留学成功の秘訣

語学留学体験者のケース

今月の成功者

-- Photo -- 渡邉知花さん(28歳)エイクエントインク勤務

渡邉さんが語学留学を終えて入社したエイクエントインクは、ボストンに本社を構え世界16ヵ国81拠点で人材サービス事業を展開している。渡邉さんは現在チームコーディネーターとして、転職希望の登録者とのやりとりや、社内の外国人スタッフのサポートなどを主な業務として担当している。上司や同僚の出身国もコスタリカやスウェーデン、バングラディッシュなどと多様性に富んだ職場だ。留学前は新卒で入社した日系の大手損害保険会社の総務部に5年間勤務していた渡邉さんの、社会経験を経て留学し、異なる業界に転職するまでの経緯などを伺った。
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成功のポイント
 
渡邉知花さんのステップアップ

2002年3月
東京女子大学文理学部史学科 卒業
2002年4月
大手損害保険会社入社 総務部に在籍
2005年6月
有給休暇を利用しカナダに1週間のホームステイ
2007年3月
同社退社
2007年4月?2007年12月
カナダのビクトリアに8ヵ月間の語学留学。
最初の7ヵ月はPacific Gateway International College ビクトリア校へ。
ここで、語学コースのほか、TOEICの試験対策コース、プレゼンテーションコース、ビジネスコースなど実践的な内容を学ぶ。
最後の1ヵ月はビクトリア大学で学ぶ。ここにはより多くの国籍の留学生がおり、クリスマスやカナダでの人気スポーツ、ホッケーなどをテーマに、カナダの文化理解も深まり留学の総仕上げとなった。
2008年1月
帰国。留学ジャーナルでキャリアカウンセリング。留学前の職務経験や留学中身につけたスキルと希望する仕事や適職の可能性、具体的な就職活動の方法などアドバイスを受ける。留学ジャーナルの提携先のアデコ社に登録したほか、求人サイトなどを利用し本格的に活動開始。
2008年2月
外資系人材サービス企業、エイクエントインクに入社。
『ここでは何もかもがチャンス。とにかくチャンスを活かして話しなさい。コーヒー一杯頼むにも何がお勧めか聞きなさい。』
生の英語に触れ、使うチャンスを活かすこと。それが結果的に帰国後の仕事でも生きた英語の理解につながっています。

エイクエントインクは、ボストンに本社を構え世界16ヵ国81拠点で人材サービス事業を展開している。渡邉さんはチームコーディネーターとして、転職を希望している登録者とのやりとりや、社内の外国人スタッフのサポートなどを主な業務として担当している。上司や同僚の出身国もコスタリカやスウェーデン、バングラディッシュなどと多様性に富んでいる。留学前は新卒で入社した日系の大手損害保険会社の総務部に5年勤勤務していた。会社を辞めての留学を決意したきっかけはどんなことだったのだろうか。

学生時代から英語への関心を持ちつつも、「英語を習うなら社会人になって自分のお金で」という気持ちがあった渡邉さんは、入社3年目、有給休暇をとりカナダのビクトリアに念願のホームステイをする。滞在は1週間だけだったが親日家のホストファミリーと充実した日々を過ごしたという。「思っていたよりも英語が通じたこともすごく嬉しかったです。英語への興味が一層強くなりました」。しかし帰国して日常生活に戻ると英語を使う機会はほとんどない。外国人に道を聞かれても上手く答えられない。「留学中は英語であんなに楽しくコミュニケーション取れたのに!」ともどかしく感じたそうだ。

「英語が通じた喜びや楽しさ、使わずに忘れてしまう残念さ」・・・そんな気持ちで数ヵ月が過ぎた頃、留学ジャーナルで無料カウンセリングを受ける。「最初は長期で留学することは『漠然とした憧れ』でしたが、カウンセリングを通じて『具体的な情報』を得られたことはよかったと思います」。長期留学をするためには会社を辞めなくてはならないし、当然不安もあったという。しかし、自分の目的にあった学校や費用など、具体的な情報を早い段階で得て、憧れを現実のものとしてイメージできるようになっていたことが、仕事上での転機を迎えた時の選択材料になったようだ。「仕事もそれなりに慣れ、後輩の指導も任されるようになったのですが入社して5年間同じ総務の業務を続けてきて、将来のキャリアを考える気持ちが強くなったんです」。異動を申請するという選択もあったが、「留学するなら今!」という気持ちが勝り、以前ホームステイしたビクトリアへの8ヵ月の留学を決める。

2年前にホームステイを受け入れてくれたホストファミリーは、これまでに日本人だけでなく様々な地域からの留学生を2?30人は受け入れた経験をもつ家庭。その中でも日本人に一番共感できると言ってくれていたホストマザーは、渡邉さんがビクトリアに戻る連絡を受けると、ゲスト用の部屋が使われていたにも関わらず、わざわざ自分の部屋を空けて迎え入れてくれたそうだ。

懐かしいホストファミリーとの再会も果たし、語学学校(Pacific Gateway International College, Victoria)に通い始めたが、最初の1ヵ月は留学中で一番大変な時期だったそうだ。「とにかく、聞き取れないし、しゃべれない(笑)。留学前に日本でマンツーマン形式の英会話に通っていたんですが、その先生の英語はきれいなブリティッシュイングリッシュで、今思えば私が理解できるようにスピードも合わせてくれていたのかもしれません。留学して、ステイ先のカナダ人のホストブラザーが友達同士で話している言葉もスピードが速くて聞き取れないし、クラスでも聞こえてくる英語はスペイン語訛りだったり、ハングル訛りだったり。“生の英語”に慣れるのが最初は大変でした」。クラスのレベルを下げてくれるようにと、弱音を吐きそうになるが、学校スタッフのアドバイスを受け、現地で放送しているラジオを聞いたりしながら、まずはヒアリング力をつけた。耳が慣れて、聞き取れるようになると緊張していた気持ちにもゆとりが生まれ、クラスメイトもできる。すると徐々に英語力が伸びていることも実感できるようになったそうだ。クラス担任の先生からのアドバイスで、午後にTOEICの試験対策クラスを受講し、留学3ヵ月目でTOEIC800点を取得する。このスコアは留学前に比べると200点以上のUPだという。その後も順調に英語力を伸ばし、プレゼンテーションコースやビジネスコースなど実践的なクラスで学んだ。

 

最後の1ヵ月は学校を移り、ビクトリア大学内の語学コースで学んだ。大学のキャンパス内で学んでみたいという気持ちで選んだのだが、クラスメイトもUAE、ブラジル、メキシコなど多国籍だったそうだ。ここでは、ちょうどクリスマスシーズンということもあり、カナダのクリスマスや、人気スポーツのホッケーなどをテーマにカナダ文化の理解やそれ以外の多くの国から留学してきているクラスメイトとの交流など、8ヵ月の留学の総仕上げとして多角的な視点を持つ大きな機会となったそうだ。

日本に帰るといよいよ再就職のことが現実的になる。帰国後、まずは留学ジャーナルでキャリアカウンセリングを受ける。留学前の職務経験?『総務』と一口に言っても、どのくらいの人数の部署で具体的にどんなことをしていたのか、など詳細な内容を確認し、現時点での英語力や希望している仕事、経験を活かせそうな仕事などを挙げながらその仕事に就くための就職活動方法など一通りアドバイスを受け、留学ジャーナルと提携しているアデコ社の担当者とその場で連絡をとり登録のためのアポイントをとった。留学中の仕事をしていない期間のブランクや、初めての転職活動に不安を感じていたが、最新の採用環境や自分の市場価値、相場観をつかむことができ、気持ちを切り替え具体的な行動を起こす第一歩になった。

求人サイトなどを利用した自力での応募と、アデコ社を通じた数社の応募、面接を進めていく中で最終的に、現在勤務する外資系の人材サービス企業、エイクエントへの入社を決める。

同僚や上司だけでなく、登録希望者(転職希望者)も含めて、多国籍、多様なバックグラウンドを持つ人たちと働くことは正に留学経験を活かせる仕事。渡邉さんに、読者へのメッセージをいただいた。

「会社を辞めて留学した場合は帰国後の就職のことを不安に思う人は多いと思います。でも、留学先ではとにかく、その時、そこでしかできないことに集中してほしいと思います。私も英語力が伸び悩んで不安を感じていた時に、語学学校の担任のマーサ先生に言われた『ここでは何もかもがチャンスなのよ』という言葉にハッとしました。元々そんなに積極的な性格ではないのですが、確かに留学という限られた時間の中では、コーヒー一杯買うにも、バス停で並ぶにも、ウィンドウショッピングすることや、ラジオを聞くことも、生活そのものが生の英語を“使う”チャンスなんです。その時はわかりませんでしたが、今、実際の仕事で、多様なバックグラウンドの人の共通語としての英語に触れる中で、留学で理解したリアルな英語や異文化体験の意味、意義を実感しています」



キャリアカウンセラーが分析

  日本の多くの企業は英語力を測る指標としてTOEICのスコアを参考にしています。TOEICのスコアが絶対的な評価ではありませんが、留学前の実務で全く英語に触れる機会がない仕事をしていて、帰国後、英語や海外との接点のある仕事を希望するのであれば、応募書類の時点で、まず『人事が参考にできる英語力』を示すことから始める必要があります。求人情報などを見ると、仕事内容によりTOEIC600点程度から900点以上まで幅広く掲載されていますが、長期留学での成果として履歴書に書くのであれば800点以上を目指したいところです。ただし繰り返しになりますが、決して『TOEIC800点以上あれば就職に有利』と言っているわけではありません。人事は、応募者のこれまでの経験、スキル、能力、理解力、コミュニケーション力などの総合的な評価や、その企業との相性(受け入れる上での年齢構成やポジション、社風 etc.)なども含めて判断します。ですから、逆に、留学前の実務経験に魅力を感じれば、TOEICそのものも不要かもしれません。TOEICのスコアに関しては人事の評価よりも、むしろ自己評価(自信)になる点が大きいかもしれません。元々の英語力にもよりますが、800点程度取れるようになると手応えが感じられるようになり、就職(転職)活動の際にも一定の自信を持ってアピールできるはずです。

ただ、いくらTOEICのスコアが伸びたとしても、入社した後に、新しい環境で「自分の使う英語は通用するのだろうか?」と不安を感じるかもしれません。その点では、やはり『留学経験から何を学ぶか』、意識的に過ごすことが大切です。ネイティブだけではなく、様々な国から来ている留学生など、訛りも含めた『世界の共通語としての英語』や、文化の違いを理解して受け入れ、自分の考えを伝えたりした経験こそ、実践での武器になるはずです。業務や職種にもよりますが、世界経済を見ていても急成長を遂げているBRICsといわれる新興国(ブラジル、ロシア、インド、中国)や韓国、UAEをはじめとした中東諸国などとの関わりも今後ますます接点が増えていくことが予想されます。こうした状況の中で、日本の外に出ないとわからないこともたくさんあるはずです。多様性の理解や国際感覚が『英語という道具』を使いこなしていく鍵になることは明らかです。

3つ目に挙げた『移行可能なスキル』は、特に転職の際には大きなポイントになります。総務の仕事と言うと一般的には『事務系職種』という印象がありますが、会社の規模や所属していた部署の構成や担当していた具体的な仕事内容を確認していくと、一見異なる領域の仕事に思える仕事でも、活かせる経験(スキル)があるものです。現在の人材会社のコーディネーターの業務は、『調整』『支援』『事務処理』などのキーワードが渡邉さんの総務時代の業務と共通します。

これまでの業務での経験に留学で得た経験をプラスして活かすために、新しい環境で仕事をスタートした渡邉さんに今後の抱負を伺いました。

「今回の自分自身の就職活動が、奇しくも転職を支援する企業での業務をするのに貴重な経験になりました。上司や同僚にも恵まれて、彼らの活躍している姿に日々刺激を受けています。業界のことや英語をもっと勉強するのはもちろんですが、電話やメールの一つひとつのやりとりを含めてコミュニケーション力を磨き、人として魅力的になれるよう努力していきたいと思います」。

渡邉さんは、『人を支援するサービスのプロフェッショナル』として、前職や留学先も含めてこれまでの多くの人から受けとってきたホスピタリティを、今後は意識的に循環させて一層魅力を増していかれることでしょう。

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