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# メリット・デメリット
公開 : 2019.11.07
更新 : 2021.03.18
地中海に浮かぶ美しい島マルタは、近年、語学留学先として人気が急上昇中。マルタ留学の素晴らしい魅力や、必ず知っておきたい注意点について詳しく紹介しています。
「マルタに語学留学」「マルタで英語が学べる」と聞いたけれど、マルタ島はどこにあって、どんな場所なの?と疑問を持つ人も多いはず。そこで、まずはマルタ島の基本情報をご紹介します。
マルタ島はヨーロッパの地中海に浮かぶ島。具体的な位置は、「ブーツ型をしているイタリアのつま先の先にある」といえばイメージがわく方も多いかもしれませんね。
マルタ共和国には主要な島としてマルタ島、ゴゾ島、コミノ島の3つがあり、マルタ島はその中で最大の島。とは言え、この3島をあわせても東京23区の半分ほどの面積しかないミニ国家です。
マルタ語はアラビア語の方言の変種で、マルタ島のほとんどの人がこの言葉を母語としていますが、大部分の人が英語も話せるので、つまりバイリンガルの人が大半の国と言えます。
ちなみに英語が公用語である理由は、マルタが1964年までイギリスの植民地だったから。現在もイギリス連邦の加盟国であるため、人々はアメリカ英語ではなく響きの良いイギリス英語を話します。
マルタ共和国はEUに加盟しているので、通貨はユーロ(EUR)が使用されています。後で詳しく述べますが、物価の安さもマルタ留学のメリットのひとつです。
最近、マルタ留学をする人が増えている理由はいくつもあります。その中でもとくに、実際に留学した人たちが「やっぱりここを選んで良かった!」と感激した、マルタならではの魅力をお伝えしていきます。
「留学先は安全なところがイチバン!」という風潮が高まる中、安心して暮らせる環境が整っているマルタに惹かれる人が増加しています。ヨーロッパ内でもマルタの犯罪率の低さには定評があり、暴力犯罪が少ないのも特徴。留学を体験しても「怖い思いをしたことがない」という人がほとんどです。
ただし、日本より安全な国はほぼ存在しないもの。マルタでも、スリや置き引き、白タクシーによるぼったくりといった軽犯罪には十分注意する必要があります。
マルタ留学中は移動にバスを使うことが多くなりますが、12回使えるカードがEUR15(約1,800円)。1回あたり約150円で気軽に利用できます。カフェやレストランでの飲食代は日本とあまり変わらないものの、スーパーで購入するパンやパスタは種類が豊富で安いのが自炊派にはうれしいところ。
また、国産の食品も充実しており、マルタ産の野菜や果物はオーガニックが多くて非常に安く購入できます。マルタはワインの産地としても有名で、地ビールもあり、どちらも格安であるためお酒好きの人は飲みすぎにご注意を!
物価を反映し、学費もリーズナブル。たとえば同じヨーロッパの英語圏であるイギリスよりもずっと安く語学学校に通えます。留学コストのうち授業料の占める割合は非常に大きいため、「ヨーロッパに留学したいけれど予算はできるだけ抑えたい」という人はぜひマルタを留学先として検討すると良いでしょう。
<マルタ・イギリス(ロンドン)留学費用比較>
※留学ジャーナル2020年7-12月料金参照
小国ながらも、バレッタ市街、マルタの巨石神殿群、ハル・サフリエニの地下墳墓という3つの世界遺産を有しています。マルタには約30の巨石神殿群がありますが、そのうち世界遺産に指定されているのが6ヵ所。マルタ島に5ヵ所、ゴゾ島に1ヵ所あるので、マルタ島に長めに滞在する方ならコンプリートを目指しても!
そして、マルタは風光明媚なリゾート地。美しい地中海の眺めや風情あふれる町並みはインスタ映え間違いなし。海を眺めたりハーバークルーズを楽しんだりして、リゾート気分をたっぷり味わいましょう。
豊かな自然に浸りたいならマルタ島からフェリーで25分ほどのゴゾ島へ足を延ばしても。「牧歌的な景色が広がっていて、心が洗われた」という人が多いのも頷けるのどかな美しさです。
「マルタ島はたしかに魅力的な場所みたい。でも、実際に留学する際の長所はもちろん、短所もしっかり知っておきたい」という人のために、メリットとデメリットを詳しくお伝えしていきます。
マルタの語学学校に留学する人はヨーロッパ人やロシア人が多め。その他にアジアや南米など、さまざまな地域から留学生が集まり、国際色豊かな環境です。他国のクラスメイトの話に刺激を受けたり、一緒にランチタイムや放課後を過ごしたり。
SNSでつながってさらに交流を深め、「帰国後にお互いの国を訪問した」という人もいます。また、街へ出てもさまざまな国からの移民や観光客が大勢いて、多様性を肌身に感じることができるはず。
飛行機を使えば、たとえばマルタからローマへは1時間半、パリへは3時間、ロンドンへは3時間半ほど。格安航空会社が運航しているため、時期によっては上記3都市へは片道5,000円ほどで移動できる場合も。
そのため、マルタ留学中は週末を利用して精力的にヨーロッパ都市を巡る人もいます。また、マルタからイタリアのシチリア島へは非常に距離が近いので、フライトやフェリーで気軽に訪れることが可能。のんびりと優雅な船旅を楽しんでみるのも良いでしょう。
地理的に近いイタリアや、歴史的に関わりの深いイギリス、その他の近隣国であるフランスやスペイン、地中海地方、中東の影響を色濃く受けたマルタには、トマトやにんにく、多種類のハーブを使った旨みたっぷりの料理がいっぱい!
シーフードスープの「アリオッタ」、ウサギの煮込み料理、新鮮なウニやタコ、名産品のヌガーなど、日本人の口にも合うご馳走のそろったマルタでは「留学中は食べ歩きが楽しみだった」という人も多いのです。
さらに、前述した通り、おいしくて安いアルコール類もそろっているため、グルメな人の留学先としてマルタはイチオシです。
「マルタ到着後13週目から就労が可能」「就労許可の申請が必要」「就労は週20時間以内」などの制限がある上、物価が安めのマルタでは時給もそう高くはありませんが、「長期留学なのでいろいろな経験がしてみたい」「海外で働くという体験をして、帰国後の就職やキャリアップに生かしたい」「おこづかいが増えればうれしい」という人には魅力に。
「1人で海外に行くのが初めて」という人の中には、飛行機の乗り継ぎをハードルと感じる人も少なくありません。ただし、経由便の選択肢は豊富。
ドイツやイギリス、イタリアなどのヨーロッパ都市、またはドバイやトルコ、香港といった中東・アジア都市を経由してマルタ・ルア空港にアクセスできます。
冒頭でご紹介した通り、メイン3島をあわせても東京23区の半分ほどの面積しかありません。留学期間が長く、「国内をあちこち見て回りたい」という人にとっては少し物足りなく感じてしまうかも。
その場合は発想を変えて、イタリアなどの近隣国にショートトリップして楽しむと良いでしょう。とくに地中海沿岸地域には、日本からはアクセスがしづらい魅力的な旅先がたくさんあります。
あくまで噂ですが、マルタでは風邪菌の種類が日本とは違うために風邪の完治に3週間もかかった...などの体験談もちらほら。どこまで信憑性があるかわかりませんが、環境の異なる留学先では体調を崩しがちなのは事実。
また、マルタは年間300日が晴天と言われるほど天気が良く、その分、空気が乾燥しがち。喉が弱い人は水分を意識的にこまめに摂ったり、のど飴を常備したりするのがおすすめです。
小さな島の中に、たくさんの語学学校があるマルタ。数ある学校の中から、自分が通いたい一校を選択するのに迷ってしまうという人もいるかもしれません。一般的に語学学校を選ぶ際、「日本人留学生の比率」や「英語力がなくても安心して通える学校」などがポイントとしてよく挙げられます。
マルタでも語学学校によって、日本人留学生や他国からの留学生の割合は違いますので、各学校が出している留学生データを参考にしてみると良いでしょう。
また、英語力については、全ての学校で、入学初日に英語のテストが行われ、その結果によってクラス分けがされますので、自分の英語力に合わせて学べる環境が用意されています。さらに、マルタの語学学校を絞っていく際には、以下のようなポイントに注意しながら、自分が通う学校を決めていくことをおすすめします。
<語学学校を選ぶポイント>
次に、上記のポイントを踏まえた上で、おすすめの学校をご紹介します。
マルタの中でも大規模な語学学校として知られる「EC Malta」。生徒数が多い分、様々なバックグラウンドをもつ留学生と知り合うことができます。また、30歳以上のコースなど、同世代と学べるコースも充実。
学校では、ゴゾ島、コミノ島巡りなど、一人ではなかなか行けないような場所への観光ツアーがアクティビティとして用意されており、勉強も観光も楽しみたい人におすすめです。
「EC Malta」の情報を見る
学校は、マルタの中でも治安が良い地域といわれ、レストランや大きなショッピングモールも多くあるスリーマにあります。バス停やフェリー乗り場も近いので、島内の観光地へのアクセスにも便利なため、短期滞在の人におすすめの学校です。
「IELS Malta」の情報を見る
街全体がユネスコの世界遺産に登録されているマルタの首都バレッタにある語学学校です。一クラスの人数が、9名と少ないので、他の学校と比べると、アットホームな環境で英語を学ぶことができます。
「Easy School of Languages」の情報を見る
最後に、マルタに留学するにあたってぜひ知っておきたいことをまとめておきます。
地中海性気候で温暖なマルタですが、冬期の寒さは日本とあまり変わりません。中には「マルタは常夏のリゾート地」というイメージで訪れてがっかりする人も...。実際には12月~2月には気温が10度以下に落ち込む日もあるため、冬に留学するならコートやセーターは必需品。
とくに朝晩は冷え込みが厳しく、暖房設備が充実していないステイ先も多いため、暖かく過ごせるルームウェアやショール、厚手の靴下などがあると重宝します。
その一方で、夏期になると日によっては気温が40度に達することもあるので、こちらも対策をしっかりしておきましょう。
具体的には帽子やサングラス、日焼け止めは必須。気温が高い日は野外を長時間歩かない、水分をたっぷり摂る、頭痛などの熱中症の兆しを感じたら涼しい場所で休むなどの基本的なポイントも、健康を守るために徹底したいものです。
留学中、健康に並んで大事なのが安全ですよね。基本的に治安が良く、留学生も安心して暮らせるマルタですが、中には注意が必要なエリアもあると知っておくことは大事。
とくにアルバートタウンは留学生がほとんど訪れることのない地域ですが、ドラッグの売買が行われているなど、地元の人も危険な街として認識していますので訪問を避けましょう。
いかがでしたか?魅力いっぱいのマルタ留学ですが、デメリットや注意点もきちんと把握しておくと、いっそう自信をもって楽しむことができます。
マルタ留学でおすすめの語学学校やその他のご相談については、お気軽に留学ジャーナルカウンセリングセンターまでお問い合わせください。
この記事の情報は、2020年11月現在の情報をもとに記載していますが、新型コロナウイルスの影響で、海外渡航や留学先の受け入れ状況は日々、変わっています。必ず外務省や留学先の国の最新情報を確認するようにしましょう。 新型コロナウイルスに関する最新情報はこちらをご覧ください。 |
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