育に疑問を持つようになったのが、きっかけです。カナダやほかの国の教育がスピーキング重視なのに比べ、日本は文法の勉強ばかり。それでは、実際に使える英語は身につかないと思います。私は小さい子供たちに机上の使えない英語ではない、ネイティブと会話ができる英語力を養える先生になりたいですね。こんなふうに日々、自分の成長を感じられるのはうれしいことですし、今、人生においてすごくいい経験をしているのだと思います。残り8ヵ月、1日1日を大事に過ごしていきたいですね。
Serina's お金の使い方
自己流 節約テク
飲み物は自前のタンブラーで紅茶を作る
少し前まで通っていたギャスタウンの校舎には紅茶のティーパックが常備されていたので、家からタンブラーを持って行って飲み物代を浮かせていました。
映画は半額デーに限る
私が知っている映画館は、毎週火曜日に入場料が半額になるんです。今度、学校の友達と「ハリー・ポッターと死の秘宝PART2」を観に行く予定です。
暮らしの中で感じた
値段が高いもの、安いもの
- 文房具、靴、外食、日本製品、グミ
- 洋服、フルーツ、肉
現地で買ったいちばん
うれしかったもの
携帯電話
韓国製なんですが、他国のケータイを持てるのってうれしい! 日本語仕様じゃないので英語の勉強にもなっています。CA$50。
ローラーブレード
バンクーバーは都会なのに自然がいっぱい!よく公園に行くのでCA$40で買いました。運動になっていいのですが、重いのが難点。
番外編
お金をかけない、ステキな時間の使い方お気に入りスポットで過ごす
ディープ・コーブ
ノースバンクーバーにある入江で、とても景色がきれい! ボーッと眺めているだけで気持ちが和みます。ここでは、カヌーやカヤックもできるんですよ。






【1】ダウンタウンに2つの校舎を構えるGlobal Village English Centres, Vancouver。写真はイエールタウンの校舎。母国語使用禁止ルールや国籍制限を設けるなど、英語を学ぶ環境が整っている
【2】4ヵ月でクラスはレベル2から5へステップアップ。ボキャブラリーが増えたのはもちろん、特にスピーキング力の伸びを実感しているという
【3】平日、授業が終わった後はクラスメイトと街へ繰り出すのがいつものパターン。ショッピングしたり、カフェでお茶したり・・・。この日は石川さんが普段使いするカナダではおなじみのドーナツ屋「Tim Hortons」で会話に花を咲かせた。週末には少し遠出をして、テニスをしたり、ビーチや遊園地に行ったりして、アウトドアを楽しんでいるそう
【4】校内にある広々としたフリースペースは生徒たちの憩いの場所。休み時間になるとたくさんの人たちが集まり、とてもにぎやか。ビリヤードやフーズボールも自由に楽しめるので、ほかのクラスの生徒とも自然に交流できる
【5】友達から羨ましがられるほど、ホストマザーとは大の仲良し。いつも石川さんのことを気にかけてくれるし、よき相談相手にもなってくれる。ホームステイも4ヵ月が過ぎ、作ってくれた料理に対しても、「量が多くて、こんなに食べられないよ」「この料理はイマイチね」とか、ヘンな遠慮をせずにざっくばらんに話せる、とてもいい関係に
【6】ホームステイしている留学生は現在、石川さんひとり。清潔感のある部屋は日当たりがよく、広さも十分!細かい決まりごともなく、自由にさせてもらえて、とても快適に毎日が送れているという