8月の授業
私の留学生活もあと2か月となりました。
ここ1、2か月は、ほんとあっという間に時間が経ってしまって、正直焦っております。
さて、今回は先月(8月)に受講していたCommunication Skillsクラスについて書きます。
Communication Skillsクラスは、2週間ごとにトピックが変わります。
そのトピックに関する記事や映画を通して、先生から質問を受け、グループで話し合うというのが
基本的なスタイルです。
初めの2週間のトピックはEthics(英和辞典によると道義、道徳、倫理)でした。
まずEthicsの定義を話し合い、どのような時に使う言葉であるのかを話し合いました。
その後、あるEthical Problemについて語るリスニング教材を聞いて、
どのようなことを話しているのか、そしてそのEthical Problemについてどう考えるかを話し合いました。
内容は、ある大富豪の女の人の死期がせまっています。
彼女には遺産を残す親類はおらず、自分の莫大な遺産を自分の葬式を盛大にやることで
全て使い切りたいと思っています。
しかし、その意思を伝えられた彼女の友人は彼女の葬式は普通に執り行い、
残りのお金を貧しい子どもたちに寄付する方が社会のために役に立つのではないかと考えます。
ここでEthical Problemが発生します。
その友人が彼女の生前には何も言わずに、彼女の死後そのお金を寄付する(一人を犠牲にして多を尊重する)か、または友人の意思を尊重して彼女の葬式にすべてのお金をつぎ込むか(個人の尊重)かという問題です。
私や私のグループの人は個人の尊重で一致しましたが、他のグループは意見が分かれたり、
逆の意見でまとまったりと、なかなか面白い議論になっていました。
そのほか、Computer、Nursing HomeにおけるEthical Problem、
また論文などで他の人の考えを盗む「Plagiarism」の問題や、
詐欺行為を働く、他人になりすます「Fraud」の問題に発展し、
「My Cousin Venny」という映画を見ました。
この映画はコメディー映画なのですが、ある2人の青年が、あらぬことから殺人犯に間違われてしまい、
青年のうちの片方のいとこのVennyに弁護を依頼します。
実はこのVennyはまだ新米で殺人事件の弁護を一度も経験したことがありません。
しかし彼は裁判官に対して自分の経歴を偽りこの裁判の弁護をします。
結果的に彼の頑張り+ラッキーにより、裁判に勝ち、真犯人逮捕につながるという話です。
Vennyの経歴偽証(Fraud)を、
結果的に勝ったので良しとするか、立派な犯罪行為と見做すかというところに
Ethical Problemが関わってくるわけです。
先生によって、授業内容やスタイルは多少変わりますが、基本的にこのような感じで
Communication Skills クラスは進められます。