October 17, 2011
つらく苦しいファイナルも終わり、土、日、月と三連休(月曜は、次のタームから新しく入学する人たちに学校を紹介する日なので、在校生はお休みなのです)ということで、今回もまた55番バスの一人旅に行ってきました。喧噪から離れた田舎にむかう55番バスでの一人旅は、ほんとに好きです。
今回は、クアロア牧場も、東海岸に連なるビーチの数々も通り越し、ぐんぐん北へ。ライエの町を通り過ぎるころから、迫り出すようにして西に聳えていた峻嶮なコオラウ山脈が、なだらかなものになってきます。道沿いに並ぶ家の数もぐっと減り、代わりに農地が広がるのどかな土地に。
そして、55番バスが52番に切り替わるオアフ北端の『タートルベイ・リゾート』でトイレ休憩を挟むと、ノースショアへ。北海岸一帯には、有名なサンセットビーチやハレイワの町があったりしますが、今回はワイメアという田舎町へ。
まず立ち寄ったのが『シャークス・コーヴ』と呼ばれる岩がちな入り江。
溶岩のようなごつごつした岩が、たくさん転がる不思議な場所です。
溶岩的な岩が堤防を形成した、タイドプール(と言っていいのかどうか)。堤防が波の勢いを殺してくれるので、潮だまりのなかでは安全にシュノーケリングを楽しめます。水が澄んでいて、とてもきれいな場所です。人懐こいちいさな魚もいっぱいいます。
ここらへん一帯の海岸は、溶岩のような黒い岩場に覆われています。まるでオアフ島ではないような、奇妙な景観です。
強いて言うなら、ハワイ島の溶岩台地に似ているかんじでしょうか(前任の吉村さんのブログ参照)。
岩場にはぼこぼこ丸い穴が開いていたり、アンコールワットの尖塔のような形の岩が立ち並んでいたりして、なんとなく月面を連想しました。
あるいは、始原の地球とか。
ものすごく大仰な形容をしましたが、それだけ奇妙な場所だったのです。オススメですが、とても歩きにくいので注意。
次いで訪れたのが、ワイメア渓谷。ここも古代ハワイのアフプアアを歩くトレッキングコースなのですが、こちらは植物園のようになっています。太平洋の島々の植生やめずらしい鳥たちなどが集められた公園のなかを、川に沿って歩いていきます。
孔雀もいますよ。
川をぐんぐん遡った最奥には、公園最大の見ものとなっているワイメア滝が。
ゴーギャンの『ノアノア』みたいな世界です。
滝では水浴びができるようになっていて(ライフセイバーの方もいます)、観光客の人たちが数人泳いでいました。古代ハワイの人たちもここで水浴びしたのでしょうか......
アフプアア・オ・カハナが幽玄だとすれば、こっちは雄大、という印象を受けました。聳える崖が力強かったです。
ワイメア渓谷を出た後は、52番のバスを捕まえ、ハレイワの町を通ってぐるっと反時計回りに帰りました。ワイアナエ山脈のむこうに沈む夕日が美しかったです。