
私、留学ジャーナルで留学しました。
「英語もどちらかというと苦手科目で、なにも分からなかった私。留学ジャーナルの無料カウンセリングに行って、 短期語学留学を体験。翌年には語学留学し、今は帰国して英語を活かした仕事をしています」 こんな声がたくさん届いています。先輩たちの声を聞いてあなたの成功する留学に役立ててください。
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2023年4月、16歳の女の子がニュージーランドへと飛び立った。高校の3年間を現地の中学・高校で送る髙橋そらさんだ。「留学に興味を持ったのは、ドイツに長期留学していた母の影響です。思い出話をする時の自慢げな母の姿や、海外の友達が遊びに来る様子を幼い頃から見ていて、留学ってかっこいいなと思っていました。」
22年6月に留学ジャーナルの初回カウンセリングを受け、9月に正式申し込み。候補地にはカナダとオーストラリアも挙がっていたが、日本と同じ4月始まりの学期があること、これまで訪れたことがないことからニュージーランドに決めた。「日本を離れることに不安が無いわけではなかったんですが、人と違う経験ができるメリットの方が大きいなと。準備としては、中学で習った文法を復習し、中3の10月に英検準2級を取得しました。あとは日常生活で使う英単語を自分で勉強しました。」
学校全体で留学生は1~2割程度。1クラス30人前後で授業が行われる。オークランド郊外ながら、広々としたキャンパスの隣にショッピングセンターがある過ごしやすい環境だ。滞在先は学校側が割り当てたホストファミリー宅だが、初日早々、コミュニケーションの壁にぶつかってしまった。「シャワーについての説明が何も無いまま、ホストファミリーに『早く寝なさい』と言われて。結局その日は質問のタイミングを逃してしまい、次の日にやっと浴びられました。」
こうしてスタートしたそらさんの留学生活は、思い描いていた理想とは真逆だった。「現地の子にとって留学生は当たり前の存在なんです。特別扱いしてくれることもないし、代わる代わる話し掛けてくることもない。他の留学生は友達ができていくのに、私は何だかうまくいかなくて。学校で学ぶ科目にあまり興味が持てなかったのも前向きになれない要因でした。」
入学から半年後には転校を考えるようになったそらさん。しかし留学ジャーナルのカウンセラーへのオンライン相談で、転校が必ずしも良い結果につながるとは限らないこと、同じ悩みを抱える留学生は他にもいることを聞き、気持ちが軽くなったという。「自分が変わらなきゃと焦っていたんですが、今いる環境を見つめ直すことも大事と思い直しました。」
その後、転機が訪れる。ホームステイ先が現在のホストファミリー宅に変わり、同じ学校に通うハウスメートととても仲良くなった。それをきっかけに他の留学生とも親しくなり、友人関係の悩みはすっかり無くなったという。出会いに恵まれたのは確かだが、殻を破ったのはそらさんの負けず嫌いな性格だった。「すぐに人のことを『いいな』って思ってしまうんです。『あの子もう友達できてる、英語も上手だな』『私もそうなれたらいいのに』って」その悔しい気持ちが、粘り強さにつながった。相談に応じていたカウンセラーやガーディアン(現地での保護者)も、そらさんの頑張りは人一倍と認めるほどだ。
「ただ、学習面では少し悔いが残ったままになってしまいました。」学校では必修の授業以外に選択科目があるが、決められた科目を履修していないと選べないものもある。その決まりを知らず、興味の出てきた科目を履修できなくなってしまったのだ。「今の選択科目は数学、幼児教育、ファイナンス、クッキング、トラベル。あらためて見返すと、自分が本当に学びたいことなのかな?という思いは正直残ります。でも、だからこそ新しく知ることもたくさん。例えばトラベルの授業では、世界の観光名所や旅行予算の立て方、通貨換算を勉強できて面白かったです。」興味のあることは大学に行ってから学べるし、自分で勉強することもできる。今はそう前向きに捉えられるようになった。
今年、そらさんの元を訪れた母親もその成長ぶりに驚いたという。「母とお店に行った時、店員さんに『これを探してるんですけど』と自分から尋ねる姿を見て『変わったね』と言ってもらえました。あと『愛想がよくなった』とも。友達が話す言葉が聞き取れないことがあるので、せめて笑顔や相づちを心掛けるようになったおかげです。」前述の選択科目の件もしかり、全てが自己責任になってしまう環境で過ごして、自分から行動を起こすこと、助けを求めれば周りは柔軟に対応してくれることを学んだという。
大きく成長したことはもう一つ。「日本にいた頃は、将来やりたいことが特に無かったんです。でもニュージーランドの学生は自分の進路を決めるのが早く、将来の夢から逆算して選択授業の科目を選んでいて。その話を聞いて少しずつ将来を考えるようになりました。今ではマーケティング、看護、キャビンアテンダント……興味のある業界や職業が多過ぎるくらいあります!」日本の大学に進学予定のそらさん。さらに一回りも二回りも成長して、1年半後の帰国を迎えるだろう。
7:00 起床・朝食
8:45-10:45 1・2時間目(1コマ60分)
10:45-11:10 モーニングティー
朝から勉強や仕事をして、ブレイクタイムを取るのがニュージーランドの風習。持参したスナックやフルーツでほっと一息。
11:10-11:30 ホームルーム
出欠を取ったり、連絡事項が伝達されたり。日本と違い、ホームルームが開かれる教室へ生徒が移動する。
11:30-13:30 3・4時間目
13:30-14:15 ランチ、自由時間
学校には「ファーナウ(マウリ語で家族の意味)」という学年をまたいだグループがあり、ランチはファーナウごとに集まって食べる。
14:15-15:15 5時間目
18:00 夕食
ホームステイ先で夕食を取った後は、皿洗いのお手伝い。週1回リビングの掃除もするなど、家族の一員として過ごす。
22:00 就寝
娘には幼い頃から私の留学生活の思い出を話していました。特に、友人関係。母国語で意思疎通ができるはずの日本人同士でも、必ずしも心から共感し合えるわけではないこと。一方、生まれ育った国も環境も違い、限られた単語で会話をしているのにとても気が合い理解し合える海外の友人に出会えたこと。良い人間関係は言葉を超えたものがあることを伝えていました。
留学前の娘は自分の言いたいことを誰かが代弁してくれるのを待っていたり、分からないことをそのまま我慢してしまうような性格でしたので、その変化に驚きました。 時間や金銭の使い方が全て自由である一方、自己責任が伴う留学生活で精神的に成長してくれたと思います。休暇中に一時帰国した際、進んで食事の片付けを手伝ってくれた時は別人のようでしたね。
TEXT : Ryugaku Journal
※本稿は『留学ジャーナル2025年2月号』の記事を抜粋・再編集したものです。
※記事の内容は、取材を実施した2024年12月時点の情報です。
髙橋 そらさん(17歳)
高校留学(卒業目的)
2023年4月~現在留学中
ホームステイ
Botany Downs Secondary College
留学に興味を持ったのは、ドイツに長期留学していた母の影響です。思い出話をする時の自慢げな母の姿や、海外の友達が遊びに来る様子を幼い頃から見ていて、留学ってかっこいいなと思っていました。