
私、留学ジャーナルで留学しました。
「英語もどちらかというと苦手科目で、なにも分からなかった私。留学ジャーナルの無料カウンセリングに行って、 短期語学留学を体験。翌年には語学留学し、今は帰国して英語を活かした仕事をしています」 こんな声がたくさん届いています。先輩たちの声を聞いてあなたの成功する留学に役立ててください。
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自分のいる環境に違和感と焦りを抱いたのが、留学のきっかけです。日本では大学まで内部進学できる中学校に通っていましたが、交友関係などにあまり変化のない場に身を置き続けると、この狭い世界での常識を〝物差し〟としてしまうのではないかと。これはグローバル社会を生きていくにあたりリスクになると思い、多民族国家カナダへの留学を決めました。
カナダの高校卒業後は、より先鋭的な自由主義、資本主義に触れたくてアメリカの大学へ進学。2年制大学を経て、4年制に編入しました。
大学での主専攻は歴史学。各国の歴史や宗教について一通り学んだ後、アメリカの1940年代以降の外交政策を研究しています。暗記科目と捉えられがちですが、活発なディスカッションやプレゼンを通じ、さまざまな視点から歴史的な出来事を分析する学問で、そこに醍醐味を感じます。副専攻は英語で、古めかしい文章の読解は骨が折れるものの、文献を深く理解できる力は歴史学に役立つため、頑張って資料と向き合う日々です。平日は予習復習に4~5時間、エッセーの課題があるときは休日も外出せず机に向かっています。やはり、単位取得には一定量の勉強をこなす必要があります。
学業と並行して、マサチューセッツ大学の日本人会の会長を務めました。コロナ禍で交流が難しい中、30大学の学生が参加する、SNS上のダンスイベントを主催したことも。一時は会の存続が危ぶまれ、自身のモチベーション維持に苦心しましたが、以前の活気を取り戻しつつある現在の姿を見ると、あの時諦めなくて良かったと思います。
就職を意識し始めたのは大学3年生の4月頃です。当初は現地就職の道も考えましたが、就労ビザ取得までの高いハードルを知り断念。周囲を見る限り、OPT※1でも私の希望するような職場で働くことは難しく、それなら日本で新卒として就職活動をしたいと思いました。円安とインフレが進み、アメリカでの生活費が高額になったのも一因です。
※1 Optical Practical Training。 アメリカの大学で学ぶ留学生が専攻分野に関連する職種で働ける制度。
最初のうちは留学生向けの就活サイトを閲覧し、2021年秋にはトライアルとしてオンライン開催のボストンキャリアフォーラムに参加し、気持ちを就活へと向けていきました。そして、2022年6月に一時帰国。東京サマーフォーラムに参加し、対面での面接を経験しました。今は11月開催のボストンキャリアフォーラムに照準を合わせて、策を講じています。
希望職種を絞り込む際に役立ったのがインターン経験です。政治家になるという夢を抱いていた私は、大学2年次の長期休暇中に一時帰国し、政治家の事務所でインターンをしました。貴重な体験でしたが、新卒でそのまま事務所に入ると視野が狭まりそうだなと。いつか政界に入るとしても、今すぐでなくて良いのかなという気付きがありました。
一方で、高校卒業後に半年間のギャップイヤー※2で体験した日本のホテルでのインターンでは、英語力を含めて自分の力を存分に発揮できるとの手応えが。外国人客も多いホテルでフロントやベルサービス、コンシェルジュなど、さまざまな業務を体験する中でホスピタリティ業界に可能性を感じました。企画やマネジメントといった形で携われれば理想的です。また、ゼロから新たなアイデアを生み出すことが好きなので、営業企画やコンサルタント職にも魅力を感じています。
※2 学生が大学入学前や卒業後に社会体験活動を行うために、猶予期間を与える制度。
留学が私に与えた影響は計り知れません。多種多様なバックグラウンドの人々と関わったことで、英語表現「You can't judge a book by its cover(本を表紙で判断しない)」のように、外見や肩書だけで人を見ない姿勢も身に付きました。これは、人と接する上で重要な点です。
また年齢の壁がなく、能力次第でいろんなことに挑戦でき、物事がスピーディに進むアメリカ。斬新さはなかなか認められませんが、一度決まってしまえば皆が同じ方向を向く日本など、中立に両国の特徴を見られたことは大きかったですね。自分の将来の足場を考える糧にもなりました。
今は就職を目標としていますが、将来的には起業も視野に入れています。留学経験者や修士・博士号を持った優秀人材が企業に正当に評価されにくい日本の現状に強い危機感があるので、彼らに活躍機会を提供できる仕組みを持った会社を興せればと。その後に政界に挑戦することも夢です。そしてアーリーリタイア後は、アメリカに戻れたら最高ですね!東京生まれ、東京育ちだからか、テキサスやコロラドの雄大な自然に心から感動しました。どこまでも真っすぐな道が続く場所。いつかはあんな所に住めたらうれしいです。
TEXT : Ryugaku Journal
※本稿は『留学ジャーナル2022年11月号』の記事を抜粋・再編集したものです。
※記事の内容は、取材を実施した2022年7月時点の情報です。
※小野さんは経営コンサルティング企業から内定を獲得、2023年4月より勤務。
小野 将寛さん(24歳)
高校留学、大学留学
2018年1月~2022年12月
ホームステイ、シェアハウス
Bunker Hill Community College、The University of Massachusetts
日本では、大学まで内部進学できる中学校に通っていましたが、交友関係などにあまり変化のない場に身を置き続けると、この狭い世界での常識を〝物差し〟としてしまうのではないかと。これはグローバル社会を生きていくにあたりリスクになると思い、カナダへの高校留学を決めました。