異文化について
自分自身の留学や、仕事の出張で海外へ行く機会、もともと海外旅行が好きということもあって、今まで20ヵ国以上の国へ行ったことがあります。海外といっても、北米・オセアニア・ヨーロッパでも国によって文化は違いますし、同じアジアでも日本とは全く文化は違います。その経験で、これまでに私が感じた違いについて紹介したいと思います。
私は、ホームステイをしながらアメリカ・テキサス州へ留学をしていました。家族構成は、ホストファザーとマザーと私の3人。50代後半のご夫婦で、子どもたちはすでに独立し部屋が空いていることからホストファミリーをやっているとのことでした。
その頃は私も若く、海外へ行くのは2、3回目だったため、日本との違いに驚くこともありました。まずは食事です。私の場合、1日3食付いていたのですが、朝食は日本のようにホストが朝食を作り、みんなで食べるということはなく、自分でトーストやシリアル、紅茶を用意して食べます。夕食はほぼマザーが作ってくれて、一緒に食べることがほとんどでした。
たまに2人共予定があり出かけるので、「冷蔵庫にある食べ物は何でも食べてね」という日もありましたが、この点は日本と同じかと思います。そして昼食はホストが用意してくれたのですが、日本のようにお弁当ではなく、毎日サンドイッチとりんごやマフィンでした。さらにサンドイッチも毎日ハムとチーズで、日本は食事のバリエーションが豊富だなと感じました。
ハワイでホームステイをした際は、アジア系のホストマザーと、ほかの留学生が別の部屋にいました。この時ホストから、「部屋の電気は、いない時、使わない時はこまめに消してね」とよく言われました。理由としては、「ハワイは小さい島でエネルギーがあまりないから大切に使わないといけないのよ」とのことで、とても納得したのを覚えています。
また、よく海外(特に欧米圏)では、「家の中でも靴を脱がない」というイメージがあると思います。ですが、テキサスでホームステイをしていた時は、外靴と中靴を履き替えていましたし、ヨーロッパ(スウェーデン、イギリス、ドイツ、ベルギー)の友達の家では、日本のように玄関で靴を脱いでいました。家庭によって違うと思いますが、意外と靴を脱ぐ場所が多い印象を受けました。そのほかにもヨーロッパでは、アパートタイプの部屋だとシャワールームは「バスタブなしのシャワーだけ」という家も多かったです。
お金についても、欧米圏へ行ったことある方はご存知だと思いますが、クレジットカードの利用率がとても高いです。日本のお店だと「クレジットカードは使えますか?」がスタンダードだと思いますが、欧米だと現金使用できないお店があったり、交通系のICカードもクレジットカードしかチャージ出来ない機械があったりもしました。お店だと、日本のコンビニのように24時間開いていなかったり、レストランも日曜日はお休みという国もあったりします。お店の接客も日本ほど丁寧ではありませんが、とてもフレンドリーな場合も多いと思います。
ここで述べたことは、あくまでも私自身が感じたことですが、このように日本との違いは良い意味でも悪い意味でも、そのほかたくさんあります。ですが、異国へ行くので文化が違って当然ですし、違うからこそ楽しい経験ができるのだと思います。カルチャーショックを受けた経験も、帰国時には楽しかった思い出になることも多いと思いますので、ぜひその違いについて、ご自身で感じて頂ければと思います。
今回のコラム担当
法人部 S
【Profile】
アメリカ、テキサス州に留学。留学ジャーナル入社後、留学カウンセラーとして勤務し、団体研修の企画提案や引率に携わる。プライベートでも毎年海外を訪れ、訪問した国は20ヵ国。現在は、大学や英会話学校の留学相談会で、個人留学のアドバイスをしている。
【中学生】マレーシア サマーキャンプで生徒達は何を学んだか

中学生を対象に、留学ジャーナル主催の「名門インターナショナルスクールでサマーキャンプ&SDGsを学ぶinマレーシア」が催行されました。 10日間の海外スタディツアーで、生徒たちが体験し、学んだことをレポートします。
【中高・研修事例】留学2ヵ月前の事前準備講座を開催

留学は行くだけでも大きな学びがありますが、準備をすればするほど、より高い学びの効果が得られます。留学ジャーナルが行った「事前準備講座」をご紹介します。
【大学・実施例】シンガポール 語学研修+現地企業訪問

コロナ禍が明け、海外研修も本格的に再開した2023年8月に、留学ジャーナルでは大学にて「シンガポール 語学研修+現地企業訪問」(15日間)の研修を実施しました。あえてアジアで研修を行った目的や様子をご紹介します。