留学の効果は英語力だけにとどまりません。
柔軟で多感な時期に海外で過ごす経験は、お子様の将来に必ず大きな糧となるでしょう。
家族で一緒に留学への一歩を踏み出しませんか?
私たち留学ジャーナルの信条は、国際人として生きる未来を支援することです。海外に出てさまざまな文化的、社会的背景をもつ人々と交流することは、語学や専門知識の習得だけでなく、その国の人々への理解を深める大きなチャンスでもあります。固定概念にとらわれず、他者や多様性を認める力を身につけること、それが真の国際人としてのスタートであると私たちは信じます。
海外に初めて出るこどもたちの年齢はますます低年齢化してきていますが、若いうちに留学することは、それだけ現地での体験を柔軟に受け入れ、自分のものとして吸収することができます。
こどもたち自らが成長するきっかけとなる、また将来のキャリア形成にも役立てられる留学を提供し、グローバル時代に期待される人材育成に私達は貢献していきます。
2018年に留学ジャーナルカウンセリングセンターを訪れた小学生から高校生までの留学相談の件数は、前年に対して15%増加。とりわけ高校1年生の相談件数は30%アップと大幅に増加しました。
小学生の大半は保護者の方がご相談に来られますが、海外の学校を招へいし、毎年開催している留学ジャーナルの留学イベント「ワールド留学フェア」には、親子連れでの相談が年々目立ってきています。中学生になると、ご本人が自分の意志で相談に訪れていることも多く、自分の聞きたいことを自分で質問するという姿も見受けられます。
また、文科省主催の官民協同プロジェクト「トビタテ!留学JAPAN日本代表プログラム高校生コース」の影響も大きく、より早い段階から留学に関する情報を集め、チャレンジしようとする中学生も多いと推測できます。
留学に行かせるのは良いと漠然と思いつつ、
成果や効果、どうお子様が成長されていくのかを具体的に知りたいという保護者のみなさまも多いと思います。
実際にお子様を留学させた保護者のみなさまの声をもとに、その成果を探りました。
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一番多かったのがこの声。海外では誰かがやってくれるということはなく、生活から勉強まで何でも自分でやらなければなりません。また意見や思っていることを言えないと自分の希望は叶えられません。「自分で考え、積極的に行動していく」力がつくことが、将来自分の道を切り拓く力になっていくでしょう。
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英語を学びに行くのですから当然といえば当然ですが、英語の環境にどっぷりつかることで、いわゆる生きた英語を習得することができます。日本で学んできた文法も、この環境の中にいることでより理解が進み、帰国後の英語勉強の意欲にもつながります。
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様々な国の人たちと話すことは単なる英語力だけが必要なわけではありません。積極的に話しかけ、自分の意見をしっかり伝えつつ、相手の言葉にも耳を傾ける。これはますますグローバル化が進む日本では必要とされる力です。
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海外で様々な人やモノを見て、環境を体験することで視座が高くなり、見えてくるものの範囲が広がります。これまで気にならなかった海外のニュースも、あの友人がいる国だからと気になるようになったり、視点が変わってきます。それが将来のやりたいことや夢にもつながっていくことでしょう。
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大らかになった、細かいことを気にしなくなったという声も意外にあります。滞在先で水漏れといったことがあっても、自分で解決していくうちに、動じない心が養われていくわけです。否が応でもメンタルが強くなるというのもメリットです。
留学に行く本人はもちろんですが、日本で待っている家族も一緒に成長できるという意見もありました。こどもがひとりでがんばっている姿が家族にパワーを与え、家族の絆が深まり、いつの間にか家族の成長にまでつながっているようです。
お子様の留学後の成長を、保護者のみなさまはどのように感じられているでしょうか?
保護者のみなさまに、お話をうかがいました。
お母様
留学して変わったのは、自分の意見や気持ちをしっかり表現できるようになったこと。娘の人生は彼女自身のもので、自分で責任を持たなくてはなりません。小さいころから「おひさまはいつも見ていてくれる。いいことをすれば必ず返ってくる」と伝えてきました。留学で得たものを活かしながら、より良い生き方をしてほしいと思います。
(アメリカ 大学留学/高校生 留学期間:4年9ヵ月)
お嬢様
留学して得たのは『やればできる』という自信です。将来は英語を使う仕事に就きたいと考えていたところ、両親の後押しもあり、アメリカへの留学を決意。2年制大学で英語力を養ったのち、4年制大学に編入しました。大学では努力がきちんと評価される環境にモチベーションが上がり、がんばれました。現在は翻訳の仕事に携わっています。経験や出会いに恵まれたおかげで成長できました。
もともと自立心が強く、本人任せで育ててきました。高校生という若い時期に世界に触れることで、物の見方が広がり、人生を考える上でもプラスになればと送り出しました。海外でさまざまな経験をして、英語への自信と度胸を身につけたようです。多様な背景を持つ人と知り合い、国境を超えた友人が得られたこともよかったと思います。
(オーストラリア 高校留学/高校生 留学期間:1年間)
留学の準備には手を出しませんでした。留学中はすべてが自力。手をかけると後で困るのは本人です。留学後は分厚い洋書を読んだり、奨学金制度を調べたりと、好奇心旺盛になり、具体性をもって行動するようになりました。よく娘にも言いますが「英語はあくまでも道具」。やりたいことを見つけ、それをつかむ過程で役立ててほしいです。
(カナダ 短期留学/高校生 留学期間:2週間)
海外に一人で行くことも、言葉の通じない国で他人の家に長く滞在することも初めてでしたので、行かせる前はそれなりに心配しました。しかし、現地では親元を離れて得難い経験ができた上、ずいぶん成長し、たくましくなって帰国しました。現地での様子を生き生きと話してくれ、英語にも興味が増した様子を見るにつけ、本当に行かせて良かったと思います。
(オーストラリア 現地校で授業体験/中学2年生 留学期間:17日間)
文化や考え方の違う人と出会った衝撃が大きかったのか、何に対しても柔軟に、幅広い価値観で判断できるようになったと思います。以前は、交友関係が日本の家族や友達に限られていて、何かを決めるときにもその影響がやはり大きかったように思います。もともと我道を行くタイプの娘ですが、留学でさらにそれに拍車がかかったような気もします。
(カナダ 現地校で授業体験/小学5年生 留学期間:9日間)
帰ってきてからも時々息子がカナダでのホストファミリーが今何しているかなと言い出すことがあります。クリスマスなどは互いにカードを贈り合いますし、遠い国に息子がもうひとつの家族をつくれたのかという気がしています。ずっと“世界とつながっている”感覚を持たせたいと考えていたので、それは本当に良かったと思います。
(カナダ 親子留学/4歳 留学期間:1週間)
留学に行きたい、と初めて言われた瞬間。
子供の将来を考えると、背中を押してあげたい気持ちと、異国の地でちゃんとやっていけるのかという気持ち。
留学経験者と保護者にお話を聞いてみました。
留学ジャーナルキャリアカウンセラーが、留学経験がどうお子様の将来に役立っていくのか
AI時代の側面から解説します。
いまのこどもたちはAIネイティブです。生まれたときからスマホがあり、わからないことはGoogleで調べればわかる。大学のレポートでWikipediaをコピーする学生も多いと聞きます。ずっと日本で同じ考えの同じ年代のこどもたちだけで学び、ドリルと暗記だけで受験勉強を乗りきって育っていくと、AIに代替されない力を身につけていくのは難しいと言わざるを得ません。
AIが私たちの暮らしに欠かせなくなる"AI時代"は目前と言われています。2015年のオックスフォード大学と野村総研の研究で、10~20年後に日本の仕事の49%がAIやロボットなどに置き換えられる結果が発表されました。まだまだ先と思っていましたが、実際ITによる業務効率化で業務削減(=人員削減)を発表する銀行や金融系グループが複数出てきています。
オックスフォード大学の研究論文によると、マニュアル化しやすい事務系仕事、決めたルールに従った仕事が代替されやすいとのこと。一方で、コミュニケーション力、理解力、状況を判断しながら柔軟な対応する力が求められる仕事が、代替されにくいとされています。
こういった力を身につけるのに、留学は最も効果的な手段です。ホームステイ先では自分から積極的にどうしてほしいか言わないといけない、授業でも自分の意見が求められたり、自分と違う考え方の人と行動する経験から他者への理解力や柔軟性が養われます。
グローバル時代であるとともに、AI時代に突入します。留学や海外経験をぜひ、将来生き抜く力に活かしていっていただきたいと思います。
ドンと構えて見送りたいと思いつつ、若年層の留学には心配の種が尽きないのが親心ではないでしょうか。多くの保護者のみなさまが抱く留学に関する疑問とその解決方法をご紹介します。
留学の理想的なタイミングはいつですか?
留学のベストタイミングは「行きたいとき」。"段階を踏んで""高校生になったら…"といった親の考えとは無関係に小学生でも高校生でも、モチベーションが高まった瞬間に経験させると、ぐっと力が伸びることがあります。また、重要なのは年齢でなく「こどもが自立していること」で、これは個人差があります。普段から基本的な生活習慣(部屋の整とん、衣服の片付け、ごみの捨て方など)を身につけさせておきましょう。英語力を高めるのは、中学卒業からでも十分に間に合います。
留学させたいのですが、こどもにその気がありません。どうしたらよいでしょうか?
まずは行きたくない理由を聞き、それでもすすめたい場合は、留学説明会へ一緒に参加したり、経験者の話を聞いてみてはいかがでしょうか。本人の気持ちが重要で、留学の成功も本人の気持ち次第です。留学に遅いということはないので、本人が行きたくなる時を待つとよいでしょう。
英語が得意ではありません。それでも留学できますか?
英語を上達させるために留学するのですから、心配はありません。ただ、同じ留学期間でも日本で英語の勉強をしていた方とそうでない方を比較すると、英語力の上達度には差がついています。また、現地でいかに積極的に英語を使うかも大事なポイントです。
海外なので治安が気になります。どのように気をつけさせたらよいでしょうか?
日本とは環境が違うことを意識付けしておくことが大事です。公共交通機関で居眠りをしたり、ブランド品を身につけて学校に行ったりといったことは海外ではNG。現地の事情に合わせることがトラブル回避策です。また、寮などはセキュリティが全般的に厳重なので、過度の心配は不要です。
資料を見すぎて迷います。学校選びのポイントは何ですか?
本人が優先したい、やりたいことによりポイントは異なります。留学カウンセラーは、留学の目的、本人や家庭のバックグラウンド、進路や日程の希望などを総合して、国や学校を決めています。迷ったらぜひお気軽にご相談ください。
信頼できる留学エージェントの選び方を教えてください。
デメリットもきちんと教えてくれるのが良心的な留学エージェントです。本人のためを思えばこそ厳しい言葉も飛び出して、「今は留学しないほうがよい」とアドバイスすることも。留学費用の内訳が透明化されているかどうかも判断基準のひとつです。