留学成功の秘訣

語学留学体験者(休学留学)のケース

今月の成功者

-- Photo -- 蝦名克一郎さん(23)駒澤大学4年、商社に内定

「英語ができなければ、将来の選択肢が限られてしまう」と、思い切って大学を休学、9ヵ月の語学留学に出た蝦名さん。留学の結果、TOEICスコアは325点から700点にアップ、留学中の経験をアピールして、4ヵ月の間に人材業界2社、商社4社から内定を得た。「はっきりとした目標を立て、それを実現できたことで、自分に自信がついた」という蝦名さんに、留学中のことと就職活動に成功するまでをうかがった。
↓
成功のポイント
 
蝦名克一郎さんのステップアップ

2004年4月
駒澤大学経営学部経営学科入学
2005年2月?2006年10月
夏休みと春休みを利用し、世界11ヵ国を一人で回る
2007年4月
大学3年次の単位を取り終え、4年次を休学。ニュージーランドの語学学校KAPLAN ASEPCT, AUCKLANDへ留学
2007年12月
留学を終えて帰国
2008年2月
本格的に就職活動をスタート。さまざまな業種を検討しつつ、希望を商社に絞る
2008年6月
最終的に6社から内定を得る。2009年4月から専門商社に入社予定
「留学して苦手な英語を克服したという努力が、大きな自信になりそれが伝わったのだと思います」
「最初は業界を絞りすぎず活動したからこそ、自分が本当は何をしたいのかが明確になっていったのだと思います」

「世界のいろいろな国を見てみたい!」と、大学1年から3年にかけて、東南アジアや中東、ヨーロッパなど約11の国を一人で旅して回った蝦名克一郎さん。トルコで現地の観光ツアーに参加したときのことだ。「ドイツの人に日本のことを聞かれたのですが、なかなか思ったことを英語で言うことができなかったんです。英語が話せないと、将来もできることが限られてきてしまうのでは・・・と、4年生になる時点で思い切って休学し、長期の語学留学を決意しました」。

留学ジャーナルを訪問し、安全で気候が温暖、しかも日本人が比較的少ない学校が選べるということで、ニュージーランドの学校に決めた。実は蝦名さんにとって英語は最も苦手な科目で、留学前のTOEICのスコアは325点。留学後にこれを何としても700点に上げたいという、はっきりとした目標を持っていた。「友達は皆日本で就職活動をしている中、自分だけ海外で勉強するわけですから、何としても目標を達成しなければ、という危機感がありました。語学学校では、遊ぶことを楽しみにしていたり、途中でホームシックにかかってしまったりという人もいましたが、僕の場合、とてもそれどころではないという思いがあったんです」。

語学学校では、レベルが一番下のクラスからスタート。それでも、学生一人ひとりの意見に耳を傾けてくれる、海外ならでの授業にやりがいを感じた。また、学校が終わってからの時間も勉強に充て、予習・復習をすると同時に、日本から持っていった教材を使い、夜遅くまで勉強を続けていたという。「放課後は図書館で夜10時まで勉強、その後家に帰ってから夜中の2時まで続けていましたね。寝ている時間もムダにしたくなかったので、英語のラジオを流しっぱなしにしながらベッドに入りました」。

その結果、クラスではどんどんレベルアップしていき、途中から一般英会話ではなくケンブリッジ英検のコースに移ることにした。「日本では国際的な英語の試験といえばまずTOEICですが、ヨーロッパやオセアニアでは、ケンブリッジ英検のほうが、認知度が高いことがわかったんです。将来海外でも仕事をするとしたら、ケンブリッジ英検の資格が役に立つのではないかと思ったのと、周囲に日本人があまりいない環境を求めて、あえてコースを変えてみました」。そこでは毎日のようにテストがあり、スピーキングやライティングの勉強も充実していた。そんな中で、自分自身の英語力アップが実感できたという。「日に日に上達していくのがわかって、面白いくらいでした。ネイティブの話にも、段々スムーズについていけるようになっていったんです」。

アクティビティに参加する余裕はあまりなかったが、それでも現地の人と交流するチャンスを、自分から作っていった。まず、渡航して1ヵ月したころにホームステイ先を出て、チリ人留学生とルームシェアをすることに。不動産屋との交渉など、すべて自分の力で乗り切ったそうだ。また、地元のオークランド大学の掲示板に「ランゲージ・エクスチェンジ希望」という貼り紙をし、自分が日本語を教える代わりに、英語を教えてくれる仲間を募集。日本語学科で学ぶ地元の学生が何人か集まったので、一緒に食事をしたり映画を見たりしていたという。「週末には、近所の人とサッカーをしたりしていました。芝生でボールを蹴っていると、いつの間にか人が集まって、『一緒にやろう』という雰囲気になったりするんです。そんな大らかなところも、ニュージーランドの魅力でしたね」。

 

もともと自分から人に話しかけるのが好きで、失敗してもあまり気にしないタイプ。「クラスでも自分で声をかけてパーティを開いたりしていました。日本に帰ってからも、留学中に出会ったいろいろな国の人とメールをやりとりしています。韓国やドイツの人が日本に遊びに来てくれたこともありましたね。こういった友人ができたことも、大きな財産になっていると思います」。

年明けから就職活動を始める予定だったので、計画通り12月末に帰国。インターネットで就職関係のサイトに登録を始めた。「同じ学年の友人はすでに就職してしまっているし、ほとんど一人で就職活動をしている状態。なかなか就職の話ができる相手もいなかったんです。そこで、まず留学ジャーナルに相談に行きました。そこで就職活動が世の中の会社を一度に見るチャンスであることや、『自分をプレゼンする』伝達力を鍛える機会であることなどをアドバイスを頂き、本格的に活動を始めていく気合が入りました」。人材業界、広告業界、商社と、40?50社にエントリーし、実際に自分の足で、目で確かめる過程で、自分自身と向き合い、最終的に“海外に携わる仕事がしたい”“柔軟な発想を生かしたい”ということが見えてきたという。4月には人材業界2社から内定をもらっていたが、4月後半から商社に絞って活動することにした。

そして6月までに4社の商社から内定を獲得。「以前は、面接に行っても何を話せばいいか戸惑うところがあったのですが、“商社”と目標を絞ると、自分のやりたいことや興味のあることをうまく話せるようになり、面接でもいい感触が得られました。テレビでもビジネスニュースをよく見るようになり、石油高が気になったりと、必然的にビジネスの話をするのに知識がついていったと思います」。帰国後のTOEICスコアは、目標通り700点を達成、英語力をアピールする材料となった。何より、企業は「人」や過去の「経験」を重視するので、留学して苦手な英語を克服、TOEIC325点を700点に上げたことも評価されたことの一つではないかという。「先に商社に就職した友人は、チリで鉱山を開発する仕事に携わっているんです。自分もいつかそんな大きな仕事を手がけることができれば、と思っています」。

無事に就職が決まり、これから卒業まで半年以上の時間があるが、「やりたいことがたくさんあって、時間が足らないくらい」だという。「前から考えていたのは、アフリカでボランティアをすること。一人で旅行したときに貧しい国々の現状をいろいろ見てきたので、1、2ヵ月ほど行ってきて、学校を作る手伝いなどをしてみたいと思っています」。さらに、英語力のブラッシュアップも大きな目標の一つ。大学の英会話の授業では、今では一番上のレベルのクラス。「普段、英字新聞のThe Japan Timesを読んでいます。ビジネス関連の記事を読んでおくことは、仕事の上でも大いに役立ちそうですね。DVDで映画を見るときに字幕を出したり出さなかったりしていますが、これはいい息抜きになります。700点まで伸びたTOEICのスコアも、入社までには850点まで伸ばすことを目標にしています」。

目標を立てること、その目標をクリアする喜びを、蝦名さんは留学を通して習慣にしたようだ。

キャリアカウンセラーが分析

  「好奇心旺盛で積極的に行動していく人」「経験を通じて成長していく人」??2008年の1月末、帰国後のキャリアカウンセリングで初めて蝦名さんにお会いした時の印象です。11ヵ国を旅したエピソードや、留学中のハプニング、話し方の印象などからそう感じたのだと思います。カウンセリングでは、就職活動にあたり、その行動力や経験を『伝える工夫』と応募する企業から『モテる人材になる』ためのアドバイスをしました。

そして、先日、数社の内定を獲得して就職活動を終えた蝦名さんに『休学・認定留学事前ワークショップ』というイベントで、先輩としてご協力いただきました。そのイベントではこれから留学される方たちの『自己分析グループワーク』のファシリテーターとしてご協力いただいたほか、留学中やその後の就職活動の体験談をお話し頂いたのですが、「留学中の目標設定や留学で得られたもの」に関する質問に対して、「TOEICのスコアや英語力を伸ばしたこと」について、とても意識的にお話されていたようでした。

たくさんのエピソードをお持ちなので、蝦名さんの強みでもある『積極性』『行動力』『人との関わり』などを挙げられるものだと思っていました。しかし蝦名さんにとって英語は大の苦手課目で、その英語力を伸ばすことはハードルの高い目標だったのでしょう。また留学のきっかけも、これまで多くの国を旅した際に、英語の通じない不甲斐なさや悔しさを実感したことでした。「旅」と今回の「留学」の位置づけの違いを明確にし、数値目標を掲げて自らにプレッシャーを与えていた分、英語力の伸びに達成感や充実感を持っていらっしゃるようです。

蝦名さんは、就職活動も持ち前の好奇心と行動力で進めていきました。留学を経験された方の中には『海外』『英語』というキーワードにプラスして、もう一歩深い『職業研究』が足りなかったり、『英語以外の自分の強み(ビジネスで必要とされる)』の分析不足が就職活動の課題になる方もいらっしゃいます。また、休学留学した場合、留学前の同級生は既に就職活動を終えていたり、卒業していたりと、情報が少ないことで不安を感じる方もいらっしゃいます。エントリーシート作成や面接なども回数を重ねて上手くなるものなのですが、何度か不採用になると、一緒に励ましあう友人がいない分落ち込んでしまう方もいらっしゃいます。蝦名さんにも、不安や苦労が無かったわけではないのでしょうが、就職活動を、「これほど多くの会社を見られる機会はあまりない。世の中の仕組みを知るチャンス!」と、前向きに捉えました。そして応募するために企業研究したり、上手くいかなかった時にも原因を考えたりしながら、自己理解を深め、志望動機や自己PRも説得力を増していったようです。

好奇心を行動力に変え、出逢いや体験を通して成長してきた蝦名さん。旅や留学、就職活動で体得した財産は、社会に出てからも行動することで再現され、夢に近づいていくことでしょう。

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