子ども達の熱戦に感動! 英語スペリングコンテスト観戦レポート

BeeJT.png

2017年3月4日、東京芝浦にあるジャパンタイムズ本社で、今年第8回を迎えた The Japan Times Bee が開催されました。初めて聞く人も多いと思いますが、簡単にいうと、小中学生の英単語つづり方コンテスト。この大会に向けて小学校や中学校で開催された選考会に勝ち残った35名の9歳から14歳までの子どもたちが全国から家族、先生たちの声援を受けて集まっていました。

この大会の優勝者はワシントンD.Cで開催されるNational Spelling Beeの全米決勝戦への出場権を獲得できるのですが、このコンテスト、アメリカでは1925年に始まった歴史あるコンテストで、小さい時から毎年チャレンジする子どもたちも多いようです。この日の出場者にも2回目、3回目という子ども達もありましたが、そうした経験者でも最終ラウンドが近づいてくると緊張が高まっているのが観ている私たちにも伝わってくるようでした。

最終ラウンドと書きましたが、このコンテスト、Spellerと呼ばれる出題者が発する英単語を正確に一文字一文字を発声し、一巡、二巡と出場者が順番に解答していきます。間違った解答をするとベルが鳴らされて、解答者の席から抜けていき、最後に残った一人が優勝ということになります。一巡目はmiles、 ears といった短い単語で始まりましたが、出題される単語の中には聞き間違いやすい単語もあり、解答者は確証をとるために、その単語の定義をSpellerに尋ねることが出来ます。

後半になってくると、聞いている私などは、単語が聞き取れないうえに、その説明を聞いてもわからないという問題も出てきます。その一方で、私にとっては日々の仕事で良く耳にする言葉だから簡単に答えられたという問題が、子どもにとっては難題となる問題もあるようでした。

目と耳から覚えて、正しく発音するトレーニングを

最近、キーボードをたたいて文章を書くことが多くなった日本語の単語の中には、読めるけれど書けない漢字が増えてしまいました。英語も授業で「会話」を増やすことはいいことですが、その基本となる文法をしっかりと学ぶことは大切ですし、話すためにはたくさんの語彙を持つことも必要です。そして語彙は正しく書けること、正しく発音できることが、相手の発する言葉を正しく聞き取り、理解することに繋がります。日本では、「単語を覚える」というと、どうしても「単語テスト」となりがちですが、このSpelling Beeのような「競技」を楽しむ機会を学内で取り入れてみると、子どもには面白いゲームになるかもしれません。

The Japan Times Bee、第8回目は東京のGlobal Indian International Schoolからの出場者Shantanu Edgaonkar君(13歳)が優勝しました。出場者の大半はインターナショナルスクールやアメリカンスクールの生徒さんたちでしたが、中には暁星国際学園、広尾学園、海陽学園、関西国際学園、加藤学園などを含め、日本人生徒さんたちも後半まで残って頑張っていました。来年はもっと多くの日本の学校からも出場して、ぜひワシントンD.C.に日本代表、日本人代表として出場してほしいですね。

今回のコラム担当

代表取締役副社長 加藤ゆかり

【Profile】

横浜市立大学卒。
ニュージーランドでの1年間の海外生活を機に、帰国後、英会話講師を経て現在の(株)留学ジャーナル前身であるICS国際文化教育センターで留学カウンセラーの職につく。名古屋支店長を経て、2001年よりプロダクトマネージャーとしてプログラム開発等に従事し、2003年1月同社取締役就任。現在、(株)留学ジャーナル代表として、日本人の海外留学促進に努めている。
JAOS海外留学協議会副理事長、留学・語学研修等協議会副会長。
国家資格キャリアコンサルタント

コラム一覧へ戻る

海外研修のことなら留学ジャーナルにお任せください!まずはお気軽にお問い合わせください。 フリーコール 0120-890-087 ※お近くの支店へ繋がります。 お問い合わせはこちら