ニュージーランド留学の基本情報
自然環境
国名『ニュージーランド』は「新しい海の国」という意味で、1642年、オランダ人のアベル・タスマンにより発見された。イギリス植民地時代を経て、1947年に完全独立。現在では世界有数の羊毛、酪農王国として知られている。オーストラリア大陸の南東、タスマン海を挟み、2000キロの沖合いに位置し、北島と南島の2島によって成り立っている。北島ではニュージーランド最大の都市、オークランド、南島では第2の都市、クライストチャーチがそれぞれ文化、産業の中心都市として栄えている。日本よりやや小さめの国土に、人口は約470万人。保有する羊の数は2,750万頭にものぼり、なだらかな丘陵地帯では、その羊や牛たちの姿をよく見ることができる。また、日本と同じく環太平洋火山帯にあるため、温泉もある。一方で、温帯雨林もあれば、氷河やフィヨルド式海岸の景観も楽しめ、変化に満ちた地形となっているのも特徴。四季は日本とは正反対。夏は日本よりもさわやかで、冬も穏やか(北島のオークランドで気温10度くらい)。山岳地方では、7、8月にスキーができ、北島では1、2月にはウォータースポーツを楽しむことができる。国内の移動は飛行機か電車。都市の中の移動はバスが中心である。
歴史・文化・習慣
今でもイギリス植民地時代の名残りが人々の生活習慣に見られ、「南半球のイギリス」、「イギリスよりもイギリスらしい」と表現されるニュージーランド。派手さはないが、誠実でおだやかな人が多いといわれている。イギリスからの移民やその子孫の人々も多いが、移民の前から住んでいたマオリの人も多く、全人口の約2割を占めているといわれている。地名等にもマオリ語が使われているものも多く、彼らの文化・習慣に触れる機会もあるだろう。人々のレクリエーションは何といってもスポーツ。少ない人口の中から、ラグビーのオールブラックスやヨットのアメリカズカップでの優勝など、世界有数の選手を送り出している。ヨットやラグビーとともに人気があるのがクリケット。日本ではなかなか見る機会がないが、ニュージーランドでは、公園や家の前の芝生などでクリケットの練習をする子供の姿を頻繁に目にすることができる。これも「イギリスらしさ」の一面だ。
教育制度
教育制度もイギリスの影響が強く、大学では専門の勉強に集中し、通常3年間で学位を取得できる。加えてポリテクニックと呼ばれる職業訓練のための専門学校があり、ビジネス、旅行学、美容、料理などさまざまなコースをそろえている。なお、新学期はオーストラリアと同様に2月に始まる。英語教育は、大学・ポリテクニックの付属コースと私立の英語学校で行われているが、私立の英語学校の数が多い。滞在方法はホームステイがほとんどで、場所によってはファームステイ(農牧場での滞在)も経験することができる。
英 語
ニュージーランドの英語はオーストラリアの英語に近く、書き言葉はイギリス同様、発音はイギリス流をベースに、独特の母音の発音が加わっている。例えば、左を意味する「レフト」が「リーフト」と聞こえたりする。