留学ジャーナル2008年11月号 ロサンゼルスの"日本度" |
||
ロサンゼルスで和食はどの程度食べられる? 「留学を考えてるけど、和食を食べないと自分は生きていけない」。 ——そんな人はいませんか? 今回はロサンゼルスの"日本食度"についてお話ししましょう。 よく知られているように、今、海外では日本食ブーム。中でももっとも有名なメニューである「Sushi」(寿司)は、ロサンゼルスでならどこでも食べられます。高級そうな日本食レストランはもちろんのこと、ショッピングモールの中のテナントとして入っていたり、それどころかサンドイッチ同様の持ち帰り用のパックとしても、今やローカロリー&お洒落なフードのひとつとして、すっかり身近な存在になっています。 また店では吉野屋があり、ラーメンの山頭火があり、ハリウッドの真ん中でビアード・パパの「カスタード詰めたてシュークリーム」を食べることも可能です。ロサンゼルスは世界中の食材・レストランが集まる地域ですから、ヨーロッパから中近東までさまざまなフードカルチャーが花開いていますが、まさに「今」の日本を感じることができるのです。
|
||||||||||
日本料理店の"日本度"は? さて、ではチェーンの味はわかりますが、一般的な和食店の、その味は?「海外の和食なんて、どうせまずいんでしょ」。実は私もそう思っておりました。それを、無理やり居酒屋に連れていったのはロス在住のカメラマン。「普通の店もかなりいける。とにかく一度入ってみて」と。 そこに展開されたのは、日本人スタッフのみが運営する「ごく普通の居酒屋」。目の前のテーブルにはカメラマンがチョイスしたゴマ豆腐、魚の西京焼き、つくね・・・などが並べられます。味も鮮度も問題なし。日本から到着したての私の舌にも、ちゃんと「美味しい和食」として感じられました。海外で無理して日本食を作っている感じ、ゼロ。恐ろしいほどのナチュラルさで「メニューにちょっと英語が大きく書かれた居酒屋」が、ロスにはたくさんあるようです。
|
||||||||||
無理しない留学スタイル これら日系のレストランやショップが特に多い場所として代表的なのは、トーランスというエリアです。スーパーでは日本のシャンプーや化粧品、サプリメントなども入手できます。そして近くにはKDDI、てもみん、ブックオフに日系レンタルビデオ屋も。少々値段は高いものの、そしてバリエーションに限界はあるものの、かなり普通の生活に近いまま、カリフォルニアでの生活が営めるのです。 「海外に行ってまで日本を求めるのも」という方もいるでしょう。郷に入っては郷に従え。基本的には正しいと思います。しかし多くの留学生も、そして自分の実感としても「長いこと完全西洋スタイルは無理」。よほど相性がいい人以外は、自分に合った環境が手に届く範囲であることを望むのは、ごく自然なことだと言えるでしょう。 今回取材でお会いした50代でカレッジに入学された留学生・加藤さんは「和食がないとダメなので、日本のものがすぐ手に入るエリアで大学を探した」とおっしゃっていました。海外の文化を吸収することも大切ですが、無理しすぎない、という考え方もあります。今は環境も多彩。自分の"日本度"を考慮しながら留学先を選ぶ、という考え方もアリ、かもしれません。 留学ジャーナル編集部 毛利章子
|
- 留学ジャーナルモノになる留学へ。
- 雑誌留学ジャーナル2008年11月号の「こぼれ話」のページです。留学の実現はここからスタート!短期留学や語学留学はもちろん、ワーキングホリデー、大学留学、大学院留学まで幅広くご紹介している留学ジャーナルが、皆さんの海外留学への思いをカタチに変えます。海外留学の実現は、留学ジャーナルで!