Interpreter of Maladies(移民文学)
今日は毎週、楽しみにしていることについて。
リーディングの授業でExtensive Reading (補助教材)
として紹介された本がある。
月から木曜は、UCLA特製のちょっと内容に偏りのある
メイン教材に沿っての授業。
(ゆえに、あまりexcitingではない、
と学校側アンケートに意見しておいた。)
そして金曜は、この本についてのディスカッションに費やされる。
Jhumpa Lahiri, Interpreter of Maladies (1999)
これが本当に美しい。
インド系アメリカ人の女性作家の短編集。
授業では、一編ずつ毎週ディスカッションするが、
私は最初のチャプターをを読むと止まらなかった。
移民としての「意識」、インドの「歴史」、人種を超えた「情感」
それぞれに切なく胸打つものがある。
これはアジアの血が流れた人間に共感を呼ぶのだろうか。
レビューをみると、
日系アメリカ人作家ミチコ・カクタニも絶賛している。
(これは、すごい。彼女は結構辛辣な批評家としてアメリカでは有名。
米ドラマ、Sex and the Cityのキャリーも彼女に酷評された
とかで凹んでたはず。
光栄にも、彼女と同じそう多くない漢字を苗字に持つばかりに、
私も海外で文学をやっているなんて言うと、
「あの、ミチコ・カクタニとご親戚?」なんて言われるため、
勝手に個人的親近感を感じている)
いや、この感覚はアジア人に訴えるばかりではない。
2000年かな?ピューリーツァー賞も受賞している。
決して熱い感動ではないが、
とりあえず、一編一編に流れる「時」を流れを味わってほしい。
あったかい飲み物と一緒に。