留学成功の秘訣

専門留学体験者のケース

今月の成功者

-- Photo -- 秋田紀子さん(24歳) 大手通信関連企業勤務

大学の時に厳しい就職活動を経験。正社員の塾講師として1年間働いたが、小さいころからの夢だった留学を決意。「英語をモノにして秘書業務や事務など、実務につながるスキルを身につける」ことを目標に、バンクーバーの専門学校で学ぶ。留学中から就職活動の準備を始め、帰国後すぐに実家の鹿児島から上京。そこから2週間で就職を決めた。受けたのは3社。2社からオファーをもらい、1社は最終面接前に辞退。就職を決めたのは、大手通信企業が出資をしている通信技術開発の会社。秋田さんの仕事は世界各国の電話会社のサービスや技術開発についての調査で、海外出張の可能性も高い仕事だ。
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成功のポイント 1.留学前から「帰国後の就職活動」を明確にイメージ 2.留学中に自己分析・情報収集など、早くから準備 3.帰国後、すばやく就職活動にトライ。
 
秋田さんのステップアップ

2003年4月 22歳
広島市立大学国際学部を卒業し、広島の学習塾に就職。英語の講師として活躍する。
2004年4月 23歳
在職中に留学を決意。退社後は地元・鹿児島に戻り、留学準備をしながら、通信教育で英語の勉強を始める。この時点でTOEIC の点数は840点ぐらい。
2004年9月 23歳
バンクーバーのPacific Gateway International Collegeという語学学校に留学。カナダを選んだ理由は3つ。大学3年生の時に1ヵ月の短期留学の経験があり、馴染みがあったこと。治安が良いこと。生活費がイギリスよりも安かったこと。
2004年10月 23歳
Sprott-Shaw Community Collage という専門学校に入学。秘書コースを選択し、語学+OAスキルや簿記など、仕事に直結する分野を学ぶ。始めはホームスティだったが、途中からは学校の友人とルームシェアすることに。
2005年6月 24歳
専門学校を卒業し、1ヵ月間、その学校の姉妹校にあたる語学学校で、カウンセラー・アシスタントのインターンシップを体験。この少し前から、就職や転職サイトに登録し始める。
2005年9月 24歳
帰国後、就職活動開始。現在の仕事に就く。
大学の時の厳しい就職活動経験、1年の社会経験が結果的に留学⇒転職の目的意識や段取り力にプラスの経験として役立ちました
「英語で仕事がしたい」ではなく「英語で仕事ができます!」のレベルになるのが目標でした。

英語が得意だった秋田さんは、大学3年生で初めて短期留学をした時に大ショックを受ける。「全然通じないんです。自分が情けなくて、ショックでした。ホントは大学を卒業したら、長期の留学がしたいと思っていたんですけれど、それには、きちんと英語を勉強してからだと思って・・・」。結局、卒業後は、家庭教師の経験を活かして、学習塾に就職。「でも3ヵ月目から『やっぱり留学がしたい』と強く思うようになったんです」。仕事は1年で退社。今度はショックを受けないように、通信教育で英語力を磨いた。常に先を考え、早めに準備をする。その姿勢は留学や就職にも貫かれている。

留学で何を学ぶか。それは、帰国後の就職を考えて決めた。「秘書になりたかったんです。できれば外資系の。だから語学はもちろん、OAスキルや経理、来客対応など、帰国後すぐに即戦力で働けるような勉強をしようと思いました。面接の時、『英語で仕事がしたい』ではなく『英語で仕事ができます!』と言えるぐらいになりたいと。あと、『どうせ遊んで来たんでしょ?』と言われるのがイヤだったので、絶対、英語ペラペラになるんだ、スキルも身につけるんだという、強い覚悟を持っていきました」

語学学校修了後に入学したのが、Sprott-Shaw Community Collage という専門学校の秘書コース。「実務が多いせいか、この学校は、『授業=仕事だと思って取り組みなさい』が基本姿勢。私も常にその意識を持っていました。例えば、いろんな課題が出たら、優先順位をつけて、周りとコミュニケーションを取りながら、着実に仕上げるとか」。ここでの勉強は、後の就職活動に大いに役立ったそうだ。「模擬面接をビデオに撮るような授業もあったんですけど、帰国後の面接が、授業とまったく同じだったんです(笑)」。勉強家の秋田さんは、現地でチューターをつけて、週2回の英会話のレッスンも受けた。「ここでは、トラブルがあった時の失礼にならない表現などを教えてもらって。でも、やはりカナダは日本とは違う。『カドが立つから言わない』という日本流ではダメ。自分の意志はきちんと主張するべきだってことも、とことん学びました」

専門学校の授業は7月で終わる。秋田さんはすぐに帰国はせずに、2ヵ月間だけインターンシップを経験することにした。「実は『1年間働いてみない?』というオファーもあったんですが、残念ながらビザが準備できなくて・・・。ホントにもったいなかった。でも、語学学校のカウンセラー助手として働いたのは、すごくいい経験でした。というのも、ここの仕事がまさに『授業で学んだことを実践する』というものだったから。電話応対に、パソコンでの情報管理に、簡単な翻訳。すごく楽しかったんです」

 

帰国後はすぐに就職活動。もちろん、留学前から「就職」を強く意識していた彼女は、カナダにいた頃から就職活動を始めていた。帰国前の3月からインターネットで情報収集し、留学ジャーナルのキャリアカウセンラーにも相談のメールを送っている。そして、6月からは派遣や転職サイトに登録。この時期にじっくり自己分析もして、ネットでの「履歴書・職務経歴書の添削サービス」も受けた。「インターンシップをしながら、そして、様々な求人情報を見ながら、『就職において私に足りないのは実務経験だ』と痛感したんです。どこを見ても『経験者優遇』『経験必須』と書いてあって。だから、1日も早く就職したい、留学で学んだことを活かしてキャリアを築きたいって思ったんです」

はやる気持ちが押さえきれず、帰国後すぐに実家の鹿児島から上京。翌日の面接ですんなり内定をもらったが、辞退。理由は、「保険制度がなくて、長く働くのが不安だったから」。でも、ある日、運命の出会いが!「東京タワーの近くで地図を見ていたら、おじさんに道を聞かれて。駅まで一緒に歩きながら『先日まで留学してて、ただいま就職活動中』みたいなことをいろいろ話したんです。そしたら何と、その方は、大手企業が出資している派遣会社の役員さん。実は、内定をいただいた会社は、その方の紹介なんです」

正直言って、秋田さんほどトントン拍子で、「英語が使える仕事」という、彼女の条件に合った就職を成功させた人は少ない。なぜこんなにスンナリ決まったのかを、自己分析してもらった。「やはり、早く準備を始めたことが成功に結びついたんだと思います。もともと私の留学は『就職につなげるもの』でしたし、留学中から意識は高く持っていたと思うので。あとは自信ですね。『英語が話せます』『事務のスキルがあります』ときっぱりと言い切れる私がいる。それはすごく大きいです」

もうひとつ。彼女が「良かった」と思ったのは、「1年間、社会経験をしてから留学したこと」だ。「社会ではどんなスキルが求められるのかを実感としてわかっていましたし、優先順位をつけるなど、社会経験で得たことを留学生活に活かすことができたと思うんですよね」。現在は海外調査の仕事に励む秋田さん。英語の書類と格闘しながら、海外出張に出られる日を心待ちにしている。



キャリアカウンセラーが分析

  最初に秋田さんからメールでご相談いただいたのは2005年の3月。留学して6ヵ月、秘書の求人状況や適性などについてのご相談でした。希望している職種の実務経験がないことに不安を感じていらっしゃるようでした。その時は、外資系の秘書の求人は『派遣』や『契約社員』での募集が多いことや、募集する企業により求める経験や年齢も違うということなどについて、例を挙げてお伝えしました。それと同時に、秋田さん自身に「なぜ秘書になりたいのか」ということを掘り下げてみていただくことで、秋田さんの強みや適性がわかってくるのではないかとご提案しました。

24歳であれば、実務経験よりも『ポテンシャル(可能性)』を期待されます。つまり、テクニカルスキル(技能)や経験よりも、どんな仕事にも必要となるヒューマンスキル(対人スキルや関係構築力など)を求められます。秋田さんは返信の中で「秘書の資質は普段から問題意識を持ち、いろいろなことに『気づける』力、日常生活での態度や意識が重要だと思います。今までやってきたことと、これからやりたいことは、必ず何か接点があると思うので、よく自己分析をしてみようと思います」とおっしゃっていました。

上京して就職活動をしているときに声をかけられた方がたまたま派遣会社の役員だったというのは別として、カナダでも留学先の専門学校からインターンや現地で働く話を紹介していただいたりしたそうです。こうしたチャンスは、おそらく日頃から秋田さんが問題意識を持ち、周囲に対しての気配りを忘れなかったからこそ得られた信頼の賜物ではないでしょうか。秋田さんの体験談にもあるように、留学後半では、専門学校で学んだことを実際に活かす場も得られ、自信にも繋がったはずです。就職したのは最初に希望していた秘書の仕事ではありませんが、留学で養われた英語を活かせる仕事。専門学校の秘書コースで学んできた、『計画性(優先順位付け)』『対人コミュニケーション力』『基本的なOAスキル』などは、実践の場で今後も大いに役立っていくことでしょう。

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