留学成功の秘訣

語学留学/インターンシップ体験者のケース

今月の成功者

-- Photo -- 小田哲也さん(25歳)専門商社勤務

中央大学法学部卒業。在学中に公務員試験を受けて合格するが、将来を見つめ直し、留学することを決意。卒業後、1年間アルバイトで留学費用を貯めながら英語の勉強をし、2005年4月にカナダに語学留学。3ヵ月間のインターンシップも体験する。留学中はビジネスで通用する語学力を磨くことに専念し、帰国後すぐに就職活動を開始。様々なエージェントに登録しながら、独自で就職先を探し、15社にアプローチ、5社の面接を受けて2社内定。最終的に「書く・読むだけでない、活きた英語が使える」商社に就職を決めた。
↓
成功のポイント 1.長い目で将来を見つめ、相当な覚悟で留学を決めた 2.当初の目的であったインターンを体験できた 3.帰国後は時間をおかず、貪欲に就職活動に取り組んだ
 
小田さんのステップアップ

2003年7月 21歳
大学4年の夏に公務員試験に合格。そこで初めて公務員の仕事内容について考え、「安定に惹かれただけで、本当にやりたい仕事ではない」と気づいて公務員を辞退。英語が好きだったことから「英語が活かせるビジネスがしたい」と留学を決意する。
2004年4月 22歳
大学を卒業し、留学費用を稼ぐための1年間が始まる。午前中は英語の勉強、午後からは塾の講師とコンビニの仕事に従事。1年間で留学費用の7割を貯める。
2005年4月 23歳
カナダのPacific Gateway International College バンクーバー校に語学留学。「日本語禁止」を自分に課し、ホストファミリーなどに自分から積極的に話しかけることで、会話力を高める。
2005年12月 24歳
イベントプロモーション会社の会計課で3ヵ月のインターンシップを体験。スピーディーなビジネス英語の洗礼を受けるが、粘りと努力で克服。ビジネス英語に自信をつける。
2006年3月 24歳
帰国後すぐに留学ジャーナルにてキャリアカウセリングを受ける。数社のエージェントに登録し、インターネットで独自に企業を探すなど、就職活動に集中。
2006年5月 24歳
商社とメーカーの2社から内定を獲得。自分がやりたいこと、すなわち「活きた英語を使いたい」にマッチした商社を選び、現在、産業資材事業部に配属、海外営業として活躍中。
留学を決断したときから、「帰国後には仕事がないかも」という覚悟はあった。だから意欲的に動いたんです。
留学で、コミュニケーション力と行動力が身につきました!

小田さんが留学、そして帰国後の就職に成功したのは、おそらく留学前の覚悟にあったのだろう。大学4年生のとき、公務員試験に受かった。その先には安定した人生が待っていたはずなのに、彼はそれを棒に振ったのだ。「安定しているという理由だけで、公務員という仕事を選んでいたんですよね。受かったあと『これで満足行く人生が送れるのか』と自分に問い正してみたら、答えはNOだった。受ける前に気づけって話なんですが(笑)、そこから自分の人生を真剣に考えて、留学することに決めたんです。実は中2の時に1ヵ月だけオーストラリアに短期留学をしたことがあって、英語はずっと好きだった。それで、『仕事で英語を使いたい』と思ったんです」

大反対の親を説得して、公務員を辞退。留学費用は卒業後に1年間アルバイトをして貯めることにした。「卒業する前が一番悩みました。友人はみんな就職するのに、僕はいわゆるプー太郎になるわけですよね。ホントにそれでいいのか。留学後、実務経験のない僕に仕事はあるのか。最悪のことまで考えて『それでも後悔しない』という大きな覚悟で留学を決めたんです」

留学先は、高い教育が受けられるのに学費が安いということで、カナダのPacific Gateway International College のバンクーバー校に決めた。期間は1年間。「僕の目標は、仕事で通用するビジネス英語を身につけること。それには1年間かかると計算したわけです。あと、現地では絶対にインターンを体験しようと決めていました」。

海外は中2のオーストラリア以来。空港に着いた瞬間から、何もかも自分でやらなければいけないことに少々面食らいながらも、留学生活は楽しく始まった。「住まいはホームステイ。17歳と12歳の子どもがいたので、積極的に話しかけましたね。学校は語学学校なので日本人が多かったけれど、僕は『日本語は絶対話さない』と決めていました。日本人のクラスメイトは、大半が大学を休学してやってきた人で、彼らには帰る場所がある。でも、僕にはない。『ここで仕事に結びつけるぐらいの英語力を身につけないと、先はない』という背水の陣で来ているから、モチベーションも人一倍高かったと思います」

留学中は、とにかく「スピーキング」に力を入れた。自分が一番弱いのが話すことだと自覚していたからだ。「留学前の1年間で文法や単語力はつけていたから、短いセンテンスでの会話なら何とかできる。でも、先生から『それで終わるな!会話を続けろ!続けろ!』と言われて、必死で頑張ったんですよね。実は僕、日本にいた頃は口ベタだったんです。会話力のない人間。それが毎日、英語で必死に話しているうちに、日本語でのコミュニケーション能力が上がったんです。『日本語で話すのはこんなにラクなんだ・・・』ってわかったんでしょうね(笑)」

 

語学学校ではトップクラスまでレベルアップした。ところが、その自信は木っ端みじんに砕かれることになる。「トップクラスに所属していると、インターンシッププログラムに申し込むことができる。僕は音楽のプロモーション会社で働くことになったんですが、これがびっくり、自分の話す英語はまったく通じないし、言っていることもわからない。語いの量もスピードも全然違ったんです。自信があった分だけかなりショックでした。でも、新しいイディオムを覚えたらすぐに使う、恥ずかしがらずにどんどん聞いて、話しかける・・・それを地道に繰り返すことで、乗り切りました。インターンシップの3ヵ月で、僕の英語力はかなり磨かれたと思います」

帰国後のことはインターンシップ中に考えた。「英語でコミュニケーションをする真の楽しさがこの3ヵ月でわかって、『帰国後はネイティブと触れ合えるような場所で働きたい』と強く思うようになったんです」。だが、留学中は就職活動はしなかった。「カナダにいる限りは語学力を磨くことに没頭する」ことが彼のポリシーだったからだ。「その分、帰国後はすぐに動こうと思いました。規模を問わず、やりたいことをやれる会社を探そう。自分がやりたいこと・・・すわなち、活きた英語を使えるところを見つけようって」

帰国後、3日とおかずに就職活動を始めた。留学ジャーナルでキャリアカウセリングを受け、エージェントにも登録。インターネットや本で、自分のやりたいことにマッチする会社を求めた。「探したのは、第二新卒及び中途採用を募集している会社です。15社ぐらいエントリーして、面接を受けたのは5社。探しながら『僕がやりたいことは、商社かメーカーの海外事業部なんだ』と絞られていったんです。もちろん面接では、『たかだか1年の留学で・・・』『職務経験がなくてお話にならない』みたいなところもありました。でも、そんなの留学前から覚悟していましたから。僕は自分が留学したことを後悔してないどころか、大満足だと思っている。だから面接で何を言われようが、くじけることも、落ち込むこともなかったですね」

その気合が通じて、小田さんは2社の内定を獲得。現在は商社で「想像以上の英語漬けの日々」を送っている。「留学をして、僕はコミュニケーション力と行動力が身についたと思っています。昔は出無精で、失敗を恐れる小さな人間だったのに、今は自分の考えを伝えられるし、やりたいことにチャレンジする強さがあるんです。仮に、何らかの理由で会社をクビになったとしても、ほかでやっていく自信だってある。その強さをくれたのは留学なんです」

最後に小田さんは、「既定路線で物事を考えるのをやめると、視野が広がるんですよ」と語った。「高校に行って、大学に進んで、新卒で大手企業に就職をする。そんな既定路線をかつての僕も持っていました。でも、僕は自らその道を外れたわけじゃないですか。そのお陰でいろんな未来が見えてきたんです。『人生の道はひとつじゃない』。そう思うとすごく気がラクになって、いろんな可能性に向かっていけるような気がするんです」



キャリアカウンセラーが分析

  小田さんから初めて連絡をいただいたのは留学先のカナダから。帰国直前だった2月にメールをいただきました。3月2日に帰国予定で、翌3日午前中のキャリアカウンセリングのアポイントを現地からご予約されました。キャリアカウンセリングの当日は、まず留学までの経緯や、留学中のこと、現状や将来の希望などを伺いながら、具体的な動き方を整理していきました。

その中で、将来的に希望する職種として、大学時代に勉強した法律と英語を活かしたパラリーガルなどを小田さんは挙げられていました。語学学校のプログラムの中で、好きな企業を選んでインタビューして授業でプレゼンするという課題でも、弁護士を選びました。地元の弁護士事務所の弁護士にインタビューし、弁護士の種類や法律のシステムがまったく違うことなどを学んだそうです。

ただ、もし、将来的に英語を使い、法務の分野で活躍したいと思っているとしても、『まずは社会に出て実務経験を積む必要があること』??この認識は一致していました。実際に社会に出てみたら、やりたいことは変わるかもしれないし、法律関係の仕事に就いたとしても、個人ではなく法人を担当することになるかもしれない。とにかく、机上で勉強するだけではなく、早く実社会に出て社会というものを学び、チャレンジしていくことが必要だと考えました。

小田さんはこれまで、公務員や法律という専門的分野での職業観で就職活動をされてきました。それが一転して、広い視野を持ったうえで『どうやって企業を選んでいくべきか、どんな仕事にチャレンジしていくべきか』を絞り込んでいく方法に、最初は戸惑っていらっしゃったようでした。また、新卒とは異なる就職情報の集め方にも困惑されていたようです。そこで、2つのアドバイスをしました。

1.留学ジャーナルの提携先であるアデコなどの人材エージェントを利用し、実際にある具体的な求人をコンサルタントに紹介してもらいながら、仕事や職種の視野を拡げる。

2.その上で、興味のある仕事や将来のキャリアに繋がりそうな職種を把握し、求人サイトも並行して利用する。その際、『第二新卒』などのキーワードで検索し、独自に就職活動もしていく。

また、同時に、『企業が職務未経験の人に求めていること』などについてもアドバイスし、面接時の工夫などもお話ししました。

就職が決まり、4ヵ月ぶりにお会いしてお仕事の様子を伺いましたが、実際のビジネスの場で英語を使い、周囲の人たちの仕事振りをお手本にしながらいろいろ勉強して、忙しくも充実した毎日を過ごされている様子でした。『留学中に英語の上達の感触がつかめてきたとき、帰国後またワーホリに来ようかと迷ったけど、より成長できるのは実社会に出ることだと思い、就職を決意した』とおっしゃっていた小田さんは、今、自らの選択の正しさを実感していることでしょう。

また、意外だったのは、『日本にいるときから、話すのが苦手だった。会話を繋げられなかった』とおっしゃっていたこと。帰国直後にお会いした時は、そんな印象は受けませんでした。留学中、ホームステイ先で『英語が下手だ。もっと繋げて話せ』と言われて悔しい思いをしたそうですが、その思いをバネに頑張ったことが、思いもよらなかった好結果を生み出したのでしょう。

公務員の合格を蹴ってまで留学という選択をした小田さんは、同学年の友人より社会に出るのが1年遅れてしまいました。しかし、それは決して小田さんの今後の人生でハンデにはなりません。留学の1年で得た密度の濃い経験と、出遅れた分の社会経験をキャッチアップしようという意気込みが、今後の小田さんを更に成長させ続けていくことでしょう。

留学ジャーナルはココが違う!

1.40年以上の実績

あらゆる解決策を知り尽くした経験豊富なカウンセラーがお一人おひとりベストな留学をプランニング。

2.確かな情報力

1983年創刊「留学ジャーナル」は、日本で最も歴史のある留学情報誌。確かな情報のみをお届けします。

3.強力なネットワーク

UCLAやコロンビア大学など、海外の数多くの教育機関や、各国大使館との協力関係で帰国後までサポート。

留学ジャーナルカウンセリングセンター

  • 東京
  • 大阪
  • 名古屋
  • 福岡
  • 岡山

【フリーコール】0120-890-987

  • カウンセリングのご予約やメールでのご相談はこちらから 無料留学相談
  • 資料のご請求はこちら ご希望の資料を無料でお届けします
留学ジャーナルモノになる留学へ。
就職成功の秘訣 file15の紹介ページです。
短期留学や語学留学はもちろん、ワーキングホリデー、大学留学、大学院留学まで幅広くご紹介している留学ジャーナルが、皆さんの海外留学への思いをカタチに変えます。海外留学の実現は、留学ジャーナルで!