留学成功の秘訣

大学留学体験者のケース

今月の成功者

-- Photo -- 木村公一さん(27) 伊藤忠非鉄マテリアル勤務

映画が好きで、映画音楽から音楽ビジネスへと、やりたいことを見つけだしてきた木村さん。「成長し続けている楽器産業で仕事がしたい」と目標を定め、日本とアメリカの両国で積極的に就職活動。念願叶って、ギターの製造・卸しの会社の海外営業部への就職を決めた。そこで貿易の仕事の面白さに目覚め、より深い知識を学びたいと商社への転職を決意。複数の転職サイトに登録し、伊藤忠非鉄マテリアルへの就職を決める。現在、銅・チタンの輸出入業務を担当。
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成功のポイント 1.明確な目標を常に持っておく 2.「ダメだ」と諦めずに必死で行動する 3.留学で身につけた度胸と国際性をアピール
 
木村さんのステップアップ

1998年4月 20歳
交換留学生としてアメリカの高校に行き、卒業。帰国後、和歌山大学経済学部に進学。
1999年10月 20歳
音楽ビジネスを学ぶために留学。2ヵ月間語学学校に通いながら、楽器(ギター)を練習する。
2000年1月 21歳
インディアナ州立大学に進学。音楽ビジネスを学ぶ。03年6月から半年間、大手日系楽器会社でインターンシップを体験。同年12月に卒業。
2004年2月 26歳
インターンシップ中に一時帰国し就職活動。楽器の製造・卸しの会社の内定を得ていたので、卒業と同時に帰国し、名古屋で就職。
2004年10月 26歳
貿易実務のノウハウをもっと深く学びたいと退社。上京して、芸能プロダクションで契約社員として働きながら転職活動を開始。
2005年4月 27歳
サイトで見つけた現会社にレジメを送る。面接では英語で志望動機を聞かれたが度胸で答えて見事採用。現在に至る。
「今、僕がやりたいこと」を常に考えてきた たとえ遠回りしても、夢を諦めないことが大切
自分から動き、探し、アピールすれば就職の門戸は意外と開かれているものです

アメリカで高校生活を終えた木村さんは、両親の希望で帰国し、とりあえず日本の大学に進学した。けれど「音楽ビジネスを学びたい。それなら本場アメリカでなければ」という夢が捨てきれず、音楽ビジネスで有名なインディアナ州立大学に留学する。「大変でした。語学力は問題なかったんだけれど、僕はもともと野球少年で、音楽の理論も知らなければ音譜も満足に読めない。みんなが50時間ぐらいで終える音楽の課題を、僕は800時間ぐらいかけていた(笑)。でも楽しかったです。アメリカだけでなく、いろんな国の人と演奏したり、音楽の感動を分かち合えることが、僕にはとても刺激的だったんです」

音楽の世界にどっぷり漬かりながら、木村さんは「これから楽器産業が伸びていく」という実感を得る。そこで、インターンシップも大手日系楽器会社に自らアプローチ。「アーティストのHP作成をサポートしたり、音楽イベントのアシスタントをしたりと、すごく忙しかったけれど、音楽ビジネスの一端を垣間見ることができて、勉強になりました。そこで改めて思ったんです。僕は音楽が好きなんだなあって」

就職は在学中から考えていた。インターンシップ中にも、楽器専門誌やインターンネットで調べた会社に片っ端からアプローチ。「採用してますか?」と直接電話で問いあわせたり、50社以上にレジメを送るなど、粘りの就職活動で、やっと楽器の製造・卸しの会社に就職を決めた。「ともかく楽器業界に首を突っ込みたかった。規模も問わない、どこでもいい、それぐらい必死で探したんです。ただ、その会社は10ヵ月で辞めることになったのは残念。今思うと、もっと深く、企業研究をしておけばよかっと思います。扱っている楽器を店舗に見に行ったり、その企業について知っている人にインタビューをするなど、その企業に自分のやりたいことがあるのか、成長できるのかが判断できる情報を、もっと集めておくべきでした」

 

実は、会社を辞めたのは「仕事がイヤになった」という理由だけではない。新しくやりたいことが見つかったためだ。「楽器にこだわらず、まずは深く貿易について学びたいと思ったんです。扱う品物はどんなものでもいい。30歳までは貿易の知識・ノウハウを自分のものにして、大好きな楽器や音楽ビジネスは、貿易のスペシャリストになった後にしようと。やりたいことが変わったというより、優先順位が変わったんですね」

転職活動は、主に転職サイトを使った。大学も就職も音楽一色。当然、「なぜ、非鉄を扱ううちの会社なのか?」と聞かれる。「思ったことを正直に語りました。同時に、様々な国の方とコミュニケーションし、文化を吸収してきた留学経験があるから、どんな国に行かされても対応できるという強さもアピール。突然、『英語で答えなさい』と言われたけれど、ひるまずに堂々と答えた姿勢も買われたみたいです」

留学と就職。必ずしも留学経験が就職にとって有利になるわけではない厳しい世の中で、彼は新卒での就職も転職も、行動力で「欲しいものを手に入れてきた人」だと言えるだろう。「なぜ成功したかと聞かれれば、『必死だったから』と答えるしかないですね(笑)。1社目は、ともかくどんな形でもいいから楽器業界ということにこだわったし、2社目は海外貿易にこだわった。その意味では、常に僕の中では『今、やりたいこと』が明確だったような気がしています。そして、そこに到達するために粘った。諦めなかった。1社目の時なんか、けんもほろろに断られた会社が何社あったことか(笑)。でも、粘り強く活動を続ければ、夢に近づける道があるはずなんです。それがたとえ遠回りでも。だからこれから留学する人にはこう言いたいんです。常にゴールを持ち、必死にそこに向かってくださいと」。木村さんの今の目標は、5年以内に現会社でNo.1のセールスマンになることだと言う。



キャリアカウンセラーが分析

  木村さんは『目標設定能力』の高い方だと感じました。そして『決して諦めずに行動する力』
を持っている。上のストーリーにはありませんが、語学学校時代、目標としていた大学に編入するためには音楽の知識が足りなかった木村さんは、現地で指導してくれる人を自ら見つけて通いつめたそうです。目標が明確になると、何をすべきか、とるべき行動も自然に定まってくるのでしょう。

成功のポイント3つ目の『留学で身につけた度胸と国際性』は、現在の会社での面接でのエピソードから。木村さんは英語力を客観的に示せるTOEICなどは受験していなかった。それでも、英語を話せるという自信があったそうです。TOEICのスコアは確かに選考での判断材料の一つになります。これから留学される方、留学中の方は、ぜひ目標のスコアを決めてチャレンジしていただきたいと思いますが、就職・転職活動のタイミングに合わないようであれば、TOEICスコアの獲得を待つのでなく、履歴書と一緒に英文のレポートを提出する、面接で実際に話してみせるなど、企業に対して自分の英語力を積極的にアピールすることも有効な手段のひとつといえるでしょう。

就職活動を始めるにあたって、『何を目標に』ということが決められず行動に移せないと悩んでいる方は多いのではないでしょうか。『目標を決める』⇒『とにかくやってみる』⇒『発見する、身に付ける』⇒『柔軟に軌道修正する』⇒『目標を再設定し、やってみる』・・・就職活動に限らず、仕事でも、勉強でもこの繰り返しなのです。目標は変更しても問題ありません。20代前半の方であれば特に、人生の目標を明確に語れる人は少ないでしょう。行動した結果、その経験から見えてくる目標やモチベーションは、初めに設定した目標よりも確固としたものになります。

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