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私の留学体験談

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世界を舞台にして、人と動物の繋がりに携わりたい

オーストラリア/シドニー

動物たちが教えてくれた私の使命

小さい頃から勉強も運動も好きな子でした。周りには家族や先生、友達など褒めてくれる人たちがいて、新しいことにチャレンジし、何事も全力で取り組むことができる環境だったと思います。動物に興味を持ち始めてからは種類や豆知識を調べてノートにまとめたり、乗馬を習ったり。やりたいことをさせてもらえました。幼い私に足りない知識や情報があれば母が補ってくれ、良い方向に導いてくれたので心強かったです。



小学校3~4年生頃の将来の夢は医師になること。最初は「白衣がかっこいい」とか漠然とした憧れからでした。小学4年生の時、親戚が肝臓の病気で手術を受けたのがきっかけとなり、本格的に医療に興味を持ち始めました。

獣医を目指すようになったのは、周りの動物たちの影響です。趣味の乗馬では人馬一体となって運動する楽しさを知り、背に乗せてくれる馬に感謝するようになりました。自宅で飼っていたチワワは小さい体で全力で生きる姿を見せてくれましたし、曾祖母宅の猫はどんなときも私に寄り添ってくれて。彼らの一生懸命で優しい姿にいつも心を打たれました。

日常的に動物と触れ合い信頼関係を築く中で、人間の言葉を話さない彼らの感情や要求を読み取ることは誰もができることじゃない、でも自分なら尽力できると思うようになりました。世話していた動物との死別も経験し、「人間より生きる時間が限られている動物が彼ららしく幸せに生きるのを支えたい」「恩のある彼らのために尽くしたい」という気持ちは強まるばかり。中学生になると、「夢は獣医」になっていました。

短期留学をきっかけに、オーストラリアへ高校留学

留学を提案してくれたのは母です。中学に入ってからの私の様子を見て、英語が得意らしいと気づいたようです。私自身、英語は好きでしたし話せるようになりたかったですが、母に言われるまで留学は全く考えていませんでした。

その後、留学ジャーナルのグループツアーに参加。最初は緊張していましたが、見える景色や聞こえてくる音、全てが日本と違って新鮮かつ刺激的で、充実した時間を過ごしました。今では当たり前のように英語で日常会話ができますが、当時はそうはいきません。ホストファミリーに話したいことを一生懸命考えてしゃべって、どうにか会話が通じた時の達成感やうれしさを覚えています。


同じ頃、将来は海外の大学で勉強したくなりました。理由は世界のあらゆる知識とスキルを身に付け、それぞれの動物にとってベストな診療ができるようになりたいから。ペットのチワワが足を悪くした際、病院によって治療方針が違ったんです。片方で緩和治療、もう一方で外科治療を提案され、私たち家族は後者を選択。チワワの足は完治しました。この時、「治せません」と言う獣医になりたくない、そのためにはレベルの高い教育を受けるしかないと思ったんです。他に、日本だけじゃなく世界の動物と、それに関係する人々の助けになりたい気持ちもありました。世界で活躍するには英語で診療できたほうがいい。こうした希望がかなう海外の大学を調べ、獣医学分野でトップランクの大学があるオーストラリアに魅力を感じました。

世界中を股に掛ける獣医になりたい!

私にとって高校留学は大学進学のためのステップ。オーストラリアの高校にしたのは、もちろん良さそうな大学があったのと、幼少期のオーストラリア旅行が楽しかったからです。学校には1年間の留学に来ていた日本人の女の子がいて、共にいろいろなことを乗り越えました。早く英語をしゃべれるようになりたかったので、2人の会話も英語。地理の授業は専門用語が多すぎて2人で四苦八苦しました。今考えると青春ですね。

そして、当時お世話になったホストファミリーはアウトドア好きで、少し長い休みがあるとキャンプに連れて行ってくれました。カンガルーが近くを跳んでいる道や、牛や羊が放し飼いされたエリアを通るというワイルドなハイキングをしたことも。かなりアクティブに過ごしました。

コロナ禍で日本に帰れず気分が落ち込んだ日もあります。でもつらい時期を乗り切ったからこそ、自分はオーストラリアでも通用すると自信が持てたので、そのままオーストラリアの大学に進むことを決めました。


現在はシドニー大学の獣医学部に在籍し、基本的に1セメスター(学期)で4科目を学んでいます。例えば、身体構造や機能の基礎を教わる授業。動物によって異なる体のつくりを全て理解し覚えるのはなかなか骨が折れます。これ以外に獣医としての倫理を教わる授業や、リサーチやデータ分析スキルを鍛える授業があります。

1年目から演習と実習も豊富です。研究室で動物を解剖して構造を確認する時もあれば、牧場に泊まり込んでたくさんの羊の採決や健康チェックをする時も。生き物を相手に難しい事態に直面してばかりですが、命あるものから学ばせてもらっていると思うと感慨深いです。教科書通りにいかないことすらも面白くて。それと根っからの動物好きなので、彼らと触れ合えるといい気分転換になりますし、やる気も湧きます。


わくわくする瞬間は、座学と実践で学んだことが現場でどう生きるのか分かった時!大腿の筋肉を知ると、大腿骨の手術でメスを入れる場所の検討を付けられるようになります。また、神経のつながり方が理解できれば、診断テストの結果を見て損傷箇所を判断できるようになります。このように知識が役立つ場面がイメージできると、これから獣医になるんだという実感が湧いてきて胸が高鳴ります。

貪欲にチャレンジすることが成功のための鍵


留学前後を比べると、何事に対しても打たれ強くなりました。英語での授業に慣れるのが大変だったこと、コロナ禍の心細さなど、どれも成長の糧になりました。今後困難に見舞われても何とかめげずに立ち直れる。そういう自信が付き、人生が豊かになったと思えています。

とは言うものの、大学の勉強と身体・精神の健康の両立は簡単じゃないです。週末さえ勉強にささげる自分がむなしくなる時があります。くじけそうになると日本にいる家族と親友がいつも支えてくれます。

皆さんにお伝えしたいのは、日本がグローバルな社会で生き残り認められるためには英語は必須だということ。どれだけ日本で優秀でも、語学力がなければ世界で活躍することは難しいです。

留学でもそれ以外でも、周りと違うことや新しいことに貪欲であってほしいとも思います。私は日本で「出る杭は打たれる」体験をしたことがあります。ですがそんな出る杭にこそ、大変なことを乗り越え成果を得る機会が与えられます。留学など大きなことにチャレンジできる機会はそうないですし、思い切って挑戦して、結果がでるまでの過程を楽しんでください。すばらしい経験だったと後に振り返れるはずです。

それと周りへの感謝の気持ちを大切にしてください。私の家庭は大富豪ではないですが、両親は私のためにお金を使って留学させてくれました。いつも近くにいる人に対して「何をしてもらっても当たり前」とい錯覚してしまいがちですが、ささいなことにも感謝の気持ちと敬意を持つことで、人として豊かでいられるのではないでしょうか。

TEXT : Ryugaku Journal
※本稿は『留学ジャーナル2025年2月号』の記事を抜粋・再編集したものです。
※記事の内容は、取材を実施した2024年11月時点の情報です。

留学した人

田中 遥菜さん(21歳)

留学の種類

高校留学、大学留学

滞在期間

2019年~現在

滞在方法

ホームステイ他

学校

The University of SydneyBrighton Secondary School中高生グループツアー

留学の理由・目的

世界で活躍できる獣医になるため。

担当カウンセラー

平岡

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