ホストファミリーとの暮らしには憧れと共に不安を感じる人も多いはず。クイズ形式で欧米圏のホームステイの様子を知れば安心!

そもそもホームステイとは

現地の一般家庭で生活を共にするという、留学生にとって最も一般的かつ、ポピュラーなステイ方法。受け入れ先の家族はホストファミリーと呼ばれる。ホストファミリーとのコミュニケーションは基本的にその国の言語で行うので、会話力のスキルアップが期待できる。また、その土地らしい文化風習に触れながら、実際に暮らしている人たちと交流することもできる。“家族”の一員としてサポートが受けられるので、海外生活が初めての人も安心だ。

〈ホストファミリー編〉

人種や家族構成は指定できる

英語圏の国に居住する人はアジア系、ヨーロッパ系、アフリカ系など十人十色。家族構成も、シングルマザーや老夫婦の家庭から大家族までいろいろだが、留学生はそれに関して希望を出すことはできない。特に人種を指定することは人種差別と受け取られるので絶対NG。希望とは違うファミリーに当たっても、その家庭ならではの環境の良さを見つけてポジティブに行こう!

ホストファミリーの
カタチはさまざま

■子どもが独立した後の老夫婦家庭
■ホストマザー、ホストファザーのみの家庭
■未婚で暮らしているカップルの家庭
■養子縁組による子どもがいる家庭
■共働きしながら子育てしている家庭
■英語を母国語としない家庭

一つの家庭に留学生は一人

意外かもしれないが、ホームステイ先では他の留学生が暮らしていることも多々ある。「私だけかと思っていたのに」とがっかりする人もいるが、実際には意気投合して一緒に遊びに行ったり情報交換ができたりして、結果として満足することが多い。留学生ならではの悩みを共有できる相手でもあるので、ぜひ気さくに接してみて。

こんなときどうする?
ホストファミリーと、どうしても合わない!

1.不満を直接伝える

「食事の量が少ない」「上階の足音がうるさい」などのトラブルは、ファミリーと感覚がちょっとズレているだけのことも。じかに話せば、「あっ、次からは気を付けるね!」とあっさりと解決することも。日本人の常識は察してもらえないので、穏やかにハッキリと自己主張を。

2.学校や手配先に相談

ホストファミリーへの伝え方に自信がない場合や深刻と思われるケースの場合は、自分一人でストレスや疑問をため込む必要はない。迷わず学校スタッフや手配先に相談してみよう。客観的な視点で見て、個々のケースによって適切なアドバイスや対処をしてもらえる。

〈食事編〉

食事はとても豪華!

おかずがいくつも並ぶ日本の食卓とは異なり、欧米の夕食は肉とジャガイモだけ、あるいはシンプルなパスタだけといったメニューが普通。バリエーションも少なく、宅配ピザなどで済ませることもよくあるが、一般的にそういう食生活なのだ。なお、家庭ごとに食事時間が決まっているので、帰宅が遅くなるときや外食をする際には事前連絡が必要だ。

朝食は“セルフスタイル”

欧米の朝食は、基本的に簡素。パンやシリアル、牛乳やジュース、紅茶などが置かれたコーナーから、食べたいものを食べたい分だけ自分で取って、食事をするスタイルの家庭が多い。「朝はしっかり食べないと元気が出ない」という人は、自分で食材を買ってきて料理をするのもいいが、コンロの使用に関してはホストファミリーからきちんと許可を取ろう。

こんなときどうする?
食事がどうしても合わない!

時々は和食で息抜き

ホームステイは通常、朝夕の2食付き。「この家の食事」として慣れるのが理想的ではあるものの、「たまには好きなものを気兼ねなく食べたい!」と思うこともあるかも。そんなときは日本食レストランで食事をしたり、アジア系スーパーで見つけた食材で自炊したりするのもおすすめ。

〈生活編〉

ステイ先は学校の近く

都市部にある学校の場合、ホームステイ先は少し離れた住宅街に位置し、通学にはバスや電車を乗り継いで1時間ほどかかることが多い。一方、郊外や地方の学校に通う場合にはステイ先は程近く、自転車や徒歩で通えるケースもある。最寄りの駅やバス停への行き方などについては、ホストファミリーに尋ねれば教えてくれるはず。

身の回りのことはやってもらえる

留学生はホストファミリーにとって“お客さま”ではなく“家族の一員”。自分の部屋の掃除は言うまでもなく、食事の準備や皿洗いなど、自分にできそうなことがあれば積極的に手伝ってみて。そういった交流を通じて、会話をする頻度が自然と高まり、信頼感や親近感も醸成されていく。門限など、その家ごとのハウスルールを守ることも大事。

よくあるハウスルール

■シャワーの使用時間
■洗濯や掃除の回数
■喫煙について
■Wi-Fiの使用