『専門学校で貿易を学ぶ』という明確な目標を持ち、まずはカナダの語学学校(Pacific Gateway International College)に半年間留学する。専門学校への入学基準を満たす英語力をつけるのが目的だ。母国語禁止ルールが徹底された学校だったが、とにかく物怖じせずに、わからないことは何度でも聞き返したそうだ。
英語やカナダでの生活にも慣れ、いよいよ専門学校へ入学。近藤さんは『現地カウンセリング型』という留学プログラムに申し込んでいた。留学前に語学学校だけを決めて出発し、現地での英語力の伸びに合わせて、カウンセリングを受けながらその後の進路を決めていくプログラムだ。実際に学校の見学ができるのも現地ならでは。近藤さんは留学前に『留学ジャーナル』誌に掲載されていた学校の授業内容などをチェックしてやりたいことをイメージしていたので現地オフィスで紹介された学校についても確認したいポイントが明確だったという。紹介された学校の体験レッスンを受けてみて、実践的な内容が気に入りArbutus College でInternational Trade Management(国際貿易)のコースに入学を決める。
一番印象深い授業は『Beyond The Border』という貿易・流通に関するクラスだったそうだ。週に1度2ヵ月のコースで、20名のクラスメートを5人1組、4チームで架空の会社を設立し展示会に向けて準備をしていくというもの。「チームの一人にチョコレートが大好きな男性がいて『Choco Monster』 という会社名にしました。社長を決めたり名刺も作って、プレスリリースや記者会見もやりました(笑)」。授業のゴールである新製品紹介の展示会イベントでは、自分たちで作ったお菓子を販売し、他のクラスの先生や生徒も授業を中断して参加したそうだ。