イギリスでは日本の中学にあたる教育は16歳で修了します。この義務教育後に大学進学を目指す場合、16~18歳までの2年間、中等教育の上級課程である機関で大学受験に向けて勉強をしますが、この2年間では日本の大学一般教養にあたる科目も履修します。
一般教養課程を修了していない日本の高校からイギリスの大学進学を目指す場合、この上級課程である機関で勉強する方法もありますが、大学進学準備コース(Foundation Course)で学ぶことが、より一般的であり、確実な進学方法です。コース期間は約9ヵ月から1年間で、年に数回の入学時期が設けられています。コースは大学付属のものと、私立の教育機関で行われているものとの2種類に分かれます。私立の教育機関の場合でも、複数の大学との提携があるため、学力に応じて進学先を選ぶことができます。
英語力や期間、費用なども大学や教育機関によって違いますので、まずは自分に合ったコースを見つけることが大切です。
コース内容は、大学で専攻する科目の基礎知識のほか、レポートの書き方、ノートの取り方、リサーチや発表の仕方など、カレッジスキルと呼ばれる分野が含まれます。コース期間中に、学力をアップすることができるのはもちろんのこと、大学進学への心構えもしっかり身につけることができるのもメリットといえるでしょう。