ホストファミリーとのかけがえのない時間
10年以上ぶりにカナダのホストファミリーに会いに行ってきましたので、再会のお話をさせてもらえたらと思います。
この留学で苦楽をともにしたホストファミリーとたくさんコミュニケーションの機会があったからこそ、語学力アップの要因になっております。
それ以上に、日本ではない国でかけがえのない宝物を得られたように思います。
これが海外研修の醍醐味であると、10年経った今痛感しています。
宝物のカナディアンファミリーとの出会い
高校生だった私は、学校研修で現地の高校へ留学をしていました。その当時お世話になっていたファミリーは、ホストファザー・マザー・ブラザー(当時10歳)・シスター(当時8歳)の4人家族でした。長期間の滞在でしたので、とにかく英語力向上のためにも、暇があるときには話しかけたり、ブラザーやシスターと騒いだり、ファザーやマザーと夜に語りつくしたり...。とても濃い期間を過ごせました。
ホームシックになることもありましたが、ファミリーがいつも寄り添ってくれ、泣いているときには、とことん私の話に耳を傾けてくれてファミリーの一員になれた、と思えた瞬間でもありました。ハグすることは海外ではよくありがちですが、私もホストファミリーに何度も抱きしめてもらって、一緒に笑ったり泣いたりしたことか…!数えきれないほどです!
帰国日は、それはもう悲惨なもので、泣きすぎて目が腫れ、咳がとまらず、ファミリーがなかなか仕事や学校に行けないような朝でした。もちろんファミリーもみんな涙してくれて、「帰国なんて嫌だ」と地団駄を踏んでいました。そんな私に、ファザーが「第2のホームとして、いつもで帰ってくるところがあると思ってね!」と涙を抑えながら声をかけてくれたことは、忘れられない思い出です...。
成人してからのファミリーとの再会
10年ぶりとなった今回の再会は感動的で、空港についた瞬間、私の名前を呼んでくれたファザーの胸へ飛び込みました!会って早々に涙してくれたファザーを見て、あの帰国日にかけてくれた言葉を思い出しました。
ホストファミリー宅へ戻ってからは、熱烈な出迎えと、豪勢なディナー、英語の質問攻め。…想像してもらえるでしょうか!会えなかった分、「たくさんあなたの成長を聞かせて!」と私への関心が寄せられました。
話をしているときにも、
「あなたの英語力落ちてないわね」
「発音が高校生のとき以上に、きれいになった」
と褒めてもらえました。これ以上ないありがたい言葉でしたが、今回も暇さえあれば大笑いでおしゃべりしたり、家事を手伝ったり、当時と同じようなことを一緒にさせてもらいました。
何をしにいく、というよりも今回は『家族に会いに行く』という特別な目的のために渡航を決意しました。私の決断は正しかった。と心から感じた数日間で、あの高校生の頃に受け入れてもらったホストファミリーが、成人した私をまた受け入れてくれて、なにも変わっていないように話しかけてくれて、贅沢な時間だったと帰国した今でも感じております。
今回のコラム担当
グローバルビジネス部 I
【Profile】
東京学芸大卒。学生時代に北米や南米を中心に、短期留学からインターンを含めた長期留学と留学経験を積む。一方で、国際教育を専攻していたことから、東南アジアへスタディーツアーに参加するなどボランティア活動に従事。アジア圏での視察研修にも参加しながら、現在は法人向けプログラムの開発と販売促進に努める。
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