The art of New York -part 3-
この日巡った中ではあまり、
日本人アーティストはいらっしゃらなかったのですが
見つけました。
Izima Kaoruさんのexhibition。
VON LINTEL GALLERY
555West 25th St. NY
私自身、今まで気まぐれにしか
写真家さんを調べたり、見たりしなかったので
私もこちらに来るまでは詳しく存じ上げていなかったのですが
以前行った、ManhattanのPhoto Museamの本屋さんで
この方の写真集を見つけ、とても興味深く思っていたので
exhibitionを見つけ、とても嬉しかったです!!
できればオープニングに行って、ご本人に会いたかったなぁ…
伊島薫さんの簡単なプロフィールを載せておきます。
1954年生まれ、京都出身。写真家・CMディレクター。
中学時代から写真を始め、高校時代には写真家になろうと決意。
東京綜合写真学校に進み、卒業後1 年間アメリカに滞在。
帰国後は、ファッション、広告、ビデオクリップなど幅広い分野で活躍。
1999年には、小泉今日子や篠原涼子、松雪泰子など有名女優がブランド品を身につけ
死体の振りをして撮影された斬新な写真集『死体のある20の風景』を発行する。
この写真集ですが、今では出版元が無くなったため
ものすごく入手困難で、プレミアが付いているそうですよ。
ちなみに、日本で有名な写真家・平間至さんも
伊島薫さんのアシスタントについていたそうです。
そんな有名なフォトグラファーを知らなかっただなんて。。。orz
そんな伊島薫さんの個展ですが
広々とした綺麗な室内に
綺麗に額装された写真が並べられておりました。
↑こちら最新の出版物の表紙にもなっている、女優木村佳乃さんの作品。
とても綺麗な色合い。 まさに、ジャパニーズビューティーですね。
国内外の女優さんやモデルさん方が、死体(殺害された?)に扮して
色々なシチュエーション、場所で撮影されています。
中でも私が好きだったのは、このシリーズ
↑森の中で、倒れている(というか死体だから…)少女。
このアングルすごいです。 撮影するの大変だっただろうなぁ…
↑ストーリー性が感じられて、とても素敵。 カッコイイです!
気になった方は、ぜひぜひ書店にて作品集をお買い求め下さい。(宣伝?)
ちなみに、ギャラリーでも販売されておりました。
↑こちら、一つ前のシリーズ作品集(たぶん…)
↑こちら、私がNYの美術館で見かけた最新版。
カッコイイなぁ… 私も…!!と、思わずにはいられません。
がんばります。
そんな妄想を抱きつつ、次に向かったのは
Gana Art Gallery
568West 25th St. NY
ものすごく広いギャラリー内に、大きな写真作品がかけられていたのですが
被写体は全て、工業地帯や廃墟、廃屋など。
被写体自体は、とても荒廃した感じなのですが
プリントがとても綺麗でした。
↑私が1番好きだった作品。無機質なはずの工場の明かりが、とても幻想的。
↑会場の一角には、電柱のシルエットを使った
こんなコーナーも。 面白いです。
ちなみにこちら、TAEWON JANGさんという韓国人作家さんの個展で
なんと、撮影は全て日本で行われたそうですよ!!
次のギャラリーへ向かう途中、道ばたで妙なものを発見。
う さ ぎ …??
あっ。向かって来る!!
見るからにボロボロなうさぎが、何かを訴えている様です。
↑真意は測りかねるのですが、この文字から読む限り
アーティストやアートに対しての批判?もしくは逆に権利向上?なのでしょうか。
そんなうさぎさんを尻目に、我々が次に向かったのは
CHARLES COWLES GALLERY
537 West 24th Street. NY
ここで気になったのは、
Nancy RichardsonさんのTwilightという作品。
上の写真だと分かりずらいかと思うのですが
この作品、どうやら写真撮影→CG処理→キャンバスにプリント
という行程を経て作られたものの様で
見れば見るほど、絵なのか写真なのかCGなのか分からず
とても幻想的な作品なのです。
制作行程も、とても実験的で興味深かったです!
そろそろ我々の体力も、限界に近付いたころ向かったのは
Mike Weiss Gallery
520West 24th St. NY
こちらでは、今月のGallery Guideの表紙にもなっていた
Graham Gillmoreさんの作品が展示されておりました。
↑タイポグラフィをモチーフにした、ユニークな作品達。
英語がもっと分かったら、面白いかもしれません。
(多分、なにかの物語や台詞の羅列が描かれた部分がある様なので)
私が1番気に入ったのはこちら
↑爽やかな色合いが特徴的。
3部に渡って展開してきましたThe art of New Yorkも
いよいよ最後のご紹介です。
以前、こちらでも紹介した奈良美智さんの個展がやっていた
MARIAANE BOESKY GALLERYにて、
新しいexhibitionが開催中でした。
Jphn Watersさんの「Rear Projection」と題されたこの展示。
↑いきなり、こんな作品があったり
今までの名優子役達がCGによって
煙草を吸っているいるかの様なVTRが流されていたり…と
ブラックかつユニーク。
特に、意表をつかれたのがこのシリーズ
↑これは…!!笑 LA MERのボトルが、こんなにも巨大に!
↑こ…コンバット?!!
こんな巨大化された、家庭用品たちが会場のあちらこちらに。。
↑なんか、液体もれちゃってるし。。
(実際はこの液体とみられるもの、樹脂の様なもので固まっておりました)
以上、この日巡ったのは約20のギャラリー。
まだまだ行き尽くせないほど、数多くのGalleryが存在するNY。
アーティトを目指す人間にとって
色々なアーティストの作品を生で間近に見られる機会は
本当に貴重で、沢山の刺激をもらいました!!
みなさんもぜひぜひ、NYに行かれた際は
観光名所も良いけれど、
ぶらりギャラリー巡りなんかもしてみて下さい+**
面白い発見や、刺激が得られたりもしますよ!
↑帰りにみかけた光景1
近くにある、かの有名なチェルシーホテル。
…の一角で、看板を背に写真を撮ろうと試みる、外国人。 良い写真撮れたかな…
↑帰りにみかけた光景2
黄金色に輝く、フラットビル。 夕焼けのManhattanも素敵です。