留学を振り返って
報告が少し遅くなりましたが、UCLA ExtensionのAmerican Language Programを無事卒業しました。
3週間という短いプログラムでしたが、実り多い時間を過ごすことができました。
自分の考え方を変えるような体験をしたいという留学の目標は、多くの「出会い」をすることによって実現できたと感じています。
改めて振り返ると、今回の留学での「出会い」は、文化との出会い、知識との出会い、そして人との出会いの三つに集約できると思います。
まず、文化との出会いですが、様々な文化が交差するロサンゼルスという都市の持つ多様性に多くの刺激を受けました。
西海岸らしい緩さを感じさせるSanta Monica、ヒッピーカルチャーを色濃く反映するVenice Beach、エネルギーに溢れるHollywood、カトリック教会を中心に広がるヒスパニック街、東海岸に負けない素晴らしい美術館の数々、多くの異なる文化が調和する街に触れる中で、文化や価値観に対する自分自身の考え方も変化した気がします。
次に、知識との出会いですが、UCLA Extensionでの勉強を通じて、真の意味での「英語力」を向上させることができました。
ただ、単語や文法を知っているだけでなく、それぞれの言葉の微妙なニュアンスの違いとその背景・成り立ちについて知ることで英語に対する理解の幅と正確さが増し、自身を持って英語使えるようになりました。また、英語でコミュニケーションする機会が圧倒的に増えたことでCultureクラスのAdam先生の言う"Active Vocabulary"を増やすことができたように感じています。
最後に、人との出会いですが、やはりこれが最大の収穫だと思います。
世界から集まる優秀なクラスメイト。
多様な考えを持った先生方。
それぞれが異なるビジョンを持つアメリカ人学生。
そして、生活の中で自然と接する機会が生まれる現地の方々。
考え方を大きく変えるような出会いは留学生活の中の至る所にあります。
個人的に心に残っている出会いの一つに、バスで隣になったホームレスの方との会話があります。
時間を聞かれたことから会話が始まり、その方の身の上話をいろいろ伺いました。機械部品の工場で長年働き、2009年に職を追われた話は、アメリカの負の一面を垣間見た経験となりました。
留学での一つ一つの出会いが、これからの人生の貴重な財産になっていくと思います。
考え方を変え、成長させる出会いの数々に加え、留学で得たものがもう一つあります。
それは自省する時間です。
日本ではやらなければならないことに追われて慌ただしく時間が過ぎていきますが、留学中は逆に生活が単純化されて、落ち着いて自分の今までとこれからについて考える時間がありました。留学は、多くの刺激を受ける時間であると同時に、次に繋がるエネルギーを蓄える時間でもあるように感じました。
この三週間留学ジャーナル奨学生として学んだ経験は、本当に貴重であり、実り多いものでした。
この場を借りて、貴重な機会をくださった留学ジャーナル社と支えてくれた多くの皆様、そして留学中に出会った全ての人に改めて感謝の気持ちを伝えたいと思います。
このブログに書いた多くの「出会い」の物語が読者の皆様が留学する際に少しでも助けになれば幸いです。
そして、一人でも多くの方が自分だけの「出会い」を留学で見つけられることを願って、このブログの締めくりの言葉に代えさせていただきます。
長い間ご愛読ありがとうございました。