留学成功の秘訣

大学聴講/インターンシップ体験者(休学留学)のケース

今月の成功者

-- Photo -- 角口建さん(26) 日本リーバ株式会社勤務

社会に出る前にビジネスで通用する英語を身につけたいと考えた角口さんは、インターンシップが体験できる留学プログラムを選択。就職活動のタイミングを考え大学3年の12月に帰国できるように留学プランを立てた。そんな角口さんだが帰国後の就職活動では「自分は何とかなる」というおごりがあったことを痛感。「面接で大切なのはコミュニケーション。語学力や留学経験をアピールすればいいわけではない」と、謙虚な姿勢に立ち返り、自己分析と企業研究を重ねて、「ブランドマーケティングがやりたい」という第一志望の日本リーバの内定を獲得した。
↓
成功のポイント 1.自分で考えて行動する力 2.信頼関係を築いたことで体得した自信 3.留学を通じ身についた「英語を話せる」という態度
 
角口さんのステップアップ

1998年4月 18歳
一橋大学社会学部に入学。
1999年3月 19歳
ニュージーランドの語学学校に1ヵ月の短期留学。
2000年4月 20歳
大学3年生を休学。アメリカ・UCサンタバーバラ校に留学。
3ヵ月の語学学校でのレッスン後、12週間のビジネスサーティフィケートと12週間のインターンシップを体験。
2000年12月?2001年2月 21歳
帰国。旅行代理店でアルバイト。
2001年3月 21歳
外資系自動車メーカーでインターン。
2001年4月 21歳
一橋大学社会学部4年生に復学。就職活動をする中で自己分析をし直し、「ブランドマーケティングがやりたい」という明確な目的が見えてくる。
2001年5月 21歳
第一志望だった、外資系費財メーカー日本リーバの内定獲得。
就活では、「留学した」ことを武器にするのではなく「自分はこんなヤツ」をアピールするべきです
自ら発言し、考え、行動する力は留学したからこそ培われたものだと思います

留学の目的は人それぞれだが、角口さんは最初から、自分の将来と留学を結びつけて考えていた。ただ英語を話せるだけではなく、ビジネス英語を身につけて、その英語をビジネスの現場で使ってみたい。「そうすれば将来の可能性や選択肢が広がると思ったんです。『友だちできました、英語覚えました』みたいな留学は、イヤだったんです」。だから彼は、ビジネス英語が学べて、インターンシップも体験できる9ヵ月の留学プランを選択した。

留学先はUCサンタバーバラ校。志が高かった彼は、最初に自分で自分を追い詰めて、ホームシックにかかった。「親から反対されたこともあり、留学を目的にしたくはなかったんです(笑)。絶対日本語は話さない!日本を思い出すものは排除する!って決めてましたね。日本人相手にも英語で話しかけるようなヤなやつで(笑)、毎日のスケジュールも、『朝はCNNを見て、学校から帰ったあとはスタバで本を読んで、映画を見て部屋に戻ったら何時間は勉強する』って、超ストイックな生活を自分に課したんです。そしたら、日本では味わったことないような淋しさを感じてしまって……。そこで、『力もないのに頑なになってもしょうがない。まずは楽しくコミュニケーションできるようにしよう』って、ハードルを低くしたんです」

ビジネスサーティフィケートを学ぶ12週間では、「ヴァンを利用した移動式ライスバーガー店のビジネスプラン」に取り組んだ。チームメイトには、スイス銀行で働くビジネスマンもいて、多くの刺激を得た。「大学生の僕と、実際に社会で働く彼とは、語学力も考え方にも大きな差がありました。でも、だからこそ『ここで僕は何かできるか、僕の役割は何なのか』を真剣に考えて、自分から発言していく強さを積極性を身につけられました」。面白かったのは、大学内のラウンジでくつろぐアメリカ人大学生に声をかけ、アンケートに協力してもらったこと。「ビジネスプランのウケは良かったんです。でもみんなが心配したのがコックローチ(笑)。だからプレゼンでは、衛生面をきちんとフォローするようにしました」

最後の12週間はいよいよインターンシップだ。多くの留学希望者から「海外でインターンシップの経験をしてきたほうがいいか?」という質問を受けるが、角口さんは「実務的なスキルアップは期待はしないほうがいい」と言う。「インターンシップのメリットは『実務スキル修得』より、むしろ『就業経験そのもの』。学生は頭でっかち。まずは、指示されたことを期待通りにこなした上で、自分でできることを考えて行動する。そこから職場での信頼関係を築いていくことでチャンスが開けることもあります。海外のインターンは言葉の壁があるので、そうした、よりチャレンジングな環境の中で評価され信頼関係を築けたことは大きな自信になりました」

 

彼のインターンシップ先はホテル。最初は人事部配属でのルーティーンワークだったが、与えられた仕事をなるべく早く終わらせたり、人事部によく出入りする人の顔と名前を覚えて話しかけたりと積極的にアピール。その結果、以前から関心のあったマーケティングの部署に異動がかない、自分から日本人向けのパンフレットを作ったり、日本人客を増やすためのレポートを書いた。「ここで自分で考え、自分で動くことの大切さが身についたと思います」

就職活動を考えて12月に帰国した角口さんだったが、実際にはアルバイトやあまり入社意志の強くないインターンで3月までの時間を費やしてしまう。留学経験があり語学力もあるし、何とかなるだろうというおごりがあったと言う。イケイケな気分で、新卒募集をしてない会社に履歴書を持参したこともある。でも、面接を受けると普通に落ちた。「コミュニケーションができてなかったんですね。『何ができますか?』『結果が出せます』みたいな(笑)」

「ブランドマーケティングをやりたい」と強く思うようになったのもこの頃だ。留学前は漠然と人事の仕事に興味を持っていたが、留学中のインターンの経験から、自分のやりたいことは人事ではない、と再度自分を見つめ直す。留学中に体験したマーケティングのインターンや友人の話をきっかけに、本などで調べるうちに「ブランドマーケティング」に興味を持つようになる。「もう一度自分はどういう人間で、将来どうなりたいかを整理して話すようにしました。留学経験も話したけれど、それは『僕』という人間を理解してもらうエピソードのひとつという考え方です。応募企業もブランドマーケティングに強い外資系消費財に的を絞り、ドラッグストアやスーパーの店舗を回ったり商品を研究したりして、『なぜ御社なのか』を明確に話せるようにしました」

角口さんは言う。「英語力があったから外資系の英語面接はクリアできたと思います。英語ができることで選択肢が拡がったのは事実。でも、英語力だけをPRするのは無意味。自分ができることややりたいこと、つまり自分自身をわかりやすく伝えることが大切なんですよね」



キャリアカウンセラーが分析

  角口さんとお話していて一貫している強みは『自分で考えて行動する』こと。それは留学準備の段階、留学中の授業やインターン先でのエピソード、帰国後の就職活動においても随所に見られます。

特に留学中は、知り合いもいない中で言葉の壁を越え、様々なバックグラウンドの人達と円滑にコミュニケーションをとるために『自ら考え工夫して動く力』が磨かれたようです。こうした経験は人事の面接の際にもきっと具体的なエピソードを伴って魅力的に伝わったのではないかと思います。

また、就職活動を進める中で、何社か不採用が続くと誰でも落ち込むものですが、角口さんは、留学中に必死に取り組んだ授業やインターンで評価され『信頼関係を築けた自信』が『行動しつづける力』になったそうです。体得した自信は、就職活動だけではなく今後のビジネスの中でも様々な課題を乗り越えていく力になるでしょう。英語力に関しては留学前は600点前後だったTOEICのスコアも、目標を決め850点まで伸ばしています。TOEICのスコアも書類選考の際には、わかりやすい指標として有効です。角口さんは、「英語のスコアそのものもそうですが留学を通じ現地での授業でディスカッションをしたり、プレゼンをしたりといった自信そのもの、『英語を話せる態度』を身に付けられたことが大きかった」と言います。態度として身についた英語は現在の職場で日々の業務の中で活かされているそうです。

留学ジャーナルはココが違う!

1.40年以上の実績

あらゆる解決策を知り尽くした経験豊富なカウンセラーがお一人おひとりベストな留学をプランニング。

2.確かな情報力

1983年創刊「留学ジャーナル」は、日本で最も歴史のある留学情報誌。確かな情報のみをお届けします。

3.強力なネットワーク

UCLAやコロンビア大学など、海外の数多くの教育機関や、各国大使館との協力関係で帰国後までサポート。

留学ジャーナルカウンセリングセンター

  • 東京
  • 大阪
  • 名古屋
  • 福岡
  • 岡山

【フリーコール】0120-890-987

  • カウンセリングのご予約やメールでのご相談はこちらから 無料留学相談
  • 資料のご請求はこちら ご希望の資料を無料でお届けします
留学ジャーナルモノになる留学へ。
就職成功の秘訣 file03の紹介ページです。
短期留学や語学留学はもちろん、ワーキングホリデー、大学留学、大学院留学まで幅広くご紹介している留学ジャーナルが、皆さんの海外留学への思いをカタチに変えます。海外留学の実現は、留学ジャーナルで!