今夏行われたオンライン国際交流プログラム~国立音楽大学附属中高
この夏、国立音楽大学附属中学校/高等学校様が中学生・高校生を対象に、国際交流プログラム「Cross Cultural Camp」(3日間)を行いました。コロナ禍の海外留学に行けない期間に取り組んだ、オンラインによる初の取り組みは、どのようなものでしょうか。また成果は?
担当教師が寄せてくださった内容をご紹介します。
「Cross Cultural Camp」研修を行った理由と内容
<理由>
本校では異文化体験やコミュニケーションスキルアップ等を目的として海外研修を行っておりますが、コロナの影響により2020年度は一切実施ができませんでした。 本年度も渡航が難しい中ではあるものの、英語や海外文化に興味がある生徒が少しでも多く英語を用いて身近なテーマに取り組む機会を持ってほしいと思い、夏休み期間中の研修実施に至りました。
<内容>
中学1年生から高校2年生までの約20名が校内にて3日間、出身国の異なる4名の方を講師として迎えました。 グループごとに互いの国や文化の紹介、またSDGsについて身近な視点から考えるために学校周辺のフィールドワークを行い、それをもとにしたPowerPointを作成して発表をしました。研修の成果・教員の感想
<成果>
海外研修の代替プログラムではありましたが、3日間の国内研修でも生徒は自分の意見を発信するために英語でコミュニケーションを取ろうと努力をしていました。 3日目はグループごとにプレゼンテーションを行いましたが、全員が調べた内容を英語で発表できていました。 英語に対する苦手意識の強い生徒もおりますが、メモを見ずに堂々と発表する経験を通して、自信に繋がったのではないかと思います。
<教員の感想>
研修を開始した当初、生徒はみな緊張しており、3日間で得られるものがあるのだろうかという不安がありました。また面識のない、学年の異なる生徒でグループを構成したため、生徒同士上手くコミュニケーションを取れるのか、心配しながら見守っていました。 ところが、生徒はやはり打ち解けるのが早く、外国人講師とも積極的に話すようになり、フィールドワークで率先して説明したり、プレゼンテーションで何とか英語で皆に伝えようと努力したりする様子を目の当たりにし、教員側も大変感銘を受けました。 3日間という短い期間ではありましたが、講師の方々の積極的な関わりはもちろん、生徒自身のモチベーションの高さも重なり、大変有意義な期間を過ごすことができたと感じています。
国際理解教育プログラムの意義
<意義>
海外研修とは異なり、当然のことながら英語で買い物などをするなど、英語に日常的に触れる場面に遭遇することはありません。 それでも生徒は、国内研修の中でも主体的に外国人講師と英語でのコミュニケーションに努め、SDGsのようなテーマを深く理解することができます。 こうした体験を通して、「次は海外に行って直にその文化に触れてみたい」というきっかけを掴めることが大きな意義ではないかと感じます。
<留学ジャーナルを利用しての感想>
2019年より留学ジャーナルにお世話になり、夏期短期カナダ研修も実施しています。 企画段階より本校の些細な希望も上手く取り入れて下さり、共に充実したプログラムを創り上げているように感じます。説明会の際には生徒・保護者目線で分かりやすく説明して下さいますし、プログラムが終了するまで細かな点に配慮をしてくださいます。 私たち教員もいつも信頼し、安心してプログラムをお願いすることができます。
国立音楽大学附属中学校/高等学校HP今回のコラム担当
R.H.
【Profile】
今回の企画では、「英語でコミュニケーションをすることを楽しむ」ということを大きな目的の一つとして立てていました。そのため、プログラム内では自己紹介やフィールドワーク、プレゼンテーション等のコミュニケーションをしないと成り立たない要素をちりばめて設計させていただきました。英語を存分に使って外国人と交流ができる内容となっており、自ら考えて行動することが必要となります。海外渡航が可能となった後でも、学校の国際交流の手始めに効果のあるものを何か行いたいと考えている学校様には非常におすすめです。
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