
私、留学ジャーナルで留学しました。
「英語もどちらかというと苦手科目で、なにも分からなかった私。留学ジャーナルの無料カウンセリングに行って、 短期語学留学を体験。翌年には語学留学し、今は帰国して英語を活かした仕事をしています」 こんな声がたくさん届いています。先輩たちの声を聞いてあなたの成功する留学に役立ててください。
「英語もどちらかというと苦手科目で、なにも分からなかった私。留学ジャーナルの無料カウンセリングに行って、 短期語学留学を体験。翌年には語学留学し、今は帰国して英語を活かした仕事をしています」 こんな声がたくさん届いています。先輩たちの声を聞いてあなたの成功する留学に役立ててください。
今回は、僕にとって2度目のワーキングホリデーです。1度目は8年前、オーストラリアのシドニーに1年間滞在しました。その時に痛感したのが仕事探しの難しさ。せっかく海外で働くならば地元の人とコミュニケーションが取れる仕事がいいと思い、カフェのバリスタを目指したのですが、応募条件の多くはバリスタ経験が最低1年以上あること。未経験では面接さえしてもらえないのが現実でした。結局日本食レストランで働かせてもらえたのですが、英語を使う機会が少なく、やはりローカルなカフェで働きたいという思いが残り、帰国時にはすでにもう一度留学することを決めていました。
帰国後は、次の留学に向けて日本のスターバックス コーヒーに4年間勤務。世界中に展開している同店で経験を積めば、必ず次に生かせるはずだと考えたのです。
2度目の海外生活の場に選んだのはロンドン。イギリスのワーホリ制度(YMS)を利用すれば最長2年間滞在できることが大きな理由でした。
最初の4週間は語学学校のセント ジャイルズ、ロンドン ハイゲート校に通い、前半は一般英語、後半はIELTS試験対策コースへ。同じ学校でも、コースによって授業の雰囲気はかなり違いましたね。一般英語のコースはゲームやアクティビティを交えてワイワイ楽しい雰囲気。IELTSのコースは試験を目前に控えている人もいるので緊張感があり、真面目に英語を学ぶ雰囲気でした。
放課後は仕事探しを行いました。英語力向上には、現地で働きながらネイティブとコミュニケーションを取ることが一番の近道だと考えていたので、なるべく早く働きたかったのです。今回は、比較的スムーズに仕事が決まりました。最初の就労先はスターバックス コーヒーのセントパンクラス駅店。オーストラリアワーホリの反省を生かし、日本でバリスタの経験を積んでいたことが大きかったと思います。トライアルシフト(試用期間)なしで、採用していただけました。そして同店で1ヵ月勤めた後、今働いているイタリアンコーヒー店に転職をしました。
仕事は求人サイトやアプリで探して応募をします。僕の場合、5~6件応募して2~3件から返事が来ました。応募に際して、レジュメと呼ばれる履歴書を提出するのですが、これを作るのがなかなか難しい。日本ではだいたい履歴書のフォーマットが決まっていますが、こちらでは型がないのです。真っ白な用紙に何をどう表現するか、全て自分で決めなければなりません。自由過ぎて逆に難しいのです。学校の先生にアドバイスをいただきながら、なんとか仕上げることができました。
面接では「接客で大事にしていることは何か」「こういうシチュエーションのとき、あなたならどうする?」といった質問をされることが多いです。そこは、日本とそれほど変わらないかもしれません。
僕はバリスタとして採用されましたが、レジに立つこともあります。週5日勤務で、朝番と遅番が半々くらい。ちょっと困るのは、シフトの決定が遅いのでなかなか予定が立てられないことですね。2週間~1ヵ月前に希望を提出するのですが、シフトの発表は前週の金曜日になることも。そのあたりは、時間厳守の日本とは違う点だなと思います。
もう一つ、イギリスで働いて感じるのは、誰もがフレンドリーだということ。お客様でさえも「知り合いだっけ?」と思うくらいフランクに話し掛けてきます。スタッフ同士も同じで、マネージャーとアルバイトの間にも壁がなく、フラットな関係。日本における上司と部下、お客様と店員、という距離感がないのです。
僕が働いているカフェにはイタリア人やポルトガル人など多国籍なスタッフがいますが、みんなとても仲良しです。多文化が入り交じる社会では、細かいことを気にし過ぎず、いい意味で「適当になる」ことが人間関係を円滑に保つコツなのかなと思います。
また、休暇に対する考え方にも違いを感じます。日本では年次有給休暇を消化しきれずに働く人が多いですよね。こちらでは、マネージャークラスでもアルバイトでも、年間30日くらいの有給休暇が付与され、ほぼ全員が100%取得します。僕はまだたくさん有給休暇が残っているので、これからしっかり取得して、各地を旅したいと思っています。今一番行きたいのはスペインのバルセロナ。日本の国内旅行くらい気楽にヨーロッパ各国を旅できるのもイギリスワーホリの魅力です。
今のところ、来年1月に帰国する予定で、その後は就職活動を行うつもりです。英語を使う仕事がしたいと思っていて、留学エージェント業にも興味があります。これから英語を学びたい人、留学希望者のサポートをしてみたいです。もう一つの夢が、アップルストアで働くこと。実はイギリスで、同店の採用試験にチャレンジしてみたのです。ダメ元で受けてみたところ、意外にも面接まで進むことができたのですが、残念ながら面接で不採用に。2回のワーホリを経て、日常的なコミュニケーションに困ることはなくなったのですが、深い話をすることはまだ難しく、自分の思いを英語で伝えきれないことが多々あります。残り半年でもっともっと英語力を鍛え、日本で再チャレンジしたいと思っています。
TEXT : Ryugaku Journal
※本稿は『留学ジャーナル2025年11月号』の記事を抜粋・再編集したものです。
※記事の内容は、取材を実施した2025年7月時点の情報です。
荒木 一将さん(32歳)
ワーキングホリデー
2024年4月~2026年1月予定
ホームステイ(4週間)
1度目は8年前、オーストラリアのシドニーに1年間滞在しました。ローカルなカフェで働きたいという思いが残り、イギリス・ロンドンで2度目のワーキングホリデーに挑戦することに。