留学成功の秘訣

語学留学体験者(休学留学)のケース

今月の成功者

-- Photo -- 村上えり子さん(21歳)大手航空会社内定

フェリス女学院大学 国際交流学部国際交流学科4年。幼稚園の頃から客室乗務員になるのが夢で、高校時代にアメリカへ短期留学を2度経験した後、大学2年生の1月から3年生の10月まで、カナダの University of British Columbia へ留学。目標だった「TOEIC 800 点を越える」を叶える。帰国後は客室乗務員になるための専門学校にも通いながら、就職活動を行った。そして、幼い頃からの夢に向かって航空会社3社を受け、6月半ばに大手航空会社の内定獲得。
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成功のポイント 1.留学を「夢の実現のために必要な経験」と位置づけた 2.目標を明確にし、それに向かって努力した 3.留学で自分に自信をつけ、素の自分で面接に望んだ
 
村上さんのステップアップ

2002年1月 18歳
アメリカに帰国した高校の先生を頼って、短期留学。日本語クラスを選択した現地の高校生に日本語を教えながら、小学生や中学生のクラスにも混ざって英語力を磨いた。すべては「将来、国際線を飛ぶ客室乗務員になりたい」という夢のため。
2003年4月 18歳
どんなお客様にもおもてなしや会話ができるように、幅広い分野のことが学べて、留学がしやすい大学という理由でフェリス女学院に進学。在学中に留学することは入学前から決めていた。
2005年2月 20歳
就活前に帰国できるように、1月から翌年10月までカナダ・バンクーバーの University of British Columbia の語学コースに留学。留学中にTOEIC のスコアを800 点以上にすることを自分に課して、地道に勉強する。9月からはスコアを上げるための専門学校にも通い、ダブルスクールの日々を送る。
2005年10月 20歳
帰国後3日目から、客室乗務員用の専門学校に通う。TOEIC の試験も受け、最終的に820 点のスコアを得る。
2006年3月 21歳
航空会社のエントリー開始。4月から面接が始まる。落ち込んだときは空港に足を運んだり、留学時代の写真を見ながら気分転換。受けたのは航空会社3社・ホテル1社の4社のみ。忙しい就活をしている友人を見ても、あせらずマイペースに活動。
2006年6月 21歳
大手航空会社の内定獲得。念願の客室乗務員への切符を手に入れた。
夢は明確で揺るがない。だから楽しく頑張れました。
明確な目的はあったけれど、留学したからこそ得られたことも多いと思います。

村上さんは幼稚園の卒業文集に「客室乗務員になりたい」と書いたそうだ。では、なぜそう思ったのか。「母が沖縄出身だったから、小さい頃から飛行機に乗って母の実家に遊びに行っていたんです。そのたびに『客室乗務員の人ってステキだなあ』と思っていて。結局、自分に自信が持てるステキな女性になりたかったんですよね」。そこからは夢にまっしぐら。高校時代に2度の短期留学(アメリカ)を経験。大学も「人との会話に必要な知識や常識が広く学べて、留年しなくても済むように、認定留学制度のあるところ」を選んだ。

留学時期は、就職活動から逆算して決めた。「就活が始まる3年生の秋には日本にいたかった。いろいろ計算してみて、私の場合は2年生の1月に行くのが一番良いと思い、出発時期を決めました。留学プランは、留学先で取った単位を認めてくれる認定留学を利用しました。場所は、アメリカ以外の場所で生活してみたかったことと、前にカナダへ遊びに行ったときに『アジア人の女の子が一人で歩いていても大丈夫!』と、治安の良さに感動したから、カナダに決めました。自然が多く、勉強しやすい環境も魅力でしたね」。留学の目的はTOEIC のスコアを800 点以上にすることだったそうだが、それはなぜか。「留学前のスコアは690 点。客室乗務員の募集要項には、600点程度の英語力を有する者、と書かれてはいるのですが、それでは自分に自信が持てないと思ったんです。集中的に語学力を磨けるのは今しかない、だから頑張ろうと・・・」

ところが、カナダに着いた3日後には、泣きながら母親に電話をかけていた。「英語力には多少自信があったのに、全然、会話に加われないんですよ。『もう、帰るぅ?』と母に泣いて電話をしたら、『夢を諦めたくないなら、頑張りなさい』って(笑)」。それからは心機一転、日本語をなるべく話さないように心がけ、授業にも真面目に出席した。「ただ、TOEIC のスコアがなかなか伸びず、780 点で止まってしまって・・・。800 点を超えないと留学した意味がないと、最後の1ヵ月で、TLCというTOEICのスコアを伸ばすための専門学校にも通うことにしたんです」。その結果、帰国前に815 点のスコアを獲得でき、最終的には820 点まで押し上げたのだ。

村上さんの留学にはもともと明確な目的があったが、留学したからこそ得られたことも多い。「自分が今まで『絶対だ』と思っていたことが、『絶対ではない』こともあるのだとわかりました。ある日、自分が乗っていたバスが、交差点のど真ん中で停まったんです。慌ててほかの乗客に『何があったんですか?』と聞いたら、『何かあったから停まったんだよ。動くまで待てばいいんだよ』と言われたんです。上手に言えないけれど、こだわりとか固定観念に縛られてはいけないんだなあって、いろんな場面で実感できたのはすごく良かったと思います。あれだけこだわっていた・・・いえ、執着していた客室乗務員の夢も、『絶対に新卒で!』と気負って考えるのではなく、『ダメだったらまた来年頑張ればいい』と、楽に考えられるようになりましたから。お陰で、面接も『自分以上の自分』で勝負するのではなく、『ありのままの自分』で素直に挑むことができました」

 

帰国後は、客室乗務員を目指すための専門学校にも通った。留学前に、たくさんの専門学校を見学したり、1日入学してみたりして、自分に合う学校をすでに見定めていたので、すんなりと勉強を始めることができた。就職活動も落ち着いていた。同級生が20、30社の説明会に行く中、村上さんが受けたのはたったの4社!「他の人がたくさん動いても、『そんなに行きたい会社があるの?』という感じで、あせりも不安もありませんでしたね。4月になってみんなが内定をもらい始めても、『そこは私の行きたい会社でも、やりたい仕事でもないから』と、腹がすわっていたと思います。落ち込んだときは、一生懸命頑張っていた留学中の写真を見たり、私の夢の場所である空港に行って、『私は大丈夫!』と気持ちを切り替えました」

航空会社の面接の本番は4月から。5月、6月と面接が続き、6月半ばには晴れて大手航空会社の内定を獲得した。「面接当日は夜中の3時に起きて、ドラマ『グッドラック!』と『やまとなでしこ』の最終回を見て、心と頭を高揚させてから挑んだんです(笑)」。夢とはいえ、客室乗務員は狭き門。最後に彼女が夢を叶えた理由を自己分析してもらったところ、「最後まで諦めなかった・・・というのもあるかもしれないけれど、私、自分では全然頑張った感覚がないんですよね。夢が明確だから英語の勉強に打ち込めたし、行きたい会社だから企業研究も楽しかったし、面接だって『憧れの会社で働く方に、私の話を聞いていただけるんだ!』と、喜んで行ってましたから。ひとつ言えるとしたら、夢に向かってできることを楽しんでやってきた、ということぐらいかなあ」

来年、村上さんは念願の客室乗務員として空に羽ばたくことになる。「飛行機に乗るだけでドキドキする人もいるでしょう?そんな方からも気軽に話しかけてもらえるような、『近所のお姉ちゃん』みたいな存在になりたい。もちろん、お客様に何かあったら私が全力でお守りします!」



キャリアカウンセラーが分析

  取材のために村上さんにお会いしたのは、村上さんの大学生活最後の夏休み。小さい頃から目標としていた客室乗務員の内定から、約2ヵ月がたった頃でした。第一印象と取材でお話を伺ってみた感じから、笑顔がとても素敵な方だという印象を受けました。

4社しか受験していないというお話や、本格的に就職活動をスタート(面接)したのが4月だと聞くと、『運がよくて順調に進んだ』と感じる方もいらっしゃるかもしれません。新卒の場合、一般的には企業が内定を出すピークは4月末頃です。しかし、業界によっては採用活動が早い場合や、逆に最終面接が6月というような場合もあるので、例年の傾向を把握しておく必要があります。例えば、外資系のコンサルティングファームや外資系の金融業界は、3月には内定を出す企業もあります。必ず早めに確認しておくことが肝心です。

ここからは、村上さんの成功のキーワードについて分析していきましょう。
「4月、5月になると周囲では何社も内定をもらう友達が出てきたが、不安や焦りはなかった」という村上さんですが、元々は緊張や不安を感じやすいタイプだったそうです。では、その村上さんが周囲に惑わされなかったのはなぜでしょうか。それは、留学で身につけた『自信』にあると分析していますが、その根拠は2つあります。

1つは、不安を解消するために、早くから情報を集めて周到な準備をし、計画を立てていたこと。単位認定制度を持っている留学しやすい大学を選んだり、帰国後に日本で通う客室乗務員の専門学校を留学前に探しておいて、ダブルスクールの計画を立てたりと、村上さんはどの行動の前にもきちんと先を見据えて計画を立てています。もちろん、実際に応募する企業の研究も綿密に行っています。これらの行動から生まれた“しっかりと準備している”という安心感が、心に余裕を与えたのでしょう。

もう1つは、自信をつけるために、自ら課題を設定して着実にクリアしていったこと。『留学』『TOEIC800点』『客室乗務員の専門学校』・・・村上さんはこれらの目標や経験が『就職に有利』になるとは考えてはいませんでした。実際、人事や採用担当者も、これらの事実そのものを評価するわけではありません。村上さんも、専門学校に通ったことはエントリーシートにはあえて書かなかったそうです。しかし、目標や課題を一つひとつクリアしていくことで得られる達成感は、村上さんに『自分はこんなに頑張れたんだ』という手ごたえを与えたに違いありません。それと同時に、自分自身のレベルを高めていくことで、夢へのステップを確実に昇っていく自分の姿が、村上さんには見えていたのではないでしょうか。

本命の業界や企業での選考が進むと、時には不安に感じることもあります。そんな時に、これらの経験は『気持ちを切り替える術』や『自分を信じる力を思い出し、笑顔を取り戻す術』として大いに役立ったようです。

4月からは、これまで頑張ってきたことを実践の場で活かす機会が待っています。幼稚園の頃に『客室乗務員ってステキだな』と感じた記憶が今も村上さんに残っているように、これからは村上さんがお客様の記憶に残るサービスを提供し、ご活躍されていくことでしょう。もしかしたら、この体験談を読まれた方が、村上さんが乗務される便に乗り合わせる・・・なんて出会いがあるかも知れませんね。

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