
荒井里美さん
日本の高校を卒業後、海外の大学留学を目指し、カナダの語学学校に1ヵ月通った後、フロリダ州の2年制大学に入学。1年半後にボストン大学に編入し、ホスピタリティを専攻。2008年に卒業し、帰国後は日本のホテル業界で働く。
進学先に海外の大学を選ぶ、その理由は様々だ。「本物の英語力が身につけられる」「国際的な視野が身につく」「目指す分野の最先端の地で学べる」「学ぶ内容が実践的」「専攻分野が幅広い」etc. 加えてアメリカならフレキシブルな教育制度に惹かれた人も多い。現時点で英語力に自信がなくても、英語を学ぶところからスタートでき、編入制度をステップに最終的に名門大学を目指すことも不可能ではない。まずは、そんな教育制度をフルに利用して名門大学を卒業した体験者に聞いてみた。
私の場合、高校卒業時点で英語がほとんど話せない状態で、留学当初は本当に苦しみ(?)の毎日を経験しました。1ヵ月間の語学研修を経て、アメリカのカレッジ(2年制大学)に進学。そこで徐々に英語力を伸ばし、1年半後にはTOEFL550点を取得。最終的に4年制のボストン大学に編入することができました。
アメリカの大学は日本のような一律の入試がない上に、編入なども盛んで「学びたい」という気持ちがある学生に対して広く門戸を開いている印象を受けました。英語力に自信がなくても、立ち止まらずにプランが立てられるのは魅力ですよね。
私は、フロリダの田舎にある小さなカレッジに1年半通い、希望していたホスピタリティに力を入れているボストン大学への編入を目指しました。ボストンはホスピタリティを学ぶのに最適な都市だと思いました。ダウンタウンにはたくさんの有名なレストランやホテルがあり、授業の一環で実際にリサーチやインタビューに協力してもらうこともありました。また、本来なら留学生は校外でアルバイトができませんが、私の学科は卒業に400時間のインターンシップが2度必須となっていたので、アメリカで大学に通いながら働くこともでき、非常にいい経験になりました。
授業では、4年次のアドバンスマーケティングのクラスは面白かったですね。本来のコンサルタントのように生徒同士がチームとなり、指定されたホテルをクライアントとして迎え、そのホテルのターゲットマーケットや競争相手などをリサーチした上で、最適なパッケージを企画し、ホテルのマーケティングマネジャーにプレゼンする…。そんな授業でした。実践的なスキル習得を目指す考え方はアメリカならではのものだと思います。
留学で得た知識や経験は、現在携わるホテル業界の仕事に大いに役立っています。

海外の大学は、基本的に日本のような一斉入試がなく、書類審査によって合否が決まる。高校の成績、英語力を証明するテストスコア、エッセイ(作文)などが審査の対象。高校時代からの努力の積み重ねが評価されるのだ。
日本の大学では30~50万円の入学金が必要だが、海外の大学にはこの習慣がない。履修する単位の分だけ授業料を支払うシステム。まさに授業を「買う」感覚。それゆえ学生達は真剣に授業に臨むのだ。
- 留学ジャーナルモノになる留学へ。
- 海外大学留学の特集企画です。留学の実現はここからスタート!短期留学や語学留学はもちろん、ワーキングホリデー、大学留学、大学院留学まで幅広くご紹介している留学ジャーナルが、皆さんの海外留学への思いをカタチに変えます。海外留学の実現は、留学ジャーナルで!